第二十七話 とある一日
朝ごはんは、みんないっしょ!
おばあちゃんがいて
アルがいて
セドがいる!
最近、セドのお仕事が落ち着いたみたい
ごはん一緒に食べられるようになった!
あったかいごはんって大事よ!
8時間、コールセンターで働いて
帰ってきてから夕飯作って息子に食べさせて
そのあと、スナックで働いて
そのあと、ファミレスの朝番で働いて
帰ってきて、洗濯して、朝ごはん作って
息子を学校に送り出して、コールセンターっていう
よくわからない1日72時間生活してたことあるけど
それでも、息子と一緒にあったかいごはんは食べてたもん!
セドは、机で簡単なものしか食べてなかったでしょ
絶対ダメ!健康にも、精神的にも、絶対よくない
ここの国、結構ブラックだ!
怒っちゃうよ!・・・まぁ、怒ってもなにもできないけどw
セドが、ごはん食べたから
私の勝ち!
・・・・
「では、研究棟に行ってまいります。」
「俺も行くわ!」とアル
なんか、二人して秘密しててずるいなぁ~
でも、アル楽しそうだからいっか
「わしは、畑に行ってくるさね」
「あっ、チョコもいく!」
おばあちゃんと一緒に畑に行く
これが、私の唯一の運動タイムwww
今日は、トマトと枝豆を収穫!
こっちでの名前は違うみたいだけど、覚えきれない
護衛さんとメイドさんの名前も覚えきれてない
無口キャラを活かして、にこって笑ってごまかしてるw
収穫した野菜は、護衛さんが台所に運んでくれる
なんかね・・・
私にものを持たせたまま歩かせてはいけない指令がでてるみたいw
ダメな自分でいていい世界だなぁ~
きっとそう!
転生させた神様?、ありがとっ!
ダメな私、かわいいから
わたしの勝ち!
◇
お昼は、おばあちゃんとセドの三人で食べるんだぁ~
アルは、研究棟で、魔術師さんたちと食べてるんだって
なかよしだよね~
お昼寝もするよ
メイドさんが作ってくれた抱き枕
転生前のよりずっといいんだよね~
あと、かわいいぬいぐるみも作ってくれた
ちょっとだけね、転生前に大事にしてた
犬のぬいぐるみ タロに似てるんだ
お昼寝が終わると、
セドが部屋に来て、オリガミをする
ニョロニョロはめっちゃ食いつきがよかったw
メイドのサナさんも、一緒に遊べるようになったんだ
どうやら、小さな子を一人で置いておくのはよくないって
やっと気がついたみたいwww
傍目から見たら、5・6歳の女の子だからね
一人で部屋に閉じ込めてちゃ虐待だよ~
まぁ、私は大丈夫だけどw
そういえば、術式紙のこと、教えてくれなくなったなぁ~
まぁ、あんまり興味ないけど
アルは、きっとのめりこんで研究してるんだろうな
ふふ、夢中になってる姿、想像がつく(*´艸`)
◇
セドが教えてくれたんだけど、
魔術師さんたちが、国中の飢饉の村を訪ねて
ユリの折り方を教えたんだって!
それで、使用済みの術式紙で
みんなにユリを折ってもらって
豊作にできたって
みんな、お腹すくと辛いもんね
よかった、よかった
隣の国の人にも教えてあげたんだって
この国って、セドには、ブラックなのに、
ほかの国には、やさしいんだね~
・・・・
「チョコ様、そちらの『イコクノソラ』ですが
少しだけ、貸していただけないでしょうか?
王様がご覧になりたいそうで、
王宮に持っていきたいのです。」
「いいよ~」と、折りながら答えた
「もし、ずっと王宮に飾りたいとご所望になられたら
どのようにこたえたらよいでしょうか?」
え~
たぶん、王様の欲しいのは違うやつだよ…
「ん~、王様の好きなの、作る」
「作れるのですか?」
コクン
「承知しました。では、王宮に行ってまいります。」
◇
王宮では・・・
ユリの奇跡の新しい仮説について話し合いが行われていた。
ヤンの折ったユリが強く奇跡を起こしたように、
その村を大切に思っている者がユリを折ると、威力が上がるというのだ。
しかし、こればかりは、心の中の話なので、
正確なところを測ることができない。
なので、仮説として記録だけしておくことに決まった。
それよりも・・・と、陛下が身を乗り出す。
「それが、『イコクノソラ』か?
なんと美しい。やはり、王宮に飾っておきたい!」
「陛下、恐れ入りますが・・・
この『イコクノソラ』はチョコ様のもので
陛下には、別の陛下の好まれるものを作ってくださると。
なので、陛下のご希望をお聞かせ願えないでしょうか。」
「作ってくれるのか?
余の希望のものをか?」
「はい、そのように聞いております」
・・・・
「では、奇跡のユリを作ってもらおう。
飢饉を乗り越えたことを記念するものを。
この国に起きた聖女チョコ様の奇跡を、
形に残しておきたい。」
「チョコ様にお願いしてみます。」
「ふむ、楽しみにしておる。
それができるまで、これを借りておいてもよいだろうか」
「聞いてまいります」
王様が、イコクノソラを気に入ったから
チョコの勝ち!




