第二十五話 セド、オリガミを知る
うふふっ・・・
セド、よろこんでくれるかなぁ~
護衛さんに、3D折り図を持ってもらって
セドの部屋に向かって廊下を歩く
途中ですれ違ったメイドさんにも見せたよ
わかりやすいってほめてくれた!
ふふ…
私の勝ち!
・・・・
トントン、護衛さんがノックする
しばらくして、セドが扉をあけた
「なにごとだ」
????
紙をたくさんもった護衛を見たあと
セドの視線が下がる
「チョコ様?
どうなさったのですか?」
「これ」と護衛さんの紙を指さす
「セドリック様、これはチョコ様がお作りになった
スリーディーオリズというものでして
セドリック様にお渡しするのだと
それはそれは、一生懸命作っておられました」
3D折り図を手渡す、護衛さん
説明、ナイス!
「スリーディーオリズ?
チョコ様、
ありがとうございます!」
・・・
「セド、大変だから、あげる」
せっかく、話したのに、セドは3D折り図に釘付けw
よろこんでくれたかなぁ~
これで、セドも折り紙できるね!
忙しいから無理かな?
でも、まぁ~ 渡したから
私の勝ち!
かえって、ゴロゴロしようっと!
ちょっと寝不足なんだよね~
◇
チョコ様が私のことを考えて贈り物を!
なんとありがたいことか・・・
あんなに人見知りしていた子が、
子の成長とは、かくも早いものなのか。
・・・
ん?
・・・
はぁ~!これはなんだ!
スリーディーオリズとか言っていたが、
工程がひとつずつ貼り付けられているではないか。
これなら、誰でもすぐに折れるのではないか?!
しかも、記録も絵に描くよりもずっと早いし正確だ
あぁ~、でも剥がれてしまうとわからなくなるな。
いや、絵と合わせての保管ではどうだろうか、
記録係にも、このスリーディーオリズを渡して描かせればよい。
記録地獄から、解放されそうだ!
ん?
これは、見たことのないオリガミばかりだ・・・
こっちは、たぶんチョコ様の部屋にあったクスダマだ。
これはなんだ、ニョロニョロと書いてあるが、
できあがりも挟まっている・・・
動く?縮む?伸びる?????
なぜだ?
折り方は、10工程もないのに、こんな高度な動きが・・・
こっちのコマは、これはなんだ?
チョコ様???
あっ、もう戻られてしまっている。
確認に参らねば。
・・・・
「チョコ様に取次ぎを」
「セドリック様、申し訳ございません。
チョコ様は、いまお昼寝中でございます。」
「このコマなるものについて聞きたかったのだが、
しかたあるまい・・・」
「セドリック様、恐れ入りますが、
そのコマは、回して遊ぶ遊具にございます
このように・・・」
護衛が、廊下でコマを回す。
「なぜ、知っている?」
「チョコ様が、皆に作ってくださいましたから。
休み時間など、皆でコマ回し大会を行っております。
ぜひ、セドリック様もご参加くださいませ。
チョコ様が、セドリック様のお仕事が多すぎだと
大変、心配されております。」
いや、しかたない!
しかたないのだ。
私の仕事は極秘とされていたから、
誰も、私の仕事を知らないのは致し方ない。
チョコ様も、よかれと思ってくださったに違いない・・・
確かに、スリーディーオリズは有難い。
が・・・
オリガミは、
人に贈りたくなる魔術でもかかっているのか?
それとも、教えたくなる魔術か?
この広がりの速さは、いったいなんなんだ!
管理など、秘匿するなど、
なんとおこがましいことを考えていたんだ!
記録は必要だが、管理ができるものではない。
「そうそう、最近は、みなが自分で工夫して折っております。
チョコ様も、とても喜んでくださって、
どう変えたのかを、皆に聞いて折ったりなさっています。
いや~、オリガミとは楽しいものですなぁ~」
セドが崩れ落ちた
◇
ん~、なんか扉の前で声がする
セド?護衛さん?
ん~~~~~~~~~
まっ、いっか
眠いし、ベッドから出たくない~
ここ、やっぱり、しあわせ~
うるさいから、もぐっちゃおうっと
あぁ~なんか抱き枕かぬいぐるみほしいなぁ~
メイドさんに、お願いしてみようかなぁ・・・
あの、頭のせられる、変な形のやつ
そうそう、チンアナゴみたいな形
チンアナゴは折れるから、折って見せよう
・・・
・・・
ZZZZZZZZZ




