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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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日本でも戦争は起こるらしい

函館支部のギルマスたちにお酒を試飲のために差し入れして思い出したんだが、横浜支部にも差し入れしてやろう。グルメダンジョンの食材も買取に出しに行くついでだし、竜肉のハンバーガーも美味くできたから差し入れしてもいいな。決してメリルの可愛さを自慢しにいくわけじゃないぞ。


「お、サブマス。いつも通り買取頼む、肉と果物だな。」


「リックさん、いつもありがとうございます。ところで、その肩にいるのは…」


「メリルなのです!よろしくなのです!」


「っ…よろしくお願いしますね。妖精さんですか?」


「花妖精なのです!今度お花あげるです!」


うちの子また1人誑かしたな?なんか周りの冒険者も若干メリルの可愛さにやられてる気がするが。


「ところで、あそこにいる冒険者たちは何をあんなに激しく話しているんだ?」


「ああ、ダンジョンから走る茸を倒して買取に持ってきてくれたんですけど、そこからきのこたけのこ戦争の話になったんですよ」


まずいな、神の爺さんはこの国は治安いいって言ってたけどこの国の近くだったら日本にまで被害がでるか?


「俺は中立派だがどことどの国の戦争だ?」


「──え?」


「あまり手は出したくないが日本に被害が出るなら参加も考えよう」


「いや、あの…きのことたけのこの話で」


「ちなみに俺は戦争では負けたことないから安心してくれ」


なんか周りが静かになったがなんでだ?これから戦争なら話し合わなきゃいけないだろう。ダンジョンに行ってる場合では無い。


「いや、リックさん戦争って言ってもお菓子の話でして…」


なに!?やはり美味すぎるお菓子のせいで戦争になりうるのか!


「──なんかすごく勘違いしていますね、お菓子の派閥の話ですよ。きのことたけのこどっちが好きかっていうことを結論が出ないので戦争と言っているだけです」


なんだ、ややこしい。戦争といえば激しい戦いだと思うだろうが。何もないならそれにこしたことはないが。


「それならいいが、ギルマスいるか?差し入れを持ってきている」


「それなら室長室にいるので、行ってもらって大丈夫ですよ」


よし、メリルの可愛さを自慢しに行こう。

ああ、間違えた差し入れだ。つい本音が。



──コンコン


「どうぞ」


「失礼するぞ、自慢しに来た」


挨拶を間違えた気がするがもう手遅れだ、仕方あるまい。メリルの事たくさん自慢しよう。


「リックさんか、ところで自慢とは?」


「新しく家族になったメリルだ」


「はじめましてなのです!よろしくなのです!」



「これはまた随分可愛らしいな」


「そうだろうそうだろう、まあこれはついでなのだが差し入れだ。函館ダンジョンで隠しエリアを見つけてな。そこにあった酒と俺が作った竜肉のハンバーガーだ」


「お酒ももちろん嬉しいが、竜肉なんて食べたことないぞ…」


食ってみろ、美味すぎて他の肉が全部安い肉かと思えてくるぞ。


『主よ、我も食べたいぞ!』


そうだよな、食べないわけがなかった。メリルは苺サンドにしような。


「はむっ、これおいちいのです!」


「これは…可愛らしい」


「そうなんだよ、可愛すぎて函館支部のギルマスとサブマスと一緒にメリルを愛で隊というのを作った」


「是非俺にも入らせてくれ」


「ギルマスしゃんにも今度お花あげるのです!」


ギルマスが噛んだメリルの可愛さに悶えてるんだが、フェンですらやられたんだ、そりゃみんなやられるよ。


「ところでこのハンバーガー美味いな、もう1個くれないか」


『む、後は我々のだ!』


「フェン、帰ったら竜肉のステーキ焼いてやるからもう1個ぐらいいいだろう」


『うむ、食べるが良い!』


シッポをブンブン振って喜んでいる、よっぽど竜肉のステーキが食いたいのか。調子のいいやつめ。


「じゃあギルマス、そのハンバーガーはちゃんとサブマスにもあげてくれよ。俺たちは帰るから」


「ああ、またいつでも差し入れしてくれ。メリルもまたな」


「はいなのです!」


さて、帰ってステーキ焼くか。



────────────────────


帰宅して夜ご飯を食べた俺たちはのんびりしながらテレビを見ていた。


「そういえばメリルのスキルはどんなことができるんだ?」


「えっとね、お花を作り出したり、お花とお野菜を元気にしたりできるのです!珍しい薬草なんかも育てられるのです!えっへん」


胸を張ってるメリルは可愛いが、それなら家でも花や薬草なんかを育てるか?俺はポーションなんかは作れないが珍しい薬草なんかはポーション店が買い取ってくれるだろう。それでポーションが増え、冒険者に行き渡るなら怪我なんかも減るかもしれないしな。


だけど、庭で薬草や花、野菜を育てるのはちょっと狭いか?解体する場所もなくなってしまうしな。


「メリル、俺の空間魔法で作った空間の中に広い畑を作るか。そこで花や珍しい薬草、好きな野菜や果物を育ててもいいぞ」


「はわあっ…!いいのです!?自分で薬草とか組み合わせて新しいのとかも作ってみたかったのです!ありがとうなのです!」


じゃあ空間の中に入って準備するか。俺はこの空間魔法で空間を作れることを知った時に、宿屋に泊まらなくてもいいのではと思ったんだが家具を用意したりするのも面倒だし、誰かに出入りを見られるのも嫌だったのでやめたのだ。そのかわり隠れたい時には便利だったがな。だからダンジョンのセーフティーエリアなんかでも使わない。だから普段はフェンが入って寝たりするだけのために使っていたんだが、メリルのおかげで使い道ができたな。


土属性魔法で土を出して耕すだけでいいだろうか?そのうち果樹園とか作ってメリルの好きな果物取り放題にしてもいいかもな。いや、でもダンジョン産のクリスタルストロベリーとかの方が好きか?


こうして数日間は畑を作ったり、薬草畑にしたり果樹園を作るために苗木を買いに行ったり忙しい日々を送るのだった。

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