表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
火と氷の未来で、君と世界を救うということ  作者: 星見航
第22章:チェコ共和国・変わり身と城【2030年2月5日】
344/373

第344話:ガラパゴス島へ

挿絵(By みてみん)


「は? 今からガラパゴス島に来い!?」

 全く想像もしていなかったメッセージに、思わず声を上げる。


 後ろを歩いていた十萌さんが、声をかけてくる。

 どうやら、彼女も同じメッセージを受け取っていたようだ。


「まったく、カイさん(うちのボス)はいつも唐突ね」

 十萌さんが、笑いながら肩を竦める。カイの無茶ぶりには、半ば慣れっこなんだろう。


「十萌さん、何か聞いてます?」

「人類の進化についての調査――とだけね」


 ――確かに「ダーウィンが進化論を発見した島」だと学校で習った記憶くらいはある。でもそれ以上のことは全く分からない。


「……っていうか、そもそも、ガラパゴス(そこ)島ってどこにあるんですか?」


 十萌さんがスマホで地図を見せてくれる。

「エクアドルよ。ざっくり言うと、コロンビアの南で、ペルーの北って感じね」


 ドイツ(ここ)からだと、行くだけで半日はかかりそうだ。


「それに、ガラパゴス島への直接入島は禁止されているの。だから、エクアドルの首都のキト経由で行くしかないわね」


 そう言うと、スマホを電話モードに切り替えた。

「ジャック。次の目的地は、エクアドルよ。12時間後、ベルリンのブランデンブルク空港で会いましょう」


 **********


 前を歩いていたソジュンとユンも、わたし達の突然のエクアドル行きには驚いたようだ。


「私まだ、何にもお礼ができていないのに‥‥‥」

 ユンが悲しそうな顔を浮かべる。


「いいのよ。子どものうちは、大人をどんどん頼りなさい」

 十萌さんが、ぽんとユンの頭を叩く。


「僕も一緒に行きたいけど‥‥‥もう暫くはベルリン(ここ)にいるよ」

「ええ。ユンに付き添ってあげて」


 術後の一定期間は安静にする必要がある上、その後は、教団の目から逃れるための整形手術も待っている。そう言った時期だからこそ最も心を許しているソジュンこそが、傍にいてあげるべきだろう。


「さてと‥‥‥。じゃ、龍樹のところに戻りましょう」

「また、術後の検査ですか?」


「いえ、リンちゃんの診断よ」

「え、わたし?」


 十萌さんが呆れたように言う。

「もう。なんでベルリンに来ることになったか、忘れたの?」


 ――あ。


 そう言われて、ようやく思い出した。

 今回のドイツに来たそもそもの目的は、「気」らしきものが見えるようになった原因を探るためだったことに。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ