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俺のチート能力で異世界無双計画はどこいった?〜「木の枝」と「経験値1.2倍」でダンジョン探索〜  作者: KATARIBE


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第23話:断絶の丘の三日間! 剥き出しの魔力と「芯」の覚醒

王都外縁、『断絶の丘』。吹き荒れる夜風の中、誠十郎さんは岩のように静かに佇んでいた。


「……来たか、大翔。一分十五秒の遅刻だ。王都の暮らしで、少々気が緩んだか?」

「……。すんません、誠十郎さん。……でも、遊びに来たんじゃない。俺たち、今のままじゃダメだって分かったんです。……稽古を付けてください」


誠十郎さんの静かな眼光が、俺たち四人を射抜く。


「よかろう。だが、生半可な覚悟なら今すぐ帰れ。……今日から三日間、お前たちの『得意』を封じる」


地獄の三日間が始まった。

誠十郎さんの指導は、技術というよりは「生存本能」の掘り起こしだった。

特に過酷だったのは、パーティ随一の魔力を持つユフィだ。


「ユフィ、お前は魔力を放出してはならぬ。針の穴を通すように、全魔力を指先一点に凝縮し続けろ。一滴でも漏れれば、その衝撃でお前自身が弾け飛ぶと思え」


「……う、うぅ……。あつい、体が燃えそうだよぉ……っ!」


普段の元気な面影は消え、ユフィは全身から蒸気を上げながら、膨大な魔力を内側に閉じ込める苦行に挑む。魔力が暴走しかけるたびに、誠十郎さんの鋭い「気」が彼女を叩き、強制的に制御を促す。それは、精神が削れるような極限の集中だった。


一方、俺は重りをつけた木刀で、誠十郎さんの「見えない突き」を捌き続け、カスミは魔力を封じられた状態で岩場を駆け回り、マリアさんは盾なしで誠十郎さんの連撃を避け続ける。


三日目の朝日が昇る頃。そこには、泥と汗にまみれ、虚脱状態で地面に突っ伏す四人の姿があった。


【リザルト:三日間の地獄合宿・レベルアップ!】

大翔ひろと:Lv 18 → 19

* 力:D+ → C(苦手な筋力・体幹強化により、一撃の重みが変化)

* 器用さ:C++

* 幸運:A

* 備考: 枝投げの際も腰が入るようになり、基礎的な身体能力が底上げされた。

■ ユフィ:Lv 11 → 14

* 魔力:B+ → B++

* 命中率:G → D(死線を超えた制御訓練により、狙い澄ます感覚を習得)

* 元気:S

* 備考: 膨大な魔力を「練る」術を覚え、レベルが大幅に上昇。もはや暴走娘ではない。

■ カスミ:Lv 13 → 14

* 魔力:C++

* あざとさ:A

* 器用さ:D → D+(物理的な身のこなし、回避能力が向上)

* 備考: 魔力封印下での訓練により、サポーターとしての生存率が上がった。

■ マリア:Lv 14 → 15

* 体力:B++

* 守備:B

* 素早さ:G → F(盾なしの回避修行により、絶望的な鈍足に改善の兆し)

* 備考: 攻撃を「受ける」だけでなく「流す」動きを覚え始めた。


「……。三日間、よく耐えた。少しは戦える顔になったな、大翔」


誠十郎さんは刀を納め、朝日を背にして歩き出す。


「……大翔。次にお前を狙う者は、この前のような小細工は通用せん。……。行け、お前たちの戦場へ」


「……。ああ、感謝します、誠十郎さん」


俺たちは、ボロボロの体を引きずりながら、再び王都へと向かった。


ユフィの瞳には、かつてない静かな闘志が宿り、カスミは俺の肩を支えながら、あざとく、しかし鋭く周囲を警戒している。


(続く)


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