15話 破滅の片道切符
「なん、なんだよこれ」
「やってやりましたよ武蔵の兄貴!右大臣が敵を殲滅してやりました!」
堂嶋は、その光景を、瞬間すべての希望がこの世から消え去った。
「ただこの日常が続けばいいと思ってたんだ」
世界が壊れると言う前提すら壊れる、というものすら〜、、、無限後退する力の余波、どこまでも可能性と概念を駆逐する、そのものの力はジョークと否定したくなるような強さだった。
「刹那に輝く煌びやかな光、だから良いのではないか?違う、違かったんだ、俺は光が好きだった、俺はずっと光に包まれていたかったんだ」
木漏れ日の様に漏れ出る光、それすら無い立ち込める暗雲そのもの。
「俺こそが、光だ」
〔常盤の光〕フローティング・タイムライン、主に漫画、映画、コミックなどの創作作品において、キャラクターが年を取らなかったり、物語の時代背景が現在に合わせてスライドしたりする、時間を固定・流動させる手法を現実に求めた結果、本来は手にしない力を手にした。
「今の視点ならば語れる、ならば付けてやる、名を、非概念、俺はそう名付けてやる」
「ッッッ!?」
粒子が揺らぐ、時空が捻じ曲がる、そんな甘ったるいスケールではない。
「もう後悔しない、今の俺はもう、何も奪わせない」
北条武蔵は思っていた。
「(こんな事、しなきゃ良かった)」
心底思っていた。
「武蔵さん!危な」
ドチャ!
「、、、は?右大臣が、なんで、何が、どこに」
「もういい、皆んな消えろよ、悉皆全滅の道理」
「ま!」
ブォォンッ、、、ドチャ!
「俺の大切なものを奪った、いや違うな、俺が偉くなったから、か?、、、この世界に俺が居る、間違えてるのはそれか」
そしてどうじ???は、方舟を作り出した。
「やっぱり俺の仲間の心は、オーブは、綺麗な色だな」
オーブとは個人、その人、その生命、その存在そのものを表しておりこれが滅ぶと肉体も一緒に滅ぶ、また精神力を表して色により本質的な流動が見える、精神的活動から変色する為、色は変数のようだ。
「生き帰れ八市総長達よ」
、、、。
「ここは?夢?堂嶋さん?」
「、、、赤松、、、お前に皆んなを纏め上げてほしいんだ、北条家を叩き潰せ、もう誰も傷つかなくて良いように、お前に新総裁を任命する、他の八人にも伝えてある」
「これは一体、白い空間は」
「夢のようなものって考えてくれ、そして目の前の俺は俺でありながら俺では無い、再現映像のようなものだ」
その領域で???は指から粒を出す。
「我々より無限に劣化した知的生命体が住む小宇宙、無限の多元宇宙が実在している」
非常に非常に小さく原子を太陽系と崇めるようなミクロな存在の世界、原子には太陽系が内包される、と言うよりそれに酷似したものだ、それこそ類似的フラクタルで有る、自分自身ではなくそれ以下だ。
「今の俺は、すべてがゼロに見えてしまう、悟りを開いたものが元には戻れないようにな」
大きな太極図に於いて事前の無極、そして規模ですら融合、意味はない、零次元=点粒子、点粒子には無限の点粒子が含まれる。
古典力学はマクロな構造を記述する為に、量子力学(非古典力学)はミクロな構造を記述する為に、対応原理とはそんな世界の解析を更に1歩進めて、細かい部分までがミクロ、大雑把がマクロだと言う。
物理が古典/非古典の力学から書き記されるが如く数学が古典/非古典論理から書き記され、其々が概念的であり、そして非物理的・形而上学的なものである。
実数と虚数の空間から、更に向こうに、計算ルールが崩壊、数学の領域を超えて、無限次元、否、これ以上に先はなくすべての上、絶対無限+1から先、次の概念に当て嵌まる全ての回数の最果ての絶対無限回の次元、多元数が階層を織り成している。
「世界はひとつの巨大なダジャレ(言葉遊び)であり、どこを切り取っても同じ冗談=真理が繰り返されている」
「頭に流れて来る情報量が多い筈なのに、どうして」
「俺が保護しながら茶を注ぐようにしてるからな」
パンサイキズム的に点粒子にも心が宿る、そう、意識と無意識の統合(心)が宿っているのだ。
零次元=物理空間、で有り物理空間の中に物理空間が含まれているが、人間の肉体の中に精神が宿っているようにその物理空間だけでは無く心理空間も含まれて居る。
心とは無限の世界で在る、まず意識が有ればそこには世界が含まれる、ここの意識がそうで有り意識のフラクタル、それを含む無意識、無意識のフラクタルという感じにそれは構築されている。
集合意識と集合的な無意識から統合される無限の心を点粒子は包括する、個人的無意識は集合的無意識の部分集合で有り、そして小さな普遍なもので有る、数学的実在論(プラトン主義)として、物理空間とは独立した心理学空間のそこは抽象的実体をそこから発見するのだ、発明は発見の間違えで有り、帰納的には普遍無意識、演繹的にはイデア界とでも呼ぶべき”心理空間”のものでしかない。
これまでに見たことのないものを発明したのであれば、すでに心理空間に存在していたものに過ぎない。
心理空間にはすべての数字、すべての形状、すべての幾何学、すべてのベクトル、すべてのデータ構造、超限基数、アレフ数のような濃度のすべて、行列、順列、組み合わせ、積分、分離、射影、射影、射、全単射、半群、変換、関係、関数、関手、汎関数、代数群スキーム、超多様体、K理論、M理論、M集合、べき集合、部分集合、上位集合、プロセス、等々を既に含んでいた。
心理空間もまた心理空間を、つまりは集合無意識には集合無意識が含まれており、各数学的構造が其々が自己を含むのと同じようなフラクタルで有る。
心理空間は物理空間から独立してると言うように有形ではなく無限性だ、それは時間と空間、物理空間の脳味噌が宿せる知性と思考を超越し、そしてこれらと同じカテゴリーに該当するものをアイデアが浮かべてもすでに心理空間に有ます。
それの中には、かつて存在した、あるいは存在するすべての空間と時間、さらには存在し得るすべてだけでなく、存在し得ないすべての空間と時間、そのような論理的に可能であり、論理的に可能であり得るすべてのもの、そして論理的に不可能であるすべて、それらを無限の時空連続体として、そして自己の中に存在の全体性を包含し、すべての数学的概念をピースとし、論理/非論理構造のすべての形式的記述、すべての非公式記述、、、が含まれる。
心理空間には原型が在る、我々知的生命体が比喩表現から著される暗黙知的・抽象的かつ複雑な、つまりは我々を主観とした時に高位と呼べる世界体系が存在しているように、その世界体系を標準として一段上がって彼方の世界も存在する訳で、そんなの我々には表現不可能な訳であって、だが上ならまだ比喩から間接的に理解出来て、そんなのが繰り返している。
人間の直接的、また間接的な全ての思考、アイデア、理解を完全に超越して論理学では形式化できず、暗黙知も全て超越している、上位存在による一方的な供給からでしか知る由もないそんなもの、構造すら集合的無意識は可能性を媒体にして内包して居る。
「はぁ、はぁ、はぁ、まるで宇宙的恐怖ですよ、自然の摂理のような、そんなものを感じます」
物理的な領域はこれで手が掴めるもの、だが発展系、数学的な領域に於いては、実在している量子力学は量子力学を含み、無限の量子力学として有り、そして上もまた然りだ、そして一次元の大太極は線そしてストリング。
線は無限の線を持ち、そして超弦理論に於いてもその論理一つに無限の超弦理論があった、粒子系と反粒子系、数学には正の数と負の数、その中心に有るのは対消滅と零で有る、偏りを産み出すには対の概念から克服、それだ。
点粒子、使い分けとして超弦理論の点粒子として素粒子と呼ぶものとして、その素粒子にも素粒子が含まれている、だがしかしそれは当然の如く人間と言う存在にとって、有限にして有形、物理的に非常に矮小なものに過ぎなかった、巨大な顕微鏡で確かめるほか成らず、それを見る必要すら無い、我々が空気を見ることがないように存在の層が少しでも違えば夢と夢見る存在と言うレベルの差があるからだ。
人間が認識するサイズは全て独善的なもの、簡易化して言い表してしまうもの、実際には点粒子から素粒子に至るまでにも零よりは大きく正の数ではあらゆる有限より小さな無限小、零次元≦無限小次元となる粒子系、仮にもα些末粒子とし、α些末粒子にはα些末粒子が内包されて居る。
無限小空間次元に対して≦に当てはまる次元のをβ些末粒子とし、またそれはβ些末粒子を内包し、、、点粒子から素粒子、つまりは0から1に至るまでの間にさえ、果てしない些末粒子系のフラクタル階層が存在して居るのだ。
このように空間次元にはフラクタルがフラクタルを内包するようなフラクタルが築かれた超過密フラクタル、言い表すなら螺旋のような粒子系だった。
「非概念の世界、そうなんですね、今先生がいる場所は、点粒子の中の心理空間から見えた先、そんな場所で船に乗っていた、俺は連れて行ってはくれないんですか?」
「お前達が大事だ、大事で大事で仕方がない、だが今は果てしなく先、手を取り合うにしては遠過ぎる、俺が降りればまた壊れてしまう、大切なお前達が消えるなら俺は自分から消える」
「先生!ど???先生!、????先生ぇぇぇい!!!は、、、」
「あんた、すごい汗よ、それよりおめでとう、新総裁就任式は明日やるわよ」
「城ヶ崎?一体」
その現実には、大切だったあの人が居なかった、、、。
「これより、新総裁による有難い挨拶がある、心して聴くように」
「えぇ、初めまして、私は赤松清十郎と申します、私が皆様に言いたい事は一つ」
革命家として、革命の灯火を灯すものとして、赤松総裁が神奈川県全体に版図を広げた。
亜種のように、特性類似しながら革命を起こす火種を仲間達は育んでいた。
「ふ、ただの金策要員と」
「んな!?(やば、重心が奪われ)」
「思うなぁ!平塚市の元々八市総長の豊藤介だ!舐めるなよ!」
圧倒的な危機管理能力から裏付けられた危機回避能力、円舞のような廻り手で打つマノエイラによる戦方で敵を殴り倒す、相手の打撃から得られる怪我(利益)を自分のものとして扱う戦術家としての側面すら兼ね備える。
「右大臣が!うが!?」
「ひれ伏せろ、頭を垂れよ」
やつは古くの時代から北条家に従事する家来、今現在は統一された神奈川連合の幹部、その昔飢饉の際に食人行為は必然的に発生していた、禁忌を犯してまで、自分の親兄弟子供すら喰らってまでも生き残りたいと言う生存本能は、怪物だった。
「凶行が一つ、喰鬼」
バグゥゥゥ!肩に食らいつき、敵の肉を喰らう。
「ピギャアァァ!」
右大臣、奴には異名がある、それは、狂鬼。
「ギャアギャア騒ぐな」
真性の感情欠落、先天的感情之欠落なのだ。
「食人妖怪ッッッ!?」
「おいおい仲間だろ?」
喰らう度にデカくなる、元々3m95cmだったところ三人食べ、身長4m60cm、体重1t800キロという巨躯になっている、それに加え痛覚や常識を超越した身体構造が最大の脅威です。
「はぁ、はぁ、はぁ、逃げ切れ」
「み〜つけた」
「ひゃ〜!!?」
その執着心は、獲物と定めた相手を地の果てまで追い続ける執念、一度狙われると逃げ切ることは困難。
「出会ってしまったら最後、逃げる術がない災害、それがあの男、右大臣だ」
「やばい、あいつが前髪を上げたぞ!」
「オールバックの右大臣はな、記憶や経験を現在の自分に上書き・統合することで、基礎能力を底上げするという、もはや自己啓発を超えた自己啓発が出来る」
「破天荒が顕れる!」
狂鬼の沙汰の果ての果て、髪を上げたそれを、破天荒、そう呼ばれる。
「安心しろよ、お前達には後悔や懺悔をする暇すらないんだから」
何をしても覆ることのない戦力差は、味方陣営だと言うのに敵に悲壮感漂よわせるほどだ。
「さぁ、終わらせようか」
敗北?苦戦?はは、ふざけたことを抜かすよ、周りの存在はただただ圧倒される自傷奇人、怪人、ただただその存在に怖気付くしか出来ない、あんな化け物に、少しですら強さを近づける、そんなイメージも、想像も付かねぇ、また強者は右大臣だけでは無い。
「ふん!?(腹への打撃、腹に気血を集める!腹圧を!ふん!は、当たってない、寸勁くぼぉ!?)」
「コンマ数秒の争いだぜ、考えてからの動き出しがトロ過ぎる、分からないなら退けよ馬〜鹿、顎へのアッパーカットの風圧くらい顎に掠める回避くらい出来たろ?手加減してやってもこの程度か、技術も肉体も1割も出してないぞ」
「(嘘だろ!?あの村雨ってやつも強!?顎を砕いてやがったよ、風圧だけで)」
「うぉぉぉ!勝つしかないっしょ!」
〔闘魂着火〕闘争が始まったと同刻、戦闘状況(戦況)に合わせて変則的に闘争心が湧き上がり続ける、大きな心情の変化が起こると暗い闘争心が呼び覚まされる。
「うご!?」
「型通りが一番、だよね」
シュールストレミングを料理にするに渡って下手に調理するよりもスウェーデンらしく料理したらば匂いが気にならなく成るように、正しいから今も残るのだ、だがしかし。
「死痛撃發・顎割!」
ドゴーン!左手で自分から見て相手の左の顳顬を抑えるように当て、右肘で顎に横薙ぎ!ガゴッと顎が外れる音がすると相手は気絶した。
「当たれば死痛恨の一撃、渾身の死痛撃發はどうだい?」
威勢は無くさない、悲観と楽観を両立して当らたな分野となるような特殊技能、技術、技術体系を発展させる革命家の側面を忘れてはならない。
「神様への遺言は済ませたか?だってこの世にお前の声は響かなくなるんだから」
「ッッッ!?」
全員の注目が、視線が一点に収束する。
「(圧倒的な存在感、気圧される、この俺が)」
「皆、もう終わりだ」
堂嶋のようなオーラが、すべての敵を叩き付ける。
「向かうか、総裁も居るし」
「そうだな、集合基地へ行こう」
その場所は日本の古城を使っていた、故にして他の者たちには、悪魔の城、そう呼ばれる。




