死に損ない②
後悔と懺悔の時計は無情に進み夜が明けた。
ボクの部屋をノックする音が聞こえる。
「どうぞ」
ボクが声をドアの向こうに声をかけるとトールとシギョンが部屋に入ってきた。
「すみません。本当は車椅子等をご用意出来れば良いのですが今回は国民の前での受勲式となりますので自足で立っていただく事になります」
「かははは。大した事無いだろ?お前ならさ」
国民に苦戦だったと知られるデメリットと将が無傷による防衛戦勝利と言うメリットを天秤にかけたのだろう。
死者の責任をボク1人に背負わせる、、、
それにより、独断とは言え王族への批判は無くなる。
将が無傷により、王族としては1任は間違っていなかったと言う証明になる。
「腐ってるね」
ボクは笑顔で2人にだけ聞こえる声で軽やかに呟いた。
「「。。。」」
シギョンはともかくトールまでもボクから目線を逸らせて黙ってしまった。
ボクはそんな2人に笑顔を向け続けた。
その奥にどんな憎悪が眠ってるかバレ無いように、、、
「ところで会場まではさすがに車椅子はあるよね?」
「。。。もちろんです」
シギョンはそう言うとドアの向こうにある車椅子を持ってきた。
「相変わらず軽いな。。。」
トールはボクを抱き上げるとボソッと言いながら車椅子に座らせた。
シギョンに車椅子を押されてボク達は居心地の悪い沈黙の中、会場へと向かった。
壱
広間に集まる国民を見渡せるバルコニーの入り口の前に着いた。
ボクは車椅子から立ち上がろうとしたが、よろめいてしまった。
「大丈夫か?」
とっさのところをトールは片手でボクを立ち上がらせた。
「大丈夫だよ。ボクの役目はまだ終わってない」
「。。。」
心配するトールと沈黙を貫くシギョン
。
ボクは2人から離れバルコニーへと向かった。
「~~~」
国王が何かを演説している。
その内容は綺麗事で現実味を感じさせない。
いや、ボクの脳が国王の話の理解を拒絶している。
「ロキ!前へ出てこい!」
ボクは国王の呼び出しに答えるようにバルコニーへ歩みを進めた。
激痛は止まらないけど、ボクは笑顔を向けながら国王の前に膝を着いた。
「今回、我等が居ない間、民を守りきった事。それが7日による長期による孤軍奮闘であり、今までの実績より貴殿には"常勝の神"と言う2つ名を授ける」
歓声が沸いた。
「もう1つ英雄の証としてこの紋章を授けよう。近くに参れ」
ボクは国王に言われるまま近付いた。
「良くやった。今後も我等の為に働きを期待する」
国王がボクに証を与える時に激励の言葉をボクに向けた。
その瞬間更に観衆は盛大に盛り上がった。
だか、ボクの中の何かが、、、
歯車が噛み違った。
背後にいるトールとシギョンの顔を見なくても分かる。
2人とも祝いや歓喜ではなく、後悔や悔しそうにしてるんだろう、、、
その後の受勲式は何事もなくボクは自室に運ばれた。
2人とは部屋に運ばれるまで何も話せてない、、、




