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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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ミノタウロス肉のステーキとミノタウロス丼

正式に真羽が弟子になって数日後、朝起きてリビングに行くとそこにはなぜか真羽がいた。


「なんでワンコがいる」


「おはようございます師匠!なんでもう真羽って呼んでくれないんですか!」


朝からうるさい犬だ、フェンが家に入れたのか?


『朝早くから家の外にこいつの気配があったからな』


「ありがとうございます、フェン様!」


真羽は初日にフェンが冗談で様付けで呼べと言ったら律儀にずっとフェン様と呼んでいるバカである。


「それよりなんかあったのか?朝早くから来るなんて」


「いや…俺そろそろダンジョンの10階層のボスに挑戦しようと思ってて。1人でやるつもりですけど初めてだから師匠に着いてきてほしいです!」


そうか、ゴブリンにも手こずってたこいつがもうミノタウロスに挑戦するまで成長してたのか。


「ああ、よっぽどのことがなければ手は出さないが着いていくぐらいいいぞ。倒せたら記念にミノタウロスで飯を食うか」


「っ……!師匠の美味い飯が食べられるんですか!?あのダンジョンで食べたサンドイッチですら美味かったのに!」


『うむ、我もミノタウロスが食いたい!』


「はい!フェン様のためにも頑張ります!」


「頑張るのです!」


メリルだけが癒しだ。我が家に犬が2匹いるみたいだな…



「ふぅ、緊張してきました……いや大丈夫です頑張ります!」


『いつも通りやればできる。気負いすぎるな』


「わかりました!」


俺たちは今ボス部屋の前で順番待ちをしていた。そろそろ真羽の番になり緊張したのか身体がちょっと固くなっている。


「大丈夫だ、怪我してもポーションあるし死んでも俺がなんとかしてやる」


「はい!!…え?死んでも?」


「ほら、行くぞ」


まだブツブツ言ってる真羽を連れてボスの部屋に入っていった。



────────────────────


「やりました師匠!1人で倒せました!」


「ああ、よくやった」


真羽は時間がかかったものの俺たちの手を借りることなく1人でミノタウロスを倒しきった。そして宝箱からは同じ剛力の腕輪が出たのだが…


「同じのだから売ってもいいぞ、少しは金になるだろ」


「いえ、俺は師匠から貰ったのを付けときます。これはいつか師匠みたいに新人冒険者にあげたいと思うので売らないで取っておきます!」


「そうか」


弟子って可愛いもんだな。ちょっと、いやかなりうるさいが真羽を弟子にして良かったと思った。


「ほらワンコ、次は11階層に転移して探索できるように少しだけ先に進むぞ」


「はい!!」



そうして俺たちは帰宅して庭で真羽にミノタウロスの解体の仕方を教えながら解体した。

少し不格好だが初めて自分で倒したボスモンスターだ、全部自分でやった方が思い出に残るしいい経験になるだろう。


「師匠!何作るんですか!?」


キッチンで俺が料理を作ろうとすると、すぐ側で目を輝かせてこちらを見ている真羽がいるのだがどこか既視感があるな……


『うむ、我も気になる!今日は何にするのだ!』


そうだ、フェンだ。こいつらはもはや一緒だ。メリルは夕方の畑の手入れをしに行ったのだが、こいつらの相手をしててもらうためにメリルをもう1度呼び戻そう。


「メリルすまん、この犬2匹の相手をしといてくれ…」


『む、我は狼ぞ!』


「俺もワンコじゃなくてライオンです!」


「はいはい、2人ともあちらにいくのです〜!真羽さんにもお花の素晴らしさを教えるのです〜!」


よし、やっと料理を作り始めよう。


まずステーキ、ミノタウロスの肉自体がそもそも美味いからシンプルに塩胡椒でその肉の美味さを感じてみてほしいからな。ミディアムレアぐらいがいいだろう。


後はミノタウロスの肉を薄く切って甘辛く味付けして丼にしようと思う。温泉卵を真ん中に乗せるやつだ、タレの味が付いた美味い肉が米に乗ってるんだぞ?嫌いな男なんていないだろうという事で作っていく。異論は認めない。


まずは簡単に温泉卵の準備だけしておこう。

沸騰したお湯に冷蔵庫から取り出した卵を入れ、蓋をして火を消す。これで12分待つだけで温泉卵ができる。今日は余裕があるから鍋で作っているが面倒な時は電子レンジでも簡単に作れるのでそちらの方が便利だ。


さて、ステーキ分のお肉は…1人1枚じゃ足りないか?2枚にしておこう。丼もあるしさすがに2枚で足りるよな?


厚めに切り塩胡椒をしたミノタウロスの肉を熱したフライパンにオイルを引き焼いていく。


──ジュウウウウウ!


『!?!?』


「っ……!」


「はいはい、気にしないのです〜まだお花のお話は終わってないのです〜」


音に反応してこちらにやってこようとした犬2匹だがメリルがなんとか抑えてくれて助かった。メリルには後で果物もあげよう。


そして表面がいい感じに焼けたらアルミホイルで包んでおこう。そしたら中までいい感じに火が入る。


次にミノタウロス丼だ。肉は食べやすく薄切りにし、酒と砂糖、みりんに醤油で味付けていく。これも忙しい時や面倒な時はもちろん焼肉のタレでいい。あれは万能調味料だからな。


丼に白米、味付けしたミノタウロス肉を乗せ真ん中に温泉卵を乗せ、あれば刻みネギを乗せて完成だ。

ステーキも食べやすく切って更に盛り付けテーブルに運ぶ。メリルには食べやすく1口サイズに切ったステーキと果物に練乳がけだ。



「ワンコできたぞ、運ぶの手伝え」


「っ、はい!」


シッポが激しく揺れているのではないかと錯覚してしまうぐらい嬉しそうな真羽が運ぶのを手伝ってくれ、みんな食べ始めるのだった。


「こ、これがミノタウロス……っ美味い。塩胡椒だけなのに美味いです師匠!」


「初めて倒した補正付きだからな」


『うむ、やはりこのタレと白い粒が合う!ミノタウロスとも相性抜群だ!』


うん、薄く切ったからタレに絡んで食べやすいな。温泉卵ともトロッと絡まり美味い。


「お肉も美味しいですけどやっぱり苺なのです!練乳も甘くて好きなのです!」


いつもよりうるさくて賑やかな夜ご飯だが、たまにはそんな夜もいいなと思うリックだった。


「また食べたくなったらミノタウロス狩って持ってきます!」


──やっぱり却下で。

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