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俺のチート能力で異世界無双計画はどこいった?〜「木の枝」と「経験値1.2倍」でダンジョン探索〜  作者: KATARIBE


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第21話:王都の休日! 三人同時のデート(?)と、拡散される「枝」の噂

古代遺跡を攻略した翌日。エルザ院長から支払われた報酬を手に、俺たちは王都のメインストリート『白銀通り』に繰り出していた。


「大翔! 今日は一日、私のわがままに付き合ってくれるって約束だもんね!」


ユフィが俺の左腕に元気よく抱きつき、満面の笑みを浮かべる。彼女の体内から溢れる膨大な魔力がパチパチと音を立て、周囲の街灯を微妙に明滅させていた。


「……先輩。ユフィさんの元気さは認めますが、公共の場での過度な接触は、魔導院の品位を下げます。……ですから、私がこうして『中和』のために右腕をガードしますね」


カスミが当然のような顔で俺の右腕を確保し、そっと身体を寄せてきた。彼女は上目遣いで俺を見つめ、計算し尽くされた角度で首を傾げた。⋯かわいいな。


「……あの、二人とも。歩きにくいんだが」

「リーダー! そこの角の串焼き屋、一本銀貨一枚もするそうですよ! さあ、王都の経済を回しましょう!」


マリアは二人の攻防には目もくれず、俺の背後から凄まじいプレッシャーで食卓(屋台)へと押し流してくる。


【魔導鏡への拡散】

この世界には、情報を街中の水晶に投影する「魔導鏡マギ・ミラー」という仕組みがある。

折しも、誠十郎が騎士団を「再教育」した直後。王都の住民たちは「あの侍の弟子はどんな奴だ?」と興味津々だった。


「見てろよ、あの男……美女三人を連れて歩いてるぞ」

「しかも、左の娘の魔力が暴走しかけてるのに、平然としてやがる。……あいつ、何者だ?」


そこで、事件は起きた。

誠十郎に恨みを持つ『鉄蹄騎士団』の残党たちが、腹いせに俺たちを急襲したのだ。


「誠十郎の弟子め! せめてその女たちだけでも……!」


騎士が抜刀し、ユフィに襲いかかる。


「あわわっ! 大翔、危なーい!」


ユフィが慌てて杖を振るが、元気すぎて魔力が暴走、周囲を巻き込む大爆発が起きそうになる。


「……させません。――障壁バリア!」


カスミが瞬時に多層障壁を展開。彼女は俺の腕を離さず、あざとく怯えるフリをしながらも、精密な魔力干渉を完璧にこなしていた。


「……邪魔です。食事の邪魔をする者は、万死に値します!」


マリアが手近な「看板」を盾代わりに掴み、騎士を真っ向から叩き伏せた。


「……やれやれ。必中スキル、発動。ターゲット――逃げようとしてる奴の靴紐!」


俺が適当な「焼き鳥の串(枝)」を投げると、それは空中で鋭く変化し、逃走する騎士の靴紐だけをピンポイントで地面に縫い付けた。


(スッ……ズデェェェーン!!)

この光景が、偶然居合わせた魔導ジャーナリストの水晶に録画されていた。

『【速報】謎の「枝使い」、王都に現る! 美女三人を従え、騎士団を串一本で無力化! #串の聖者』

この見出しと共に、俺たちの姿は王都中の魔導鏡に一斉に投影された。


【リザルト:レベルアップ!】

大翔ひろと:Lv 16 → 17

* ステータス: 力:D+ / 器用さ:C++ / 幸運:A

* 備考: 串(枝)の命中精度が向上。「串の聖者」という二つ名が広まり始める。

■ ユフィ:Lv 10 → 11

* ステータス: 魔力:B+ / 命中率:G / 元気:S

* 備考: 魔力がB+へ。出力調整ができないため、喜びの魔力が周囲の電子(魔導)機器を狂わせる。

■ カスミ:Lv 12 → 13

* ステータス: 魔力:C++ / あざとさ:A / 器用さ:D

* 備考: 魔力がC++へ。大翔を「あざとく」守りつつ、ライバルを牽制する能力が向上。

■ マリア:Lv 13 → 14

* ステータス: 体力:B++ / 守備:B / 素早さ:G

* 備考: 看板一枚で騎士を粉砕する怪力。レベルアップしても食欲は衰えない。


「……大翔。なんだか、みんなこっちを見てニヤニヤしてない?」

ユフィが不思議そうに首を傾げる。

「……。先輩。有名になるのは計算内ですが、この『串の聖者』というタグ付けだけは、私の魔力でも修正不可能です」


カスミが頬を膨らませ、不満げに俺の袖を引く。その仕草すら、計算された可愛さだった。


「いいじゃないですか、リーダー! 有名になれば、タダでお肉をくれるお店も増えるかもしれません!」

「……。増えるのは、俺への『挑戦状』だけな気がするんだけどな」 


翌朝。俺たちの宿の前には、俺を倒して名を上げようとする野心家と、食費の請求書、そして「本気でキレた誠十郎からの手紙」が届いていた。


(続く)

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