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第7章:ハルキとチョーローの救出作戦!(後編)

文法や構文に不備がございましたら、平にご容赦いただけますと幸いです。

俺とチョーローが息を整え、水と呼ぶには怪しい液体で喉を潤している間も、他の試合は残虐に進んでいった。


『腹裂きソレン』が、運悪く当たった対戦相手を名前に違わぬ方法で仕留めるのを目撃した(人間の解剖学的にあんなに色々と詰まっているとは知らなかった)。一方、可哀想な『喉切りエルドリック』は予選を突破できなかった。二つ名に反して、個人的にはいい奴そうに見えたのだが、実に惜しい。


何はともあれ、ちょっとした戦略とありったけの幸運を駆使して、俺はその後の試合をどうにか勝ち進んでいった。チョーローのサポートも絶大だった。絶妙なタイミングで低レベル魔法を使い、あの巨漢たちの目をくらませて混乱させるようアドバイスしてくれたのだ。


【暗黒魔法 Lv. 1:目くらまし - 光魔法 Lv. 1:閃光 発動】


良くも悪くも、俺たちは生き残った。これで勝利への道は消化試合になるかと思いきや、最後の挑戦者が入場してきた。


そいつはよくいる筋骨隆々の巨漢ではなかった。黒いマントを羽織り、白髪交じりの長い髪をした痩せ型の男で、冷酷な悪党の目つきをしていた。名はキーラン。


「いよいよ最終決戦の始まりだぁ!」


実況のヴィジールが咆哮する。


「すべての賞品はまだ誰の手に渡るか分からない! ちなみに三位の選手は残念ながら絶命いたしました……惜しい! さておき……トカゲ連れの坊主が勝ち残り、キーランと激突する! この辺りじゃ久々の登場だな、キーラン?」


ヴィジールが男に向かって親しげに手を振った。


「おいハルキ……きな臭い匂いがプンプンするぞ」


俺の耳元にしがみついたチョーローが囁いた。


「あの二人は完全にグルだ。我が保証する」


「ああ、その通りだチョーロー。俺もこれまで十分すぎるほど漫画を読んできたから分かる。これは古典的なイカサマだ。キーランは奴らの専属の『仕置き人』だな。高価な賞品が掛かった時に戦わせて、奴が勝ったら商品を主催者に返却してマージンを受け取る仕組みだ」


「何というゲスどもだ! 我に元の体躯さえあれば、二人まとめて黒焦げにしてやるものを!」


「へえ、感心だな坊主……全部お見通しか」


キーランが一歩前に踏み出した。薄く、毒のある笑みを浮かべている。野蛮で品性に欠ける他の連中とは違い、洗練された邪悪さを漂わせていた。


「いいか、俺はボウズもそのトカゲも嫌いじゃない」


キーランが言葉を続ける。


「今すぐ棄権しろ。俺個人のポケットマネーから金貨百枚をやろう。家に帰って、その金で彼女と美味いものでも食いに行け。どうだ?」


「ハッ! お断りだね!」


俺の頭のてっぺんからチョーローが金切り声を上げた。


「ハルキがお前のような下劣な奴と交渉に応じるはずなかろう! それに、こいつに彼女などいるわけがないのだ!」


「……ありがとうチョーロー、最高の友達だな」


俺は苦々しく呟いた。


「気にするな、当然の義務だ」


「ハハハ! そのトカゲ、なかなか口が減らないな!」


キーランはくすくす笑いながら手袋を外した。


「そうか……こんな若い芽を摘むのは実に忍びないがな。自己紹介をしておこう。俺はキーラン、元・王室暗殺者だ。俺のスキルは【死をもたらす者】。お前のスキルは『雑用係オールラウンダー』といったところか? レベル1でこれほど多様な魔法やスタイルを使える者は他にいない。興味深いな……」


「ハルキ……こいつはマジでヤバいぞ」


チョーローが声のトーンを変えて呟いた。


「言われなくても分かってる! 何か策を考えろ!」


言い終わる猶予すらなかった。


激痛が右のふくらはぎを焼き尽くした。細い短剣の刃が、俺の足を完全に貫通していたのだ。俺は砂の上に膝をついた。投げられた瞬間すら見えなかった。


「まだ間に合うぞ、坊主」


キーランが俺に向かってゆっくりと歩を進めながら言った。


「言っておくが、そこまでの価値はないぞ。魔法の盾やあの女を手に入れてどうする? お前の母親ほど年が離れているだろうに……」


母親……。


俺には母親がいた記憶がない。俺を生んですぐに亡くなり、俺は父親と二人きりで育った。だからこそ、一人の女性が動物のように檻に閉じ込められ、あんな姿に成り下がっているのを見て、血が沸き立つほど腹が立ったのかもしれない。


「ハルキ、目を覚ませぇぇ!」


チョーローが叫んだ。


「当たるんじゃないぞ!」


【暗黒魔法 Lv. 1:目くらまし 発動】


濃く暗い煙の帳が闘技場を包み込んだ。俺は目に見えて足を引きずりながら、闇の中へと逃れようとした。


別の短剣が頬をかすめ、皮膚を切り裂いた。


「どこへ行く、坊主?」


煙の中からキーランの声が響く。


「かくれんぼでもする気か? いいだろう……お前が気絶するまでに、あと何本突き刺せるか試してみようじゃないか」


あらゆる方向から短剣が飛んでくる。一体どこにそんな数の刃物を隠し持っているんだ?!


俺は身を屈め、転がり、どうにかこうにか攻撃をかわした。刃の雨が腕、肩、足にかすり傷を刻み続ける。俺は全身血まみれだった。距離を取って遠距離魔法を使えば煙の中で自分の位置を知らせてしまうし、この状態で近接戦を挑むのは自殺行為だ。


考えろハルキ、考えろ! 謎の図書館で何百枚ものステータスシートを読んできただろ……俺にピッタリのスキルが絶対にあるはずだ!


…… bingo (ビンゴ)。


『目くらまし』の効果が切れ、霧が完全に晴れた。


「やれやれ、気の毒にな坊主……随分ともらってしまったな」


うつ伏せに倒れた俺の体のすぐ手前で立ち止まり、キーランが言った。


「蜂の巣だな。それで、お前のトカゲは? フッ、見捨てて逃げたか……実に哀れだ。まあいい、敬意を表して目を閉じてやろう――」


「後ろを向け、間抜け!」


奴の背後で声が響いた。


「なっ?! トカゲか?!」


「それだけじゃないぞ!」


【システム:スキル『格闘家 Lv. 1:連撃』『死をもたらす者 Lv. 1:ナイフの連撃』発動】


迅速かつ正確に叩き込まれた拳のラッシュがキーランの顔面を捉え、体制を崩させた。暗殺者は袖口から最後の一本を引き抜こうとしたが、チョーローが飛び降り、ありったけの力で奴の手首に噛みついた。


「ナイスだ、チョーロー!」


超近距離という間合い、そして霧の中で密かに砂の上に落ちていたキーランの短剣をすべて回収していた俺は、奴自身のスキルをそのまま叩き返した。


鋼の刃の嵐が、奴の胸輪を貫いた。


「み……見事だ、坊主……」


キーランは膝から崩れ落ち、喉を鳴らした。


「お前は……素晴らしい……暗殺者に……なれただろうに……」


元・王室暗殺者は地面に突っ伏し、動かなくなった。


闘技場に静寂が訪れた。


あまりの衝撃に、ヴィジールが声を張るまでに数秒を要した。


「な、何だなぁぁぁ?! こんな結末、聞いてないぞ?!」


俺たちは勝ったのだ。


全身傷だらけでボロボロの俺の横で、チョーローが不快そうに唾を吐いていた。


(「あの男の手、吐き気がするほどまずいぞ!」)


……だが、俺たちは勝った。ついに、あの女性をあの呪われた檻から助け出すことができる。


【後書き(作者ノート)】


(どうやってあの大量の短剣を耐え抜き、気づかれずに回収したのか気になりますか? その種明かしは次の章でお話しします! —— チョーローのワンポイントアドバイス付き)

春樹ハルキの冒険は、毎日定刻に更新中!

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