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白亜の華  作者: 文記佐輝
初めての『色』
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3/6

今日も同じ?

ニャーオ。

「………」

猫が、今日も挨拶ではなく伸びをしている。

まるで、そう仕込まれているように、昨日と同じ場所で。

リュックの持ち手をギュッと握り、私は今日も学校へ向かおうとする。

シャンッ…シャンッ…

「…鈴?」

その音に、私は思わず足を止めてしまった。

猫には首輪は付いているが、鈴は付いていない。

(じゃあ…いったい何が…?)

疑問に思いながら、音のした通路を見つめる。

シャンッ…シャンッ…

(また聞こえた…。)

その音は、最初よりも鮮明に聞こえたが、その正体を見つけることはできなかった。

仕方なく、私はその場を後にする。


学校へ着くと、いつものように決められた言葉を言う先生が今日も立っていた。

「おはよう。」

「おはようございます。」

いつも通り挨拶を返した私を、なぜか先生は真っ黒な目を大きく見開いて見てきた。

ビクッと身体を震わせ、足が止まってしまった。

「……し、失礼します…」

私は小さく会釈し、少し足早に教室へ向かう。

(なんだか…今日は変…)

いつも変だが、今日はいつもよりも息苦しい。

時計の針が、一拍ほどズレているような…

その違和感が、喉につっかえて、空気が入らない…。

私は、授業に身が入らなかった。

「ーであるから、ここの公式はこう…。白井…。」

「…?」

今日は何もしていないのに、先生がこちらを見てきた。

それと同時に、クラスメートまでこちらを見てくる。

「白井…。何してる?」

「え…何って…。普通に…」

先生の目はいつもよりも黒く、私のことを長く見つめた後、授業を再開した。

(…なんだったんだ…)

困惑する私は、机の上を見る。

「…え…」

そこには何も出ていなかった。

私は、授業の準備をし忘れていたのだ。

(…忘れて…た。)

明確な異変。

今日は、それらの違和感が、明確な異変として私に訪れていた。

授業は通常通り再開されているが、私だけは何もしていない。

(…何が起きているの…)

教科書をリュックから取り出そうとしたが、いつも入っているはずの教科書と筆記用具が無い。

戸惑っていると、あの音が再び聞こえてきた。

シャンッ、シャンッ

(…!また…)

明らかに朝よりも明確に聞こえたそれを、私は探した。

やはり、そこには何もない。

だが、私は知っていた。

音のしたその場所が、私の席であることを。

そしてそれを見つけていた。

私は屈み込み、それを見る。

(……紙…。)

昨日は取らなかったが、私は自然とそれに手を伸ばしていた。

そしてー…

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