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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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ダンジョンへ行く

翌朝。


静かな部屋に差し込む朝日に新居特有のまだ少し空っぽな匂い。


リックがリビングへ向かうと、そこにはフェン用に用意した寝具に丸まり完全に埋もれている巨大な狼。


『─────起こすな』


「いや昼まで寝る気か?」


『この布団、駄目だ。身体が沈む、起きるという選択肢が消える』


「人類みんなそれと戦ってるんだよ」


『─────ダンジョンより危険だ、この布団』



────────────────────


フェンを起こしなんとか横浜ダンジョンまで来ていた。特にダンジョンでの依頼などは受けていないが久しぶりのダンジョンなので肩慣らしのために5階層ぐらいまで潜るか。


ここのダンジョンは全部で50階層まであるらしく10階層ごとにボスがいるらしい。


門番にカードを見せ、その際一瞬びっくりしたような顔をされたが“お気を付けて”と言われ中に入っていった。


「─────あの人が“Sランク”なのか…」


冒険者ギルドから新しくSランクが出たとちらほら噂になっていたが名前などの発表はなく、この門番もただの噂だろうと思っていた。だが実際にリックを目にしたときの圧とギルドカードを見てしまっては本当だったのだと認めざるを得なかった。



────────────────────


「フェン、今日は久しぶりだし肩慣らしだから5階層ぐらいまでの探索にしとこう。食べられそうな肉とかはあんまり出ないと思うが、それはまた今度な」


『うむ、仕方ない。我の出るようなモンスターはいないが久しぶりのダンジョンだ、身体を動かせればそれでいい』


最近全然身体を動かしてなかったからな…と申し訳なくなりつつあるも1階層を探索する。


「────あれは、スライムか?」


異世界でもどこにでもいたスライムだ。いわゆる初心者用のモンスターで掃除用などに使われていた。スライムは倒して小さい魔石などを取り出すのだがリックは大したお金にはならないしそのままでもいいかと思いスルーして次々と歩きながら剣で一撃。


『─────踏めば終わるな』


フェンも一撃で踏んで終わらせている。スライムは初心者用モンスターだが、酸を吐き出し装備などを溶かす個体もいる。若手の冒険者が油断して装備をボロボロにされたりするのもあるあるだ。あっという間に2階層への階段を見つけ、2階に降りていった。



「おっ、ホーンラビットだ!食えるぞ!」


いわゆる角付きうさぎだ。素早く群れで行動し、初心者キラーとも言われている。


周りにいる若い冒険者パーティーが“囲まれるな”と叫びながら対処しているがあの様子だと怪我もせずに倒せるだろう。


そんなことを考えていたリックの隣でフェンがたくさんのホーンラビットを狩っていた。


『────小さいが焼けば美味そうだ』


最近“アウトドアスパイス”というものを手に入れ、それを肉に振りかけて焼くだけで美味いことを知ったフェンは嬉々としてホーンラビットを狩っていた。ああ、ホーンラビットよ南無三…。


───もちろん、その美味さを知っているリックも一緒にホーンラビットを狩り尽くしていた。








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