竜肉のハンバーガーとモツ煮
あれから朝近くまで飲み明かし、みんな泊まっていった。元々、酒を提供するからそうなってもいいように準備しておいて正解だったな。そして、絶対昼頃まで起きてこないな?
そうなると、朝ごはんっていうよりみんな結構がっつり食べるか?歩美だけは食べなさそうな気もするが、無理そうならヨーグルトや果物にしよう。そして、男共はハンバーガーに決定。俺が食いたいからな。
バーガーの中身は火竜100パーセントのパテにレタス、チーズに目玉焼きにしよう。味は照り焼きだ。……これ絶対美味い、多めに作っておこう。
次は夜ご飯のためにモツ煮を今から作っていく。異世界では内蔵を捨てていたんだが、冬弥たちが内蔵は下処理をきちんとすれば美味いですよと教えてくれた。正直ちょっとだけ疑ってはいるが食べられるのなら食べてみるべきだろうということでモツ煮を作ることにした。
まずは鍋にお湯を沸かし、そこに竜の胃袋や小腸、酒に生姜、長ネギの青い部分を入れ下茹でしていく。
「本当に美味いんだろうか…」
火竜の内蔵って思ったより脂が多いんだな、丁寧にアクを取り下茹でしないと全部台無しになりそうだ。
下茹でしたら冷水でぬめりや、血の塊、余分な脂を洗い流し、食べやすい大きさに切る。
そしたら鍋にオイルを引き、刻みにんにく、生姜、モツを入れ炒める。
「おお、ちょっと美味そうになってきたな」
そしたら根菜を入れていく。今回は大根にゴボウ、人参にこんにゃくにする。加えたらさらに炒め、水に酒、醤油、砂糖少しに味噌、唐辛子で味付けてあとは煮込むだけだ。あとは、食べる時に上にたっぷりのネギと七味唐辛子をかけて食べるらしい。
──内蔵って言われないとわからないなこれは。匂いがもう美味そうだ。
「うわ〜めっちゃいい匂い」
冬弥たちがタイミングよく起きてきた。そうか、もう昼過ぎだった。
「昨日言ってたモツ煮作ってみたのだが、味見してみてくれ」
「──うま。これ食ったら普段食ってるモツ煮はなんだったんだってなるレベルで美味い」
弘樹がべた褒めしてくれるなら成功したということなんだろう、よかった。味がさらに染み込んだ夜に食べよう。
「そういえば今日はなにするんだ?すぐ東京に帰るのか?」
「せっかく横浜に来たし、観光がてら街を見ていこうかと思ってるよ」
『ダンジョンにでも行くか?』
「それもいいな。冬弥たちもグルメダンジョン行くか?」
「グルメダンジョンって函館だよね?どうやって……あ、こないだ言ってた転移?」
「せっかくなら行ってみようよ!すぐ北海道に行けるなんて最高じゃん!」
歩美がすごいウキウキしだして結局観光ではなく函館のグルメダンジョンに行くことになった。
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「わ〜私たち来るの初めてなの!中々来る機会なくて」
「そうか、グルメダンジョンと言うだけあって美味そうなモンスターばかりだぞ。冬弥たちが初めてなら1階層から行こう」
ついでに俺たちもまた食材を補充していくか。フェンが苺ミルクにハマり極上ミルクの消費が激しいのだ…
「冬弥、あのスライムミルクから取れる極上ミルクは美味いぞ、樽とかなければやるから取っておいた方がいい」
「お、じゃあ1樽だけ借りてもいいか、アイテムバックも容量無限なわけじゃないから1樽だけにしとくよ」
「ねえ!リックさん、あのスライムからは何が取れるの?」
「ああ、あれは生クリームだな」
「──生クリームって言った?」
あ、これはだめなやつだ。獲物を見つけた時のフェンと同じ目をしている。
「あなた達、いい?あの生クリームをたくさん取って帰るわよ」
やはり女性は怖い……いや、強いのだな。
「ちなみに、2階層にあるクリスタルストロベリーで苺サンドにすると美味い」
──みんなで1階層を走り回ったのは言うまでもないな。
「いや〜、ありがとう!めちゃくちゃ楽しかったよ。また今度機会があれば一緒に来させてくれ」
「ああ、転移でいつでもこれるから連絡くれれば迎えに行くよ」
あれから2階層へ行き果物や野菜を狩り尽くして今日のダンジョン探索は修了した。今度来る時はアイテムバックの容量を開けてから来るらしい。
「じゃあ浅草ギルド前まで送るぞ」
「ああ、すまないね」
こうして冬弥たち希望の光との焼肉パーティーとダンジョン探索を終え、各自帰宅したのだった。




