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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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未来の技術

あれから数日、俺たちはまだギルドで解読と複写をしていた。フェンとメリルは家で留守番だ。


「これは本当に歴史が変わるぞ……」


俺は1冊の本を見つけて読んでいた。それはあるモンスターの素材と魔石、それらを組み合わせた肥料が通常の成長速度より3倍早くなるという内容だった。


素材や魔石が必要ではあるが食料事情が大幅に変わる。


「ちょっといいか、これなんだがフォレストベアの骨粉と森林鶏の糞、魔石の粉末が必要だがそれで作った肥料が作物の成長速度を3倍にするらしい」


「3倍!?これは実際に試してみなければ!」


研究者が材料を急いでギルドに依頼しに行くのが見えた。


「それにしても一旦休憩しないか」


俺はいつも作り置きしているサンドイッチと商店街で買ったスイーツなどを出した。


「私この店のスイーツ好きなんですよね!」


「このサンドイッチに挟まっている肉が美味すぎるんだが何の肉か聞くのが怖い…」


「それにしてもまだ3分の1も解読おわってないですけどすごい技術ばかりですね。これが彼らの世界では常識だったと思うとどんな世界なのか気になりますね」


すでに魔王軍に侵略されてその世界ではその技術は残念ながら消えていることだろう。

だが、この世界で彼らの技術を無くさせはしない。ここにいる全員が後世にも必ず残していくと、心の中で誓うのだった。


「よし、続きを再開しよう」


俺たちは休憩後、また解読を始めた。


「リックさんこれどういうことかわかりますか?」


研究者の1人が解読された本を持ってきたのだが言い回しなどが難しく理解ができなかったらしい。


「これは……ポーションの作り方だな」


「ポーションですか、それなら既存の物がありますしあまり重要そうじゃないですね。ありがとうございます!」


「いや、ちょっと待て。これ味が変えられるって書いてあるぞ」


ポーションといえば苦くあまり好んでは飲みたくない味だ。それが美味くなる……めちゃくちゃ重要じゃないか?


「薬師が長年夢見ている味の変更が可能なのですか!?過去に何度も試したが元の苦味と混ざって成功したことがないのに!」


俺は回復魔法があるからポーションはあまり使うことがないのだが、味が変わるだけで1本でも持っておこうってなってそれが怪我や死亡率も下げることになるだろう。


「これはなるべく早く作れるように薬師にも頼んだ方がいいな」


「ぼ、僕ギルマスにいい薬師紹介してもらいに行ってきます!」


未来から来た彼らの世界はここ現代よりも進んでいて、自分たちで転移装置を作り転移してきた。この日本をめがけてなのかランダムなのかはわからないが、そのうちこの日本でも技術が発展して色々な世界を行き来したりするような未来が訪れるのだろうか……



「っ…!?これは【家庭料理大全】だと?」


これは読まなければいけない!ポーションよりも大事だ!と急いで読み始めるのだった。



すごい、すごいぞ!旨味となる調味料があるだと?これはこの世界でも再現可能だろうか!?待て、このモンスターの肉は低音でじっくり調理することによって柔らかくなって食べられるようになるのか!?


彼らの世界の伝統菓子だと……はっ!材料は全て揃っている。これは帰って作ってみなくては。


「あのリックさん、この本の内容……」


「静かにしててくれ、今世界を揺るがす大事な本を読んでいる最中なんだ」


「え、先程料理の本だって言って…」


「1番大事だろうが!」


今まで研究者たちはS級冒険者で異世界の文字まで解読出来るリックを尊敬の眼差しで見ていたのだが、この瞬間リックはヤバいやつなんだと認定された。だが頭のいい研究者たちは、料理のレシピや珍しい食材を渡せば研究を手伝ってくれたりモンスターの素材を取ってきてくれたりするのでは?と考え始めるのだった。


「ふぅ、やはり長生きしているがまだまだ知らないことばかりだ」


家庭料理大全を見たあとは魔導具の設計図と共に作り方が書かれている本だったり、酒の作り方の本だったり、魔獣完全解体書というのも読んだ。


──やはり新しいことを覚えれるっていうのはいいな。久しぶりに味わう感覚だ、この世界のことは神様がデータとして頭にインプットしてくれたから困りはしなかったが、こうやって一から知るというのも悪くない。


だが次に転移することがあっても面倒だから頭にデータはインプットしてもらうべきだな。




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