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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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5階層へ行く

メリルの畑を作り始めて数日が経った。メリルのスキルで植物促進と生命樹の祝福というのがあるらしく、俺が買ってきた苗木や自分で作り出した花などがぐんぐん成長していった。果樹園の方も木が大きくなりもう少しすると実がなりそうであり、メリルは美味しくな〜れ!と毎日楽しそうに世話をしているが控えめに言ってチートだ。そして楽しそうに毎日花冠を作っている。


「よし、久しぶりにダンジョンに行くか。この前はメリルと出会ったから探索途中で帰ってきたしな」


『うむ、我も久しぶりに身体を動かしたいぞ!』


「行くのです!」


────────────────────


「さて、ここから5階層だな。魚は最近4階層で取ったばかりだからいいとして、フラワービーから取れる蜜とかキノコ系を狩りたいな。」


「あのね、主さまっ!私の畑にキノコ植えてみたいのです!」


ダンジョン産のって外でも育てられるのだろうか?


「育つかわからないがやってみるだけいいか。フェン、走る茸を捕まえてきてくれ」


『うむ、行ってくる』


「あと、苺さんとメロンさんも育てたいです!種を植えて生命樹の祝福をすると品質が強化されるので美味しいダンジョン産のが作れると思うのです!」


ただでさえ美味いのにこれ以上美味くなるだと……?さすがにそれは作れても世には出せないな。出したらメリルがずっと働き詰めになるか、誰かに狙われるからな。作れるようになったら俺たちと知り合いだけの限定品にしよう。


『主よ、走る茸を何匹か捕まえてきたぞ。それとついでに陽炎茸と月雫茸、星詠茸を取ってきた。あとこの大きいキノコを見つけたのだがこれも食えるか?』


──王森茸というのか、初めて見たがでかいな。森の主でキノコ界の王様ってところか。

それに星詠茸も結構レアで、傘の裏側が星空のように輝いているのが特徴的だ。

陽炎茸や月雫茸は椎茸や舞茸に味が似ているだろうか?星詠茸は松茸みたいな見た目と味だ。これらが畑で量産出来るようになったら料理も捗るな。焼いたら美味そうだ。


「わあっ、フェンたんありがとうなのです!主さま、キノコさんたちを植えてくるので畑に行ってくるのです!お家に着いたら教えてくださいなのです!」


「ああ、わかったよ。またあとでな」


そしてメリルは空間に走る茸と一緒に入っていった。メリルは空を飛べるし走る茸は弱いからやられることはないが、きちんと調教できるのだろうか…?無理そうだったら俺が躾ておこう。


「さて、フェン。俺たちはフラワービーから取れる蜜を探しに行くぞ。色んな種類の蜜が欲しいからフラワービーの巣を狩り尽くす!」


『うむ、我は“ぱんけーき”にかけるぞ!』


またテレビで特集かなんかやってたな?日に日にうちの狼が甘党になっている気がする。



「いたぞ!フェン、フラワービーたちを威圧しておいてくれ。その間に俺は蜜を取る」


フラワービーを倒しても良かったんだが、特に食べれるわけでもないので倒すのはやめた。また蜜を作ってもらわないといけないからな。


「これは花園蜜か、パンや紅茶に向いている基本的な蜜だ」


俺は初めて見る蜜を鑑定しながら採取していった。やっぱり食べる花や植物によって蜜が変わるとは面白いな。


「フェン、次も頼む!」


──これは妖精蜜?なるほど。花の香りが強く、果物との相性がいい、そして妖精の大好物という鑑定結果だ。これはメリルが喜びそうだ。


「フェン、これはメリルが好きそうだから多めに取っていく。それまで頼む」


『うむ、メリルへの土産だ。我がこやつらに睨みを効かせておこう』


頼りになる狼だこと。フラワービーたちは数が多いがそこまで強くないので威圧を受け、みんな固まって動けなくなっている。なんか弱いものいじめしているみたいですまない。


それから俺たちは他にも月花蜜という甘いバニラっぽい香りのする蜜や、果樹蜜というフルーティーな香りのする蜜を採取した。これはフェンが言っていたパンケーキにかけるのが良さそうだ。


『主、あそこの蜜だけ光っていないか?』


「本当だ、採取しに行くぞ!」


どれどれ鑑定。


星蜜?…なに!?あの星詠茸を食べているのか、通りで光っているわけだ。星詠茸もレアなのにそれを食べているこの蜜はもっと貴重なのでは?富裕層に売ったりしたら結構な値段になるのだろうな、俺たちはもちろん食うが。


「よし、フェン。そろそろ蜜はこのぐらいでいいだろう。端によって昼飯を食おう」


『うむ。今日は何を食べるのだ?』


「ダンジョンの中だから簡単に肉を焼くだけだ、色んな種類の肉があるけど何がいい?」


『ミノタウロスなんかが良かったが主が時間をかけて作った料理の方があいつも美味くなるのだろう?焼くだけならオークでいい!』


そうか、それならオーク肉のステーキを食べて次の6階層へ向かうぞ。


そうして俺たちは周囲にいる冒険者たちが腹が減っているとは知らず、呑気に肉を焼き始めいい匂いを漂わせるのだった。

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