第四十六話 ハーモニー♪
「ねぇ、ぬぅ~
あれ欲しいんだよね~」
『なんだよ、あれって』
「うんっとね~、ハーモニー折り紙」
『なんだそりゃ』
「ん~、折り紙の四隅とか真ん中から
色がグラデーションで変わるの」
『全くわかんね~けど、
人間は、紙に色つけてるぞ!』
「あっ、そうだよね!
買えないなら、作ればいいのか!」
「サナ~!紙に色つけるの欲しい!」
「かしこまりました、チョコ様
いま、ご用意しますね。」
・・・・
ん~、水彩絵の具っぽいなぁ~
これなら滲みでいけるかも!
四隅から水を吸わせて
濃い色は角にだんだん薄くなるように
色を置いていって……
真ん中に丸くなるように水を乗せて
真ん中が濃くなるように
周りが薄くなるように……色を置いて……
ダメだ、紙が破けちゃう_| ̄|○
「チョコ様、セドリック様がおいでです。」
「セド!
あのね、紙に色つけると、破れるの!」
「それでは、魔術で紙を強化しましょうか?
ヒャッカクの時は、そのように紙を用意いたしましたが。」
魔術!!!!!!
そうだ!魔術あるんだった!
「それに、仔細がわかれば、職人に作らせますが。」
職人!
そっかぁ~、その手もあった!
なぁ~んだ
やっぱりセドに言えばなんとかなるじゃん
だから、記憶にあるハーモニー折り紙を
ぜーんぶ描いてみた
クリーンハーモニーも
ソフトハーモニーも
コロナも
ラインハーモニーも
でも、シャインとダイヤは、諦めた
説明が難しい!
特にダイヤは、マス目を描かないとだし…
ひとまず4種類だけでOK
いろんなきれいなの折れるなぁ~♪
◇
セドが、ハーモニー作ってくれた!
わぁ~~~~~い!
さすが、職人さん!すごい!
水の魔術でじわじわ染めたんだって
魔術もすごい!
いやぁ~、さすが異世界だわぁ~
・・・・
リリと一緒にクリーンハーモニーで
ゆりを折った。やっぱり美しい!
コロナを使うとまたイメージが変わるの
実は、お願いする時に、小さめサイズも頼んだの!
小さめサイズは、めちゃくちゃかわいい
リリもテンション上がってた!
いっぱいできたから、花束にしておこうかな…
ゆりも2つ重ねるとカサブランカみたいになるし
あやめバージョン入れてもいいかな
あっ、バラも折ろう!
あと、ひまわりもかな…
ラインハーモニーには
切り込み入れて、ラベンダー的なのも作って
グラデーション最高!
小学生の頃からあるんだよねハーモニー
最近は、単品で買えなくなって
セット販売ばっかりになってきちゃってた…
いい折り紙からなくなっていく法則ってあるんだよね~
鶴の華とか折ると、同じのばっかり使うから
セット販売は辛いんよ……
いや、使うんだけどw
8枚組2つ作ろうとか思ったら
何セット買うんだっていう話
ふふっ、こっちでは、注文できちゃうから
平気だけど!
でも、折る人が使いやすい折り紙が
どんどん廃れていってたのは、悲しかったなぁ~
もっと、たくさんの人にハーモニーの良さを伝えたい!
・・・・って、異世界だった(汗)
ここで気張っても仕方ないw
鶴の華でも、折ろうっと!
ハーモニーといえば、鶴の華
そして、中野獨王亭先生!
ハーモニー折り紙に付いていた冊子
シンプルだけど、素敵に仕上がる折り方なんだよね~
お引越しで捨てられちゃったから
大人になって探して買ったんだよね
メ〇カリ様々!
ふふっ、嬉しいなぁ~
ハーモニー折り紙♪
◇
チョコ様が希望された紙は、全て美しい。
折る前の状態でも飾っておきたいほどだ。
チョコ様の分と合わせて、国営商店に納める用にと、
サナがすでに注文していたな。
確かに、人気の商品になりそうだ。
それにしても、国営商店の商品の売上げだけで、
そろそろ別邸の予算が賄えそうだ。
ユリの贈り物だけでなく、
他の花の箱も最近は売られているらしい。
村から移ってきた子らの母親達が作っているから、
量産できているとか。
オリガミの普及もだいぶ進んでいるな。
この間の折り紙会でロイ達が折っていた、
コップやニソウブネ等も出すように指示済みだ。
もう少し、オリガミが皆に知れ渡るようになれば、
チョコ様が町に出たとしても、
少し変わったオリガミ好きな無口な子ですむようにと
陛下御臨席の会議でも話し合ってきた。
そうなるだろうか、
いや、そうなるようにしなければ……
ただ、チョコ様が外に出たがるか…は、また別だ。
なにしろ、ここに来ていただいて約10か月、
一度も外に出たいとおっしゃったことがない。
というより、畑にすら出ないこともあるくらいだ。
お幸せならそれでよいのだが……
いや、我々はありがたいのだが……
いいんだろうか……
◇
寝る時間になってから
こっそり
本のところに行ってきた
ハーモニーが合う作品チェックしてきちゃった!
「ねぇ、ヤッコ、ぬぅ~
今日は、楽しかったね~」
ハーモニーが手に入ったから
わたしの勝ち!




