表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
54/56

遺跡の秘密

30分後ぐらいして1人の男が応接室にやってきた。


「ギルドマスターがお帰りです、室長室にて話を聞くとのことでしたのでお二人とも移動をお願いします」


そして俺は室長室に案内された。


「おお君が噂のS級冒険者だね、僕は名古屋支部のギルドマスター荒木だ。さっそくだが松田から君が遺跡の文字を読めると聞いたんだが本当か!?」


「ああ、俺には言語理解というスキルがあってどの文字でも理解することが出来る。それで地下への行き方を発見して俺たちだけで行ってもよかったんだが他にも観光客がいてな」


「素晴らしい!私にもそのスキルがあれば……いや今はそんなことはどうでもいい。明日から遺跡は立ち入り禁止にして、地下を調べたいと思うのだがいいだろうか?」


「構わないぞ。それと他にも学者や研究者が行きたいと言ったら誘っておいてくれ。何があるかわからないが一応俺がみんなを守ろう」


「助かるよ!私や学者たちは戦闘が苦手だからね」


「──ん?ギルマスも行くのか?」


「当たり前じゃないか!僕が行かなくて誰が行くんだい!」


よっぽど遺跡が好きなんだな、なんでギルドマスターなんてやってるんだか。


そして明日の朝、遺跡前で待ち合わせをして俺は帰宅した。



「待たせたか?」


俺は時間よりちょっと早めに着くように遺跡前に転移したのだがギルマスと他にも数名すでに遺跡に来ていたみたいだ。


「転移…これも古代技術なのだろうか……」


なんか学者みたいな人がブツブツと考え始めたが無視だ。奥の壁の模様の所まで転移で連れて行ってもいいのだが、後から色々と聞かれそうだから歩いて向かおう。


「よし、それじゃあここに書いてある手順でやってみるからみんな少し離れていてくれ」


俺は模様と数字を順番に触っていく。すると、ガガガガッと床が開きそこには下に降りるための階段があった。


“うおおおおおお”と喜んでいる連中を引き連れ俺は地下にある扉に手をかけた。


「──これは書庫…か?」


広い空間に数千冊はありそうな本棚がズラっと並んでいた。


「これは丁寧に保存魔法までかけられているのか」


「あ、あのリック様。ここにある本たち全ての文字も読むことが可能なのでしょうか?」


俺は1冊の本を手に取り中をパラパラとめくっていく。


「問題なく読めるな」


「っ……すごい!ここは王の墓ではなく図書館だったのだろうか」


「リックさん、遺跡やダンジョンでは宝などは見つけた人の物になります。これらの本も全てリックさんの物になるのですが、解読と写しをさせてもらえないでしょうか。我々は読むことが出来ないので、解読を手伝っていただくことにはなるのですが……」


ギルマスは本の中身が知りたくてたまらないのだろう、断らないでくれというような目でお願いしてくる。


「そうだな、毎回ここまで来るのも大変だろう、ギルドの1部屋を借りて解読や複写を手伝ってやってもいい」


「ありがとうございます!君たち、明日からも時間はあるよね!?」


「もちろんです!手分けして持てるだけの本を持っていきましょう!」


「心配しなくていい、俺が全部持っていける」


俺はインベントリに全部の本を収納した。


「収納スキルまで……!すごい!」


「面倒だから全員を室長室に転移させていいか?その方が早く作業を始められるぞ」


俺はもう面倒になったから全員をギルドまで転移させて帰ることにした。この後学者や研究者に転移について詳しく聞かれたのだが、スキルだと言ってわかってもらった。


俺はまずあいうえお順の解読表を作り、その間に手の空いているギルド職員や遺跡学者などを集めるように手配してもらった。さすがに数千冊もある本を俺たち5人で写すのは時間がかかりすぎるからな。


「よし、これが解読表だ」


「助かります!これで我々もやっと文字の解読ができるようになります!」


「今までどの古代文字とも違くて中々研究が進んでいなかったのがここにきてようやく!」


「その解読表コピーするので貸してください!」


なるほどコピー機というのはすごい。異世界では本は高価で貴重だ。それは全員が手書きで何冊も書けないからなのだが、ここ現代では1枚さえあればコピーができてしまうとは。


そして解読が進むとパソコンで文字を打ち込みそれを印刷して本にする。これであっという間に複写ができるってわけか……


他の職員が解読して複写をし始めて俺はすっかり手持ち無沙汰になり、どうせなら本を読んでみようと1冊の本を手に取った。


【ユグルドの日記】


日記か、人の日記を読むというのはなぜか申し訳なくなる気もするのだが持ち主はもういないのだから読ませてもらおう。


“この日記を読んでいる君へ”


その出だしから始まり、俺は気付けば全て読み終わっていた。


これは、なんと言っていいのか。ただこの人たちはすごいなという気持ちでいっぱいだ。

この日記を書いているユグルド、彼は名前からして海外の人かと思ったがどうやら俺とは違う異世界から来た人だったらしい。


その国では魔王軍が彼らの国を侵略していて、すでに勝つことは絶望的だったらしい。

それでも彼らは勝って自分たちの技術や知識を後世に残すことを諦めたくなく、大規模な転移装置を作り出し違う世界への転移に成功した。


だが、どこかでミスが起き時間軸がずれて彼らの世界の技術よりも衰退していた日本にやってきてしまったのだ。当時日本は戦争が終わったばかりでそんな時に彼らの技術や知識が世に出ればまた戦争が起きてしまうと考え、彼らは本で残すことにした。


一緒に来ていた魔法士などがあの遺跡……避難場所を作り学者や研究者たちが後世に残すために本を書く。文字がみんなに読めなかったのは日本の文字ではなく、彼らの世界の文字だからだ。


確かにこれは当時の日本の世に出れば天才だと褒め称えられるか、死ぬまで技術を搾取し続けられるか……これで正解だったのかもしれないな。


俺はギルマスや学者たちに日記の内容を伝えた。


「これらの本の内容は彼ら…未来からの技術や知識が詰まってるんだな。」


「残してくれたことに敬意を払わなければいけませんね」


「ああ、日本を良くするために有効に使わせてもらおう」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ