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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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文明の利器を手に入れる

翌朝目を覚まし…と言っても昼前ぐらいなのだがフェンと一緒にお湯を入れるだけで食べられるというカップラーメンを食べ、こんな手軽で美味しいご飯があるのかと!今まで食べていた塩漬け肉の保存食はなんだったんだ!とちょっと怒りすら湧いてきたが、今美味しい物食べられてるからいいかと思ったら落ち着いた。……フェンはしっかり3個食べていた。


身支度を整えてそういえばスマホを買いに行くか、と出かける準備をし始めフェンには申し訳ないがまだフェンが外を出歩いてもいいのか従魔についての確認などしていないので1度空間内に戻ってもらう。


部屋を出て受付に行き出かけることを伝えるとその間に清掃してくれるらしい、浄化の魔法で綺麗にできるがしてくれるというのならありがたくそうしてもらおう。


鍵を渡し、スマホを買える場所を知りたいと言うと色々なキャリアがありますがここから近いところですとこことここですね、と徒歩10分ぐらいの距離にある2件を紹介してもらった。予約などしていないので少し時間がかかるかもしれないが買えないことはないと説明を受けたので、それなら時間はたくさんあるし行くかと受付に礼を言いショップに向かって歩き出した。


────────────────────


「情報にはあったが本当に人間しかいないのだな、獣人やエルフ、ドワーフなどがいないのはなんか慣れないな」


異世界では獣人とかが歩いているのが当たり前の風景だったが、すれ違う人などは人間しかいなく世界が違うと種族も違うのだなと感心しながら歩いていた。


少しして教えてもらったショップに着いて店に入ると他にちらほら客はいるが受付の女性がこちらに向かってきて、いらっしゃいませこちらにどうぞ。と空いている席に案内してくれた。


「本日どのようなご要件でしょうか?」


新規でスマホを買いに来たことを伝える。初めてなので少し質問しすぎてしまったかもしれないが無事に一括で料金を支払い購入することができた。


───こんなにスマホを購入するのに時間がかかるとは。買ったばかりのスマホで時間を確認すると14時過ぎだったので受付の女性に何か軽く食べられるような店はないか尋ねる。


「それなら近くにおすすめの喫茶店がありますよ。あまり人も混まないですし、老夫婦が昔からずっとやっているお店で雰囲気もいいですよ」


と、おすすめされ礼を言ってからその喫茶店に向かうことにした。


────────────────────


「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」


優しそうな老婆が水を持ってきてくれた。


周りを見渡してみるととてもいい雰囲気の店だ、客層も落ち着いた人ばかりだしいい所を紹介してくれたな。

メニューを広げて見てみると喫茶店なのでそんなにたくさんの種類があるわけではないが、“1番おすすめ”と書かれているこれにしようと決め、手をあげて老婆を呼んだ。


「すまない、この……“なぽりたん”というのを頼みたい」


かしこまりましたと厨房に行きナポリタン1つだよと言うと渋めの声をした多分お爺さんが、あいよと作り始めていた。


10分ほど待っていると美味しそうな匂いをしたナポリタンが運ばれてきた。


「───赤い、な」


湯気を立てる麺は真っ赤で、ウインナーと野菜が一緒に炒められていた。毒々しい色にも見えるそれに、俺は少し眉を寄せてしまった。


恐る恐るフォークで麺を巻き、口へ運ぶ。


「――っ!?」


甘い。


だが、その直後に酸味が抜ける。

さらに油で炒めた香ばしさと、もっちりした麺の食感が追いかけてきた。


「なんだ……これは……」


思わず呟く。


異世界にも麺料理はあった。だが、塩味の薄いスープに入れる程度。

こんなにも“食べるだけで幸福になる麺”を、俺は知らなかった。


「そんなにお爺さんのナポリタンが美味しかったのかしら、嬉しいわね」


カウンターで老婆がんふふと笑っている。


「あっ…ああ。初めて食べたんだ、こんなに美味しい麺料理は初めてだよ。お爺さんにもうまかったと言っておいてくれ」


わかったよ、ありがとうね。という老婆にお会計をと言おうとしたが近くの客がデザートを食べてるのを見つけた。


「───ここはプリンもあるのか?」


1度立ち上がったリックだったが座り直してプリンを食べてから店を出た。


「コンビニで食べたプリンも良かったが、ここのちょっと固めのプリンも最高に美味いな」


この後は冒険者ギルドにでも行くか、と買ったばかりのスマホの地図に冒険者ギルドと調べると歩いて行ける距離にあることがわかった。……ちなみにここは神奈川県の横浜というところらしい、割と都会なんだな。


地図を見ながら歩いているとあっという間に冒険者ギルドに着いた。


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