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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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戻ってきた日常

「熊のおっちゃんこれ差し入れ」


翌日俺は火竜のローストビーフを挟んだサンドイッチを持って浅草支部に来ていた。


「お前さん俺のこと熊のおっちゃんって呼んでたのか…」


「あ、すまないギルマス。鬼のような見た目なのに名前は熊なのかって思ってついそう呼んでしまってた」


「まあ、別にいいがな。それよりこのサンドイッチも美味いな、さすが火竜だ。良ければまた血とか素材を買取に出してくれねえか?前回と同じ金額で買取る」


「ああいいぞ、1体目のもまだあるが2体目も全て残っているからな」


「そういえばそうか、60階層に行くのにもう1体倒すなんて本当に化けもんだな」


「褒め言葉として受け取っておく」


俺はやってきた職員に火竜の素材を渡し、金を受け取った。また金が増えた……


「そういえば今日は従魔の狼と花妖精は来ていないんだな」


「ああ、昨日の奴らを捕まえるまで毎日ダンジョンに連れ回したからな。そこまで疲れてないとはいえ今日は家で飯を食いながらテレビを観てるよ」


「テレビを観る狼……」


「それより警察での対応がスムーズだった、助かったよ」


それから俺たちは軽い雑談をし、俺は家に帰宅した。


『戻ったのか主よ』


「主さまおかえりなさいなのです!」


「ただいま2人とも」


久しぶりに戻ってきたこの日常の感じ、やっぱりいいな。すっかり俺は現代日本に染まっているみたいだ。


『昼に食べた火竜のサンドイッチが美味かった、夜も火竜が食いたいぞ!』


「私は妖精蜜と果物が食べたいのです!」


よし、今日はとことん2人の好きな物を作って甘やかしてやろう。


「フェン、メリル。明日から何しようか。グルメダンジョンを攻略するのもいいんだが食材は結構あるからな、違うダンジョンでもいいんじゃないかと思ってな」


『ふむ、こないだの所は攻略してしまったからな。近くの横浜ダンジョンか?』


「まだ行ったことない場所はどうなのです?」


「それもありなんだよな、旅行も兼ねて」


『うむ、美味いものを探しに行くのもありだな』


結局俺たちの話し合いはどこの美味いものを食べに行くかの話し合いに変わっていき、俺たちの次の行き先は名古屋に決まったのだった。


『やはり火竜の肉は美味いな!このトロッとした卵が肉に絡まってさらに美味い!』


「はわぁ、やっぱりこのクリスタルストロベリーのサンドイッチは生クリームたっぷりでおいしいのです!」


夜ご飯は昼に作った火竜のローストビーフを白米の上に乗せて温泉卵をトッピングしたローストビーフ丼だ。メリルは相変わらず肉より果物や蜜が好きでそればっかり食べるからちょっと違うレシピも考えてあげないとな。


『ところで主よ名古屋はなにが有名なのだ?』


「前にお取り寄せで頼んだうなぎが白米に乗ったひつまぶしとかか?」


『む、あれは魚のくせに美味かった!パサパサしてなくてフワフワだったのだ!』


「甘いものはあるのです…?」


俺はスマホでメリルが好きそうなものを調べた。知らなかったが、こんなにあるのか。


「商店街でスイーツの食べ歩きが出来るみたいだ。りんご飴とかいつでも食べられるように多めに買おうか」


「やったなのです!早く行きたいのです!」


そうだな、明日向かうとしたら電車か?東京まで転移してから走った方が早そうだが旅行も兼ねてるんだ、ゆっくり景色を見ながらでもいいだろう。


『早く美味いもの食いたいからな、我が走っていく。背に乗ればいい』


「いや、景色を見るとかないの?」


『見て何が楽しいんだ、早く着いた方がいいだろう』


この狼、景色より食い気だったわ。


「じゃあ明日の昼過ぎには名古屋に着く予定で行動しよう。そしてスイーツの食べ歩きをして夜ご飯にひつまぶしだな」


『うむ、それがいい!』


「はいなのです!」


こうして俺たちは全員に隠密をかけてフェンに乗り名古屋に向かうことが決まったのだった。前回はギルドに報告したが結局夜には家に帰ってくることもあって今回は報告するのをやめとくことにした。


──ようやく平和で当たり前の日常に戻りつつあったのだった。

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