第4話:念願の双剣と、あざとい護符
ポイズンスライム狩りを終え、俺とカスミはギルドへと戻る道すがら、互いのステータスを確認していた。
【大翔】
•レベル: 3
•ステータス:
•力: F+
•器用さ: E++
•魔力: G
•素早さ: E+
•体力: F
•魔法耐性: G
•幸運: B++
【カスミ】•レベル: 2
•ステータス:
•力: G
•器用さ: F
•魔力: D
•素早さ: E
•体力: G
•魔法耐性: E+
•幸運: D+
「先輩、お疲れ様でした! 今日の成果は上々ですね!」
カスミは満面の笑みで、俺が持っていた魔石の入った袋を受け取った。
ポイズンスライムを十数体倒し、俺のレベルは3に、カスミのレベルも2に上がっていた。
ギルドに戻り、受付嬢に魔石を差し出すと、カランカランと心地よい音を立ててお金が手渡された。
「ポイズンスライムの魔石、合計で銀貨5枚、銅貨3枚になります。お疲れ様でした、Fランク冒険者さん」
銀貨5枚! 銅貨3枚! 転生前の俺なら、一週間分の食費が浮く大金だ。異世界すげぇ!
「先輩、これで装備を新調できますね!」
カスミがキラキラした目で俺を見る。そう、俺には夢があった。二刀流だ。男のロマン、双剣使い!
「ああ、そうだな。カスミも何か欲しいものあるか? 今日の稼ぎは二人で分けるんだ」
俺がそう言うと、カスミは少し考える素振りを見せた後、はにかむように言った。
「えへへ、じゃあ、先輩とお揃いの護符とか、どうですか? お守りになりますし、何より先輩が選んでくれたものなら、きっと効果も倍増です!」
――くっ、あざとい! だが、それがいい!
俺は内心でガッツポーズをしながら、カスミと一緒にギルド併設の道具屋へと向かった。
道具屋の店主は、いかにも職人といった感じの厳ついおじさんだった。
俺はショーケースに並んだ武器の中から、一番手頃な双剣を指差した。
「これ、いくらですか?」
「ああ、その『アイアンツインブレード』なら、銀貨3枚だ。駆け出しにはちょうどいいだろう」
銀貨3枚!
今日の稼ぎの半分以上だが、念願の双剣だ。迷わず購入を決めた。
「嬢ちゃんは護符か? そこの棚にあるのが、駆け出し冒険者向けの護符だ。どれも巫女の祈りの力を増幅させる効果があるぞ。特に回復魔法やバフスキルの効果を高めるだろう」
店主が指差す棚には、様々なデザインの護符が並んでいた。カスミは真剣な顔で一つ一つ吟味している。
「先輩、どれがいいと思いますか?」
カスミが俺に尋ねる。
俺は適当に、一番無難そうなデザインの護符を指差した。
「これとか、どうだ? なんか、強そうだし」「わぁ、先輩が選んでくれた護符! これにします!」
カスミは嬉しそうにその護符を手に取った。
護符は銅貨5枚。残りの金は、今後の活動資金として貯金することにした。
ギルドの広場で、俺は早速購入した双剣を腰に差した。両手に握ると、ずっしりとした重みが心地よい。
これで俺も、正真正銘の双剣使いだ!……と、言いたいところだが、右腰には相変わらず「木の枝」が刺さっている。
うん、これはこれで、俺のアイデンティティだからな。
「先輩、似合ってますよ! 私も、この護符、大事にしますね!」
カスミは胸元に護符を飾り、嬉しそうに微笑む。その笑顔は、やっぱりあざとい。
だが、それがいい。
【装備が更新されました】
大翔
•ジョブ: 双剣使い
•スキル: 経験値1.2倍、木の枝投げ(必中)
•装備: アイアンツインブレード(力+1、素早さ+1)、木の枝(器用さ+1、幸運+1)
カスミ
•ジョブ: 巫女
•スキル: 回復魔法、バフスキル
•装備: 初心者用杖、先輩が選んだ護符(魔力+1、幸運+1)
「よし、これで準備万端だな! カスミ、次の依頼に行くぞ!」
「はい、先輩!」
俺とカスミの冒険は、まだ始まったばかりだ。(続く)
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