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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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2階層へ行く

「ここは、本当にダンジョンの中…なんだよな?」


2階層に降りてきたんだが、見渡す限り畑だ。

野菜と果物エリアだとは聞いていたが、凄いな…奥の方にはフライパンを持って戦ってる主婦みたいな女性がいる。北海道の女性強くない?


「マンドラゴラなんかも美味しいんだけど、今はインベントリに大根があるからまた今度でいいか。無くなったら転移で取りにくればいいし、それよりも欲しい野菜があるんだよね」


さーて、どこにいるかな〜黄金ポテトモグラ。


黄金ポテトモグラとはスイカぐらいの大きさで地中に巣を作りながら生活しているモンスターだ。臆病で、人見知りだからか中々地上には出てこない。だが黄金ポテトモグラの主食である黄金芋を取られると憤怒し、地上に出てくるというわけだ。


「おっ、出てきたな!フェン倒しといて!」


その間に俺はこの黄金芋も貰っておこう、これも甘くて美味いらしいからな。ちなみに、なぜかは知らないが野菜や果物系のモンスターは倒されると顔などが消え普通の見た目になる。それは異世界でも共通の仕様だ。ありがたいけど、本当になんで?


『主、たくさん倒せたぞ!』


大きな黄金ポテトモグラを転がしながら運んできたフェン。これ絶対さっきの極上ミルクバターとか乗せたら美味いよな?…じゅるり。


よし、ここに来ると決めて用意しておいたアルミホイルに黄金ポテトモグラを包む。そしていい感じの火魔法で焼いていく。大きいからフェンと1個を半分こしよう。そして焼きあがった黄金ポテトモグラに先程の極上ミルクバターをのせて…


「うっっまーーい!なんだこれ、めちゃくちゃ美味いぞ」


『あふっ、あちっ。うむ、ホクホクしていてバターの香りもいい感じだ!』


宝箱でバターを手に入れたから絶対黄金ポテトモグラに合うと思って探して良かった!黄金芋も手に入ったしホクホクだ!芋だけに。



「──ねえ、なぜあんなダンジョンのど真ん中で料理なんてしてるのかしら…?」


「冒険者は変わってる人が多いって聞くしな…」


「でもめちゃくちゃ美味そう…」


周囲ではヒソヒソとそんな会話がされているのだが気付かずに食べ続けるリックとフェンだった。


『主よ、あの光っているのも食えるのではないか?』


──ん?鑑定…“ルミナスブロッコリー”か、初めて見るな。うっすら光っていたから発光する苔かと思ったがどうやら食べられるらしい。周囲の魔素を吸収して育つみたいで壁や天井のあちこちに生えている。特に襲ってきたりはしないけどモンスターなのか……いや、植物か?


「ルミナスブロッコリーで、食べると1時間暗視のバフが付くみたいだ。冒険者にはありがたい効能だな少しだけ取っていこう」


今度洞窟系のダンジョンへ行く時なんかはルミナスブロッコリーで作り置きしておいて食べるのもいいな。


───カチッ


なんか今、嫌な音しなかったか?


──プシュウウウウ!


土の中にいる涙玉オニオンをフェンが踏んだみたいだ。踏んだり、引っこ抜いたり衝撃を与えると危機を感じて強烈な催涙ガスを噴射する。収穫して敵に投げつければ“手榴弾”として役に立つモンスターだ。割と厄介な罠だよなこれ…


『すまぬ、踏んでしまった』


俺たちは状態異常無効だから効かないしいいけど、初心者なんかはキュアポーションないと激痛で涙も止まらないし大変だろう。


「大丈夫だ、でも加熱すると甘くて美味しいからあるだけ取っていくぞ」きっとスープにしたら極上のオニオンスープができることだろう。



──おりゃああああ!踏みまくれええ!そして俺たちに狩られろおおお!ダンジョンで野菜探しのために走りまくるリックとフェンだった。


「──あの人と従魔の狼、催涙ガス浴びまくってない……?」


「え、こわ…」


「ほ、ほら冒険者は変わった人が多いから…」


またしても周囲に引かれつつあるが本人たちの知らないところでいい意味で目立っていた。


『うむ、野菜はこれぐらいでいいのではないか?我は果物の方が好きなのだ!』


俺としては他にも欲しい野菜があったのだが、それはまた今度にしよう。果物が好きなのは俺もだからな。


────────────────────


『ほぅ、ここは天国ではないか!辺り一面美味そうな果物だ!』


「たしかに、これはこのダンジョンが人気な理由もわかるな」


周囲の冒険者もさっきより増え、カップルみたいなのが多くいる。…果物狩りデートか?


「──フェン!あれは、クリスタルストロベリーだ、1階層でコンデンススライムから手に入れた練乳に付けて食べると絶対美味いぞ!」


『なに!?』


苺の見た目をしていて鑑定してみるとクリスタルストロベリーと出た。宝石のような美しさで1粒、1粒が大きくて美味そうだ。

どんなに狩りとっても翌日には元通りになるのがダンジョンだ。いっぱい取っても怒られはしないだろう、多分。


「ほら、フェン練乳付けたのをあげるから口開けな」


『むむっ、もっとだ!もっと欲しい!』


──俺たちもデートみたいなことしてしまった。恥ずかしい。


「また、転移でいつでも来れるから今回はこのぐらいにしておこう」


入れ物にたくさん取ったが、まだクリスタルストロベリーはたくさんなっているので許してほしい。


『よし、次だ!』


──あと1種類ぐらい取ったら帰らない?そろそろ疲れたんだが?……主に走るのが。


その後、擬態メロンというのを見つけた。

ミミックのように擬態することから別目ミミックメロン。細かな網目状の宝箱みたいな見た目をしていて切ってみると、通常のメロンよりたくさんの果汁が入っている。天然の極上メロンジュースだ。それを飲んだフェンが、追加でたくさん狩ってきたのは言うまでもないな。


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