常勝の神②
訓練場に199名の兵士全員が集まった。
「現状を伝える!敵国が挙兵し大軍が我等が王都へ進軍している!かなり危機的状況だ!」
ボクは凛とした声で全員に聞こえるように声を張り上げた。
兵士達に緊張と不安が過るのを感じた。
「だが、本隊に伝令をもう出している!目測として7日間防衛が出来れば本隊が戻ってくる!」
兵士達に走っていた緊張が何故か緩和された気がする。
「敵国に無辜の民を絶対に蹂躙させるな!」
ボクは拳を握り震えを抑えながら鼓舞をするとどこからともなく笑い声が聞こえそれは波状して広まり兵士達が全員笑ってきた。
「あははは。隊長が防衛の指揮を取るなら相手が誰でも勝てますよ!」
兵士の1人がボクの肩を叩きながら武器庫へ向かっていった。
それに続くように兵士達は信用と信頼を一言言うと肩や頭を触ってきた。
『ボクはボクの出来ることをしよう。全員を守るために。。。』
弐
情報が足りない、、、
敵の軍力、方向は分かっても戦力は分からない、、、
ボクは危険も感じながら、兵士を30余名に声をかけた。
「コレから君達には敵情を視察をして貰う。あくまでも視察であり、少しでも多くの情報を持ち帰るのが目的だ!無理と思えば即、信号弾を打ち全員信号弾を確認できたら撤退するように!」
「「「了解!!」」」
兵士達の士気は高い。
各々準備を始めると森に向かって駆けて行った。
ボクは城壁の上から兵士達の安否を思うことしか出来ず、城壁から身を乗り出して拳を握り締めた。
1時間も経たずあちらこちらから信号弾が打ち上がった。
冷や汗が溢れてくる、、、
拳は更に強く握り、いつしか祈りの体勢に変わっていた。
その日、眠ることもせず待っていたが30余名の兵士は誰も戻ってこなかった。
夜明けと共に森の入り口を双眼鏡で確認すると、、、
数本槍に串刺しにされた30余名の頭部が並んでいた。
叫びそうになる感情をボクは奥歯をガリガリと噛みしめ目に焼き付けた。
『相手は遊んで、余裕を見せ付けこちらの戦意を削ごうとしている。人道とかそう言うのが通じない手合いと言うことか。。。』
「。。。クソ」
ボクは小さく呟くと自室に戻り策略を練り始めた。
決して弱くない部隊が、、、
逃げを決めてた部隊が、、、
全滅した。
そして、未だにこちらの様子を見ている慎重さ。
それだけでも戦力の目測は出来る。
正攻法では明日には攻め込まれる。
ボクは地図を見つめ次々と作戦を練り上げて改良していった。
『一刻でも早く、皆を守るために。。。』




