話の続き21
原田さんとそうやっておしゃべりできる関係になってから、バイトが以前よりもずっと楽しくなった。お金というよりかは生活にメリハリが欲しくて始めたバイトで、それなりに楽しんではいたんだけど、今ではバイトがない日は退屈なくらいだ。
「高校生のくせに二六歳の男の人と仲良くしてるなんて、生意気よ。高校生は高校生らしくクラスの男の子と遊んでなさいよ」
斎藤さんは私の気持ちに気が付いてそうやってからかう。それは、忠告をはらんだ発言で、私は斎藤さんの言っていることが正しいと思う。
「女は年上の男性に惹かれるものなんです」って分かったようなことを言うけど、原田さんにはきっと彼女がいるだろう。
私が入り込む余地のない世界が原田さんにはあって、私はそんな世界なんか持ち合わせていなくって、と考えると、馬鹿みたいに苦しくなる。不公平だって言いたくなるけど、そんなこと誰にも言えない。
店長の福井さんは鈍感なのか、全く気が付いてない。京都の次は岡山に魅了されたらしく、最近はきび団子を頬張っている。常連のお客さんは次は徳島だとか、いやいや次は三重県だとか、福井さんの次の旅先を賭けたりなんかしている。最近バイトの方はそんな感じだ。
「で、なんであんたたちがここにいるのよ」
私は不服そうな顔をしながら接客をしている。佳奈と芙美がバイト先に来たのだ。
学校から直接来たのだろう、制服のままだ。二人とも私のと同じクラスなので、学校が終わったのは同じ時間だが、ご丁寧に20分ほどどこかで時間をつぶしてきたらしい。
「あれー、ひーここでバイトしてたんだ、全然知らなかった!」
と、佳奈が言った。悪戯っぽいその口調にあきれる。
「この前、言ったじゃない。けど、ろくに場所も説明しなかったし、本当に来るとは思わなかった」
私はそう言って注文を取る。ご注文はどうなされますか。
福井さんは状況を察してカウンターの奥で笑っている。原田さんはちらっとこちらの様子を伺ったけど、すぐにまたパソコンの方を向いた。きっとお仕事が忙しいのだろう。
「アイスティーと、ホットケーキ、それぞれふたつ」
芙美が勢いよく注文して、奢ってよとおねだりをしてくる。
「えーじゃあ、あたしもー」
佳奈もそれに同調する。
そろそろ書き貯めが切れます。
毎日更新できるかな……ちょうど忙しい時期と重なりそう。
別の作品も書いてるし……
暇なときに、三日分くらいまとめて書ければいいんだけど、僕死ぬほど遅筆です……




