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レジスタンス  作者: 藍
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3話 バーガンディのローブ

飛び散る鮮血はいずれ乾き、朽ちるだろう。


「洗濯しても、洗濯しても、落ちやしねぇ、浴びすぎてな、もうこいつぁ、買ったばかりの頃のパステルイエローはもう面影すらねぇ」


幾度血が酸化して乾き、繊維の奥までこびりついた状態にローブは変わり果てて居た。


奴は彼の名は二宮町の半分の裏から学校を取り仕切り、それら一帯を縄張りとする笹塚麟太郎一派と奴による、不良の抗争が絶えない市町となって居た。


「バーガンディのリオック、貴様か」


「あぁ、テメェらは死ぬんだよ、昔の時代の八市総長として、オメェらの時代は終わりだ、新時代を明け渡せ!」


そこからこの二人によるこの二宮町と言う市町を賭けた合戦が幕を開ける筈だった。


「大変です!」


「あぁ?なんじゃい、両者全員が万全に仕上げて来た筈だ!相手がなんか言って来たなら言い返して追い返したれ!」


「違います!ここに居た我ら笹塚一派の構成員2086名と相手バーガンディローブ派閥の1197名の不良が、全員一人の男により壊滅させられました!」


「、、、はぁぁぁ?あり得るかよそんな、こと、まて?後ろにいるそいつは」


「ガハ!?」


「お前ら二人か?ここ最近ずっとうるさくしやがってたやつらぁよぉ、皆んなぶっ倒して一人だけ残したら、お前らうるせぇ害悪の根城まで案内してくれたんだよ、まるでゴキブリの連鎖駆除だなぁw」


「なんだお前は!何をしながった!(嘘だろ、背後から来ていたとは言え、クビトンで一撃?あいつは確か田島は構成員じゃ一番強い筈)」


「じゃあ早速始めますか、害虫駆除、開始だ」


「おいローブ野郎、分かってるよな?これは三竦みの三つ巴じゃない」


「ッッッヒシヒシと感じる(何故だかローブが熱い、今まで戦って来たどんな相手よりも怖い、なんでだ、なぜ俺はこんなに手が震えているんだ?)


紫がかったローブを身に纏しは、戦の悪霊と呼ばれるリオック・ルアトルクス、もう片方はこの二宮町にて今の今まで納めて来た八市総長が一人、レッドアイと呼ばれる笹塚、そして今、目の前に現れたのは不良集団を一人で一掃した男。


「俺が負けたら仲間はどうなるんだ」


「ん?五月蝿くしないようにしてやる」


「ッッッ!?俺は止められねぇぞ、俺を倒すなら悪魔でも連れて来んだなぁ!」


「は!怪物狩りってな訳だな!レッドアイ、俺に合わせろ!」


リオックが前方からレバーに向かって打撃を放つ!そして背後に回り込んだレッドアイが踵落としを後頭部目掛けて、同時に放った、だがしかし。


「俺が怪物だと?ふ、ふはははは!笑わせるなよ、最近毎晩ブンブンブンブンバイクの音が聞こえんだ、近所迷惑をここまでの規模でやって、繁殖させてよぉ、、、テメェら蜚蠊野郎からしたらそうだな、俺はお前が会いたがっていた悪魔だよ」


「な!?(この蹴りを喰らって防いでないのに一切微動だにしてないだと!?それになんだ!踵がジンジンする)」


「うぐっ!?(拳の肉が剥がれやがった!なんて腹斜筋してやがる、まるで卸金のようだ!)」


なんと直立不動、微動だにしないでこの二人の攻撃をノーガードで、尚且つ無傷で受けたのだ。


「グ!?(着地した瞬間、激痛が!まさか踵の骨にヒビが入ったのか?まずいこのままじゃ)」


「あのさ、二人とも仲良く、うるさくしないなら許すからさ」


「、、、へ?」


「なんだと?」


「俺が来た理由は、あくまでも近所迷惑って皆んなの意見の代弁者な訳、ドゥーユーアンダースタンド!」


「だってさっき黙らせるって!」


「気絶させただけだよ、それで?やるのやらないの?」


「俺は降参する」


「、、、く」


「何でさ、こんな抗争が起きたんだ、理由は」


「俺は、俺はここを仕切り、他の市総長と戦いてぇんだよ!普通のレベルはもう飽きた!このローブが言ってんだよ!更に熱くて強い奴の血が吸いたいってなぁ!ウボァ!?」


「くだらねぇガキみたいなこと言いやがって、ただ汚ねぇだけじゃねぇか!」


「ウグァァァ!?(そう言えばなぜコイツは服が真っ白なままなんだ?綺麗なまま1滴すら血が付いてないんだ)お前、もしかして」


「俺ってさぁ、喧嘩は嫌いなんだよ、洋服が返り血とか付いたら嫌だし」


「ッッッ」


その時初めて二人は理解した、奴の異質さを。


「(そうか、分かった、コイツが何か、、、蟻ん子を踏んでも、靴の下にへばり付いた骸があるなんて知らないように、こいつは怪我したら痛いとかすら思わない、だってどうやったって怪我なんか付けられないから、ただ歩くだけで踏み潰せる、ただ手をクラップしたら潰れる蚊でしか無いんだ、俺らなんて)棄権させて、もう良い!踏破しにたく無い!」


「殺さねぇよ、テメェらが煩いからだろうが!」


ブツ、ブツブツ、顔に血管が浮き出て髪が白くなる。


「ひ、ひぃ!?すいませんでしたぁ!」


シュン、髪はゆっくりと黒に戻る。


「じゃあ俺は帰るからさ、仲良くしてね」


こうして抗争を無傷でたった一人で闊歩し、相手も自分も傷付けず、自分の服を汚さず、単独で二つのグループを叩き潰した小学生がいた。


その子供に付いた名は、白色之悪魔ホワイトデーモン、怪物を超えた怪物、自身の服を血に染め上げず、また二人の強者が最後に見た髪が白くなるところからその名が付いたのだった、、、。


「今日もついて行きます堂嶋さん!」


「ん?おぉ、今日はどこで遊ぶ?」


「ネカフェとかどうすか!」


「行ったことないんだよなぁ、サポート頼んだ」


「わっかりました!」


こうして赤松と堂嶋はネットカフェに遊びに行くのだった。

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