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レジスタンス  作者: 藍
2/7

2話 湘南エリア

「いや〜ようやく授業が終わったな」


堂嶋は同じクラスに配属されている偽物の白色之悪魔ホワイトデーモン、赤松清十郎と帰路を同じくして居た。


「お?月野公園になんであんな人が集まってるんだ?」


「肩をお貸し致します」


「え?肩車ってこと?少し恥ずいな、まぁ良いか、ありがとう」


二人が遠目から何が起きているか観る。


「多分なんだが、不良の集会なんじゃないかな?」


「なるほど」


「おいおいおい、一人を取り囲んでなんかしてやがるぞ」


二人が遠目に観ているそこには、キィー、キィー、キィーなんて鎖同士が軋んだ様な音が聞こえて居た、ブランコを囲む様にして68人程度のリーゼントの奴や、グラサン付けたやつ、所謂不良に当てはまる様な格好の男達がブランコを漕いでボーっとしている男の子にガンを飛ばして居た。


「おい!さっきっからキィキィうるっせんだよ!コニファーグループが今集会してんだろうがよ!」


ドスン、ドスン、ドスン、一際大きな不良が大きな足音を鳴らしながら近づく。


「総長、こいつやっちゃってくだせぇよ」


ガシ、総長と呼ばれる巨漢が仲間のそいつの胸ぐらを掴み上げる。


「善良な奴を相手にしてただブランコ乗っててうるせえってだけでやるのはちげぇだろ」


「ぞ、ぞうっずぬね(強者の風格やっぱぱねぇ!✨まずい首が)」


ガシ、先程まで蝉時雨とでも呼ぶべき程騒然として居た周囲が、空気感が変わる、総長の手を先程までブランコに乗っていた筈の彼が握って居た。


「(む、こいついつの間に)」


「あの総長さん、彼頚動脈が圧迫されてますよ」


「あ、あぁ忠告感謝する、おいお前、助かって良かったな」


「ありがとうございます!あとさっきはすいませんした!」


「いえいえ、そんな頭を上げてください(ネカフェ行こっかなそろそろボーっとするのも辞めにして)」


嵐の前の静けさとでも言うべきだった空気感、それが変わったのだった。


「あれ、総長やばいですよ堂嶋さん!コニファーグループって言えば神奈川の湘南エリアの8つの市町には八市総長が一人、伊勢原の村雨崎っす!」


「八つの市で、湘南エリアって言えば平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町とか?」


「そうです!」


「、、、あのブランコに座ってた方?」


「いや総長の方ですよ」


「ふ〜ん、、、なんかあっちの方が」


二人が話してる時、コニファーグループの集会は既に始まっていた。


「これより集会を始める!(さっきのブランコを漕いでいた男、、、なんでこんなに背中がびしょ濡れになるんだ?一見したらただの学生の筈なのに、いや待てよ?あの数に囲まれたり俺にビビったりしないやつが普通と言って良いのか?)」


村雨崎もまた、彼の実力を感じとって居た。


「そういやさっきのブランコ漕いで人、帰っちゃいましたね堂嶋さん」


「、、、うん」


蜩が鳴く頃、18時あたりに、ビル群の間で静かに、まるで空蝉とでも呼ぶべきほど不気味なくらい静寂に空間に溶け込み背景になっている男が居た。


「(ネカフェ♪ネカフェ♪ネカ)」


ガッ!肩と肩がぶつかり合う。


「おいおい、痛いじゃねぇか、肩の骨が折れ、、、あれ?」


ガコっと骨が嵌められた男がした。


「すいません、まさかこんな人気の無い場所を通る人が居るだなんて」


「(まさか今の肩がぶつかった拍子に俺の肩を外しやがったのか?)ざけやはっへ!あ!?」


「あのすいません、行っていいですか?」


「は!」


「行っても、良い、です、か!」


ギロリと光る眼光は、相手を強張らせる。


「ひぃ!?アグォ!?(あれ?顎が、さっきから俺なんで肩やら顎が外れるんだ気づかない間に、、、ガタが来たのかな)覚えとけよ!」


「ネカフェ、ネカフェ、ネッカッフェ〜♪」


こうして彼は、ネットカフェにステップを踏みながらルンルンで向かっていたのだった。


一方その頃堂嶋は、と言うと。


「愛を〜君に捧ぐ〜!少しでも良いので〜私にぃ〜愛を下さ〜〜〜い!さぁ点数は!」


「お前、そんな背格好なのにラブソング歌うんだ」


カラオケに来ていた。


「あぁ〜、あぁ〜、んんん、あ」


バン!そこに柿が腐ったような甘酸っぱい匂いがする、頬を照らした髭面が入って来た。


「なんだね君らは!私の部屋に!」


「いやあのここは僕たちのルームの筈ですが、酔っ払っている御様子ですがお水をお飲みになりますか?」


「あぁ?年長者の言うことが聞けないってか!」


「あぁ?あんたさっきから!」


「黙ってろデカブツ」


「すいません」


「あのですね、肩をお貸ししますので、貴方の契約中のルームを探しましょう、ね、ね」


「(なんだ?背格好が良い、恰幅がいいって訳じゃない、なのになんだ?この圧迫感、凄み)あ、あぁ、冷静ではなかった、すまないね大人の筈の私が、君たちの様な青少年に宥められるとは、大丈夫、肩をお借りはしないよ」


意識朦朧として居た泥酔状態の大人が単なる風格だけでシャッキリとさせてしまう。


「カラオケ、続けよっか!」


「おぉ!」


こうして彼ら二人はソフトクリーム食べ放題プランでソフトクリームをアホ程食いながら歌い散らかすのだった、、、。


「集会は終わりだ、皆んな飯食い行かね〜?」


「行きましょう行きましょう!近日抗争するんだし、やっぱ総長の奢りっすよね?」


「ちっ、仕方ねぇな、抗争に勝つのは絶対事項だかんな?」


ふふっと大人びた笑いを崎はしていた。


「うっしゃあ!皆んな!崎総長の奢りや!」


「やっぱ食い放題っしょこの人数なら、皆んな好きなもの食えるし、ゴーグルマップ使ってバイキング形式の場所、探しときました!」


「行くかぁ!」


彼ら八市総長は、この湘南エリアの勢力図を戦い、勝てば版図を広げられ、と言う感じで戦っているのだ。


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