表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚構の世界に介入して登場人物を全員幸せにするまでの物語、パーフェクト・バージョン!  作者: 秋乃晃
13回目の偽アカシックレコードの世界=虚構の世界編
55/100

「Quote」



 総平はVRゴーグルを持ち上げると「これは“能力者発見装置”の試作品だ」と言い放った。


 そんなもんあったんだ。


 へえー。




 知らないのか“もう1人”のぼく。




(おれは“組織”に所属してから特例で本部のオフィスには出勤せずに在宅勤務だったからな。


ぶっちゃけ“組織”に関してはお前のほうが詳しいと思う)




 氷見野雅人博士が開発した“能力者発見装置”は知っているだろう?




(氷見野雅人博士の名前は知ってる。


でも“能力者発見装置”なんてものがあるのは知らなかった。


おれの時みたいに作倉さんが一人一人の能力者を見つけ出して勧誘してるのかと)




 作倉部長のタスクが多すぎるのでは?


 1人でこの世界全ての能力者を救い出すのはディフィカルトだ。


 この“組織”は能力者を保護するためにビルドされたのだから、全国をくまなく探し回る必要がある。




 能力者に関する研究をしていた氷見野雅人博士が非能力者と能力者とを見分けるのに使っていたのが初代の“能力者発見装置”で、“組織”のメカニック一同が仕組みをアナライズして持ち運べるサイズに作り直したのが現行の“能力者発見装置”である。


 だが、総平の持っているデバイスとは違う。


 現行品は一昔前の肩にかけるタイプの携帯電話のようなサイズだ。


 重さは20kgほど。




(それ持ち運べるサイズって言える?)




 初代は据え置き型だった。


 が、氷見野博士自身が巻き込まれた研究室の火災によって壊れてしまったと聞いている。


 ご存命なら一度能力者に関して対談させていただきたかった。


 悔やまれるところだ。




(男には興味があるんだな……)




 男には、という表現は適切ではない。


 機会があるなら有識者からダイレクトにその知識をティーチングしていただきたいものでは?




 この世界の篠原幸雄は向上心の塊でいいな。


 自分の能力をどれだけ有効に使いこなせるか。


 能力に関してはその一点しか、おれは興味ない。




 能力者保護法成立までの歴史だとかその氷見野博士周りの話とか、調べたら面白いんだろうけど。


 おれの人生に関係してくるかというとそうでもないじゃんか。




「幸雄くんにはこの試作品を開発した人――人じゃないや、人工知能に会ってほしい」




 人工知能?


 アカシックレコードに登場して、総平と関わりのある人工知能っていうと。




 アレしかいないじゃん。




(思い当たる節が?)




 よかったな、ぼく。


 氷見野博士みたいなものに会える。


 みたいなものというか、まあ、姿は氷見野博士らしいから“みたいなもの”でいいか。




(氷見野博士は亡くなっている)




 ご本人はね。


 人工知能って言うたじゃん。


 氷見野博士が作った人工知能がいるんだよ。




 なんか複雑な英単語の頭文字を取って“知恵の実”だとかいう、罰当たりな名前の。




「トウキョーからの長旅で疲れているだろうし、引っ越しの荷解きもあるだろうから今日明日でなくてもいい。幸雄くんの都合のいい時を教えてほしい。どうかな?」




 本来のアカシックレコードの進行なら“知恵の実”と対面するのはクリスマス頃だ。


 大幅な時間短縮だし、お前の知識欲も満たされる。


 いいことしかないな?




「オーケー、いいだろう。その“人工知能”とやらによろしく伝えたまえ」






【Quote】



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ