死に損ない③
部屋に戻って一眠りをついた。
その時に見た夢は死にゆく仲間達、、、
ボクは汗を流しながら起きた。
涙を流している実感した。
ガリッと歯を噛み締めて内に浮かぶ憎悪と向き合った。
『絶対に許さない。。。』
この憎悪は敵国に対してだろうか?
それとも自己の利益の為に死者さえ利用した国王やこの国対するモノだろうか?
それとも、、、ボク自信に対するモノだろうか?
ボクは歯軋りをしながら思考を巡らせた。
今のボクに出来るのはそれくらいしかない。
ボクはこの国を嫌いではない。
皆が愛して。皆が守った国だ。
嫌いにはなれない。
なら、王はどうだろうか?
王は現実主義である。
あの時あの言葉や立ち振舞いは自身が留守の為に失った兵199名を意味あるモノにするためだろう。
実質、ボクがこの国にいるのは王の振る舞いが常に最善を選択使用としてる。
そんな王の言葉を憐れむ事はあっても責められない。
それなのに消えない憎悪、、、
消えない光景、、、
消えない死に行く者の顔、、、
ボクは少年兵から継いだ小太刀を抱き締めながら、深い思考の底へと独りで堕ちて堕ちて堕ちていった。
弐
数日がたった。
手足の痛みがなくなったと言えば嘘になる。
それでも動ける。
ボクは城を歩き回った。
もしかしたら、ボクの部下がひょっこりと「隊長~」と声をかけてくれるかもしれないと言う期待が抜けてないから、、、
ボクはそんな自分を自嘲しながら歩いているとトールとシギョンの話し声が聞こえた。
「~。そう言えばロキにも俺様達と同じ専用武器が与えられるらしいな!」
「。。。そうみたいですね。そんなモノ。。。ロキには必要ないのに。。。」
「はぁ~。。。それでも俺様達と同等に専用武器があれば同じようにはならなかった」
「。。。」
トールとシギョンの会話はどこか歯車があってないようにいつものような軽快さは無かった。
専用武器、、、
それは呪術等が仕組まれその人の戦闘スタイルにあった武器になると聞いた事はある。
確かにそんな武器があればボクは仲間を失わずに済んだのかもしれない。
ボクは2人の言葉を最後まで聞く勇気がなく自室へと向かった。
自室でボクは準備をしなくてはいけない。
199名の部下の無念とボク自身の復讐の為に、、、
その夜ボクは手紙を置いて王都を抜け出した。
分割にしたけど本日の最終章への序章まで分割掲載




