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俺のチート能力で異世界無双計画はどこいった?〜「木の枝」と「経験値1.2倍」でダンジョン探索〜  作者: KATARIBE


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第45話︰背水の昇格試験! 誠十郎さんへの返済金は「塔」にある

「……金貨50枚。……金貨50枚かぁ……」

温泉街の朝。大翔は誠十郎からの請求書を前に、魂が口から半分はみ出していた。


「……先輩。……。あざとく絶望している暇はありません。……。誠十郎さんの『真剣(刃あり)での稽古』は、文字通りこの世との決別を意味しますから」

カスミが冷徹にお粥を啜りながら、ギルドから持ってきた特例の案内を広げる。


「ええっ、金貨50枚!? 誠十郎さん、団子代だけでそんなに取るの!? 私、美味しいお肉が食べたかったのに……」

ユフィが頬を膨らませ、現実的な不満を漏らす。


「――ならば、迷う必要などありませんわ、リーダー!」

マリアがガタッと立ち上がった。その背後には、同じく凛とした表情を浮かべる聖女エリザベスが並んでいる。


「誠十郎様への献金……もとい、返済のためならば、火の中水の中! ……。幸いにもギルドから提示された『Bランク昇格試験』の舞台は、高額報酬で知られる『断罪の巨塔』。……。誠十郎様が切り拓いてくださったこの命、今こそ金貨50枚以上の価値があると証明する時です!」


「……。ええ、マリアさんの言う通りです。誠十郎様のためなら、私、どんなに強い魔物だって怖くありません!」


「……。二人とも、呼び方が『様』になってるし、目が据わってるよ……。……。エリザベスまでマリアさんに毒されてる……」


俺は引き気味に二人を見つめたが、背に腹は代えられない。俺には「経験値1.2倍」という天賦の才がある。この難関を乗り越えれば、一気に強くなれるはずだ。

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