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異世界折り紙物語  作者: Chieko


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第四十三話 みんなでオリガミ

ぬぅが来てからしばらくたった

みんなは、もう、ぬぅと仲良し!


ヤッコをポケットに入れて

ぬぅを抱っこしたわたしを、護衛さんが抱っこしてくれるのが

わたしの移動スタイルになったw


ぬぅを抱っこしたまま歩くと転ぶから、らしいwww


そんなこともないと思うんだけど・・・

だれも同意してくれない(涙)


ひどいのが、ヤッコとぬぅも、みんなの味方なこと!

ヤッコのペコがむかついたw


◇


今日は、お仕事折り紙もないし

なんにもないから、みんなを集めてもらって

大折り紙会!!!


箱くらいしか折れない、台所の人たちとか

メイドさんも一緒に折るの!


あと、リリ達のパパとママ達とかも!


大きな机に、たくさん折り紙を広げて

あと、本棚から「折り紙百科~子供から大人まで楽しめる200作品」を取り出して

みんなで折るの!


・・・・


わたしの予想だと

なんか、ほんわかとみんなで仲良く折り紙・・・だったのに


これってどういう状態???


・・・・


セドとトト、そして魔術師さんたちが本を独占してる

・・・というか、取り合ってる!


「けんか、ダメ!」って叱っておいた


確かに、男の子が好きな作品が多いんだよね

それに、構造とかがわかりやすい図になってるからトト好きだろうし

セドのメモが止まらないしw


楽しいのはいいことなんだけどねぇ~

ほんとに、楽しんでる?って心配になる


・・・・


折り紙をあんまりしないお台所の人とかメイドさん達には

アルとルル、サナとリリが先生をしてくれてる


みんな、やさしく教えてくれるから安心

こっちは、ほんわかしてる!

これよこれ、こっちが思ってた折り紙会


そのほんわかの中で、自分の折りたい折り紙を折ってるの

めっちゃ楽しい~


幼稚園の頃、お友達を呼んでおもちゃを全部出して遊んでもらって

自分は押し入れベッドで、一人で本を読んでたことがあったなぁ~

あとで、お母さんに一緒に遊びなさいって、叱られたっけ

でも、一緒に遊ぶと疲れちゃうんだよね~


だから、こうやって時々、誰かが

質問に来てくれるくらいがちょうどいいんだぁ~


ちょうどよくて楽しいから

わたしの勝ち!


◇


なんだ、この書物は!

様々なオリガミの作り方が描いてあるだけではない。

どう折ると、どんな筋がつくのか、それが何なのかが書かれている。

言葉は読めないが、図だけでもわかるところは多い。


工程の多いオリガミもある。

途中の図は、難解だ。

けれど、チョコ様にお願いすると、スッと折ってくださる。


なかなか見せていただけない書物だ。

書き写せるものは、書き写してしまわないと!


それよりも、なによりも、

この書物に描かれている精密な絵が素晴らしい!

見たままを写したような絵は、どう描いているのか…


はぁ~、ため息しか出てこない、

チョコ様は、どれだけの知識をお持ちなのだろうか。


ただ、書き写していると、

魔術師達とトトが書物を持って行ってしまう、困ったものだ。


◇


「トト様、この図は大切ですか?」


「うん、書き写しておいて、紙を五等分したりできるみたい。

 なにに使うかまだわかんないけど、きっと大事だと思う。」


「わかりました!」


この書物のなかに、一枚でユニットになるオリガミがある

これは、魔力が溜まったりするんだろうか?

それとも、一枚だと構造が違うから、違うなにかが起きる?


「ごめんね、これも描いといて。

 僕は折っておくから、おねがい。」


「了解です!トト様」


この書物には、本当にたくさんのオリガミがある。

この不思議な生き物たちはなんだろう?

トゲがあったり、ひだがあったり・・・

ツルに似ているけれど、違う形の鳥もたくさんある。


他にも、家や書物などもある。

オリガミで書物が作り出せるのか…

空間の術式紙と合わせるとどうなるんだろうか。

家は、土の術式紙か…


ほんとうに、いろいろある。


そのなかでも、最後の方にあるこれ!

たぶんユニットの仲間なんだと思う。


たくさんの似た形を組んでいって、内側に入れていって、

外側は、ただの四角になる・・・


いや、わからない。


必要な紙の枚数すらわからないオリガミだ。

チョコ様に聞いたら、教えてもらえるだろうか・・・

自分で工夫してからにしようか。


いや、でも、折り方もどこにあるかわからない。

この図だけだ。

これが一番気になる、折りたい!


「ねぇ、これってどう思う?」


「これは、どうなっているんでしょうか?

 四角になるのですよね?

 でも、山のようなものがたくさんあって・・・」


「おもしろくない?」


「おもしろいです!!!」


「これは、みんなで写そう」


「はい!」



・・・・



「セドリック様、ちょっと持って行かないでください! 

 いま、大事なところですから!」


「いや、私も、次を書き写したいのだ。

 少し、貸してくれ。」


「けんか、ダメ!」


「わかりました」

「申し訳ありません。」



・・・・



とりあえず、みんな楽しそうだから

わたしの勝ち!

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