表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のチート能力で異世界無双計画はどこいった?〜「木の枝」と「経験値1.2倍」でダンジョン探索〜  作者: KATARIBE


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/50

第25話:Cランク昇格試験・開幕! ギルドの試練と「新調」への決意

王都の冒険者ギルド。喧騒の中、俺は受付のカウンターに一枚の書面を提出した。


「……Dランクパーティ『白星の枝』、Cランク昇格試験の申し込みだ」


受付嬢が書類を確認し、俺たちの顔ぶれをまじまじと見つめる。


「……。先日、格上のCランクパーティを退けたという噂の……。特例として、申し込みを受理します。ですが、試験場となる『翠玉の虚空エメラルド・ヴォイド』は、生半可な装備では命を落としますよ?」


俺は腰に差した双剣の柄に手をやった。誠十郎さんとの特訓で研ぎ直したが、元は安物の鋼だ。ユフィの杖も、カスミの護符も、連戦でボロボロになっている。


「……分かってる。だからこそ、この試験で『資格』を示し、上の階級に相応しい装備を揃えるつもりだ」


「……いい目ですね。では、試験を開始します。制限時間は三日間、最深部の『翠玉の核』を持ち帰ってください」


こうして、俺たちは自らの意志で「Cランク」への門を叩くことになった。


【翠玉の虚空:1階層】

翡翠色の結晶が突き出す洞窟内。空気は冷たく、魔力の密度がこれまでとは段違いだ。


「……大翔。私の杖、さっきからミシミシ言ってるよ……。魔力を込めると壊れちゃいそう……」


ユフィが不安そうに、ヒビの入った初心者用の杖を抱え直す。修行で魔力が凝縮された分、安物の杖ではその圧力に耐えきれなくなっているのだ。


「……。先輩。私の護符も、先日の特訓で残りわずかです。……。あざとく袖を引いているわけではなく、本当に心細いんですよ? ほら、こうして触れていないと魔力が……」


カスミが眼鏡のない素顔を近づけ、俺の右腕に指を絡める。だが、その視線は通路の奥に潜む『エメラルド・スライム』の核を冷徹に捉えていた。


「……。悪い。この試験を突破したら、ギルド指定の工房で一番いいやつを新調してやる。……今は、そのボロで耐えてくれ!」


「ガァァァッ!」


結晶の間から、Cランクの魔物『クリスタル・ラプター』が高速で襲いかかる。


「マリアさん、盾を使わず、懐に入って打撃だ! カスミ、護符で奴の足を一瞬だけ止めろ!」

「了解です! ――『岩のように……重く!』」


マリアさんが鋭いステップでラプターの爪をかわし、無防備な腹部に強烈な拳を叩き込む。


「――『重力加速グラビティ・符』!」


カスミが指先から放った護符が燃え上がり、ラプターの動きを完璧に封じた。


「ユフィ、一撃で決めろ! 杖を壊すなよ!」

「……うん! ――『一点集中・光のライト・アロー』!」


ユフィが杖の先ではなく、自分の指先から直接魔力を放ち、杖を「発射台」としてのみ利用する高度な技術を見せる。光の矢がラプターの核を正確に射抜いた。


「……。よし。必中スキル、発動。ターゲット――残った一頭の、その結晶の継ぎ目!」


俺は双剣の一振りを逆手に構え、もう片方の手に「鉄芯入りの黒檀の枝」を握る。双剣で敵の攻撃を弾き飛ばした隙に、渾身の力で枝を投擲した。


(ドシュッ!!)

重い枝がラプターの急所を粉砕した。

【リザルト:1階層突破・レベルアップ!】


大翔ひろと:Lv 20 → 21

* 力:C / 器用さ:B

* 幸運:A

* 備考: 投擲の初速がさらに向上。重い枝でも精度が落ちなくなった。

■ ユフィ:Lv 15 → 16

* 魔力:B++ / 命中率:C

* 備考: 杖に負荷をかけない魔力放出を覚え、命中率が安定。

■ カスミ:Lv 15 → 16

* 魔力:C++ / あざとさ:A / 知力:B+

* 備考: 護符の消耗を最小限に抑える「効率的な術式」を確立。

■ マリア:Lv 16 → 17

* 体力:B++ / 守備:B+ / 素早さ:F+

* 備考: 重装歩兵とは思えない身のこなしが定着し始める。


「……ふぅ。……。先輩、報酬で新調する防具、私のサイズはちゃんと測ってくださいね? 隅々まで、丁寧に……(クスクス)」


カスミが俺の耳元で囁き、再び俺の腕を抱きしめる。

装備の限界を感じつつも、俺たちは確かな手応えを感じていた。2階層へと続く階段の先には、さらなる強敵と、そして「装備新調」への希望が待っている。

(続く)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ