60/87
第50話:迫る影! 鋼の柩と俺の焦燥
25階層。巨大な鋼鉄の柩『アイアンメイデン』が立ち塞がった。
「……っ、硬い! ユフィ、光を集中させてくれ!」
「……うん! でも、私の魔法でも表面しか焼けないよ!」
Bランクダンジョンの洗礼。魔導装甲を纏った敵に対し、俺の双剣が火花を散らす。
――今、この瞬間の攻防すべてを血肉に変えろ。刃を当てる角度、力の入れ具合。
俺は、アイアンメイデンが蓋を開くコンマ数秒の「隙」にすべてを賭けた。
「――『双刃・比翼・旋風斬』!!」
(ガキィィィィィィィン!!)
内部の核に、俺の刃が届く。マリアの追撃が柩を完全に粉砕した。
「……。はぁ、はぁ。……。あと少しだ。あと少しで、金貨が手に入る」
面白いと思ったら、下の☆で評価していただけると励みになります




