表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のチート能力で異世界無双計画はどこいった?〜「木の枝」と「経験値1.2倍」でダンジョン探索〜  作者: KATARIBE


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/50

第12話:初級ダンジョン最下層! 暴走する鉄塊と、マリアの真価

初級ダンジョン『黄昏の穴倉』の最深部。

重厚な石扉の先に待っていたのは、この迷宮の主、**『グレートゴーレム』**だった。

体長3メートル。鈍く光る岩石の体に、魔力のラインが血管のように走り、赤い単眼が俺たちを捉える。


「……っ。デカいな。おい、マリアさん、いけるか!?」

俺が声をかけると、最前線に立つマリアさんが巨大な盾を構え直した。


【新メンバー:マリア】

彼女は、一言で言えば「凛とした美貌を持つ、肉体派の聖騎士」だ。肩まで届くウェーブがかったプラチナブロンドに、意志の強さを感じさせる碧眼。 女性としてはかなり長身で、白い法衣の上に銀の重装甲冑を纏っている。物語で見るような戦乙女のような美人だが……今は空腹のあまり少し肩が落ちているのが残念なところだ。


「……ふぅ。お任せください、リーダー。私の胃袋……ではなく、この盾に誓って、皆さんを傷つけさせはしません!」


「グオォォォォン!!」

ゴーレムが巨大な岩の拳を振り下ろす。

マリアさんはそれを真っ正面から盾で受け止めた。


(ドガァァァァン!!)

凄まじい衝撃音が響き、地面に亀裂が入る。だが、マリアさんは一歩も引かない。


「くっ……重い! ですが……耐えます! 『聖なる防壁ホーリー・ウォール』!」

マリアさんの全身が淡い光に包まれ、ゴーレムの連撃を弾き返す。


「よし、ナイスだマリアさん! ユフィ、カスミ、今のうちに最大火力を叩き込め!」

「了解! 大翔、これでもくらえぇぇ! 『キラキラ銀河の大爆発ギャラクシー・バースト』!」

「先輩、私も魔力を上乗せします! 『聖なる強化ホーリー・ブースト』!」


ユフィの放った、もはや爆発というよりは「光の暴力」に近い魔法がゴーレムの胴体を直撃する。


(ドォォォォォォン!!)

土煙が舞い、ゴーレムの岩の体が大きく削れた。

だが、敵もさるもの。

剥き出しになった魔石の核が赤く発光し、ゴーレムが暴走状態バーサークに突入した。その拳が、マリアさんのシールドを無視して横からユフィたちを狙う。


「あ、危ないっ!?」

「ユフィ、カスミ!」


俺は懐から、今日のために用意した「とっておきの太い枝」を抜き放った。


「誠十郎さんに基礎を叩き込まれた俺の、集大成だ……! 必中スキル、発動! ターゲット――ゴーレムの唯一の関節、肘の隙間!」

シュパッ!


空気を引き裂き、俺の全力で投げられた枝が、猛スピードでゴーレムの右肘の継ぎ目に突き刺さる。


(メキメキッ!)

ただの枝のはずが、ピンポイントで駆動系を阻害されたゴーレムの腕が、ガクンと止まった。


「……今だぁッ! マリアさん、トドメ!」

「はぁぁぁぁぁッ! 『聖なる一撃ホーリー・ストライク』!!

マリアさんが全身の体重を乗せ、聖なる魔力を纏わせた盾でゴーレムの核を粉砕した。

轟音と共に、巨躯が崩れ落ちていく。


【レベルアップ!】

大翔:Lv 9 → 11

(ついに二桁突入! 経験値1.2倍の効果が爆発中)

ユフィ:Lv 6 → 8

カスミ:Lv 6 → 8

マリア:Lv 7 → 9


【現在のパーティステータス】

大翔ひろと

* レベル: 11

* ステータス: 力:D+ / 器用さ:C / 魔力:G / 素早さ:D / 体力:E+ / 幸運:A

* 備考: 誠十郎の特訓と実戦により、全体的に基礎スペックが底上げされた。

■ マリア

* レベル: 9

* ステータス: 力:D+ / 器用さ:F / 魔力:D / 素早さ:G / 体力:B / 幸運:E

* 備考: 初のボス戦を経て体力がBに到達。タンクとしての信頼度が増した。


「……ふぅ。やりましたね、リーダー」

マリアさんが兜を脱ぎ、プラチナブロンドの髪をさらりと流しながら微笑む。その姿は、本物の女神かと思うほど美しい。


「ああ、助かったよマリアさん。……って、おい、どこ行くんだ?」


マリアさんはフラフラと、崩れたゴーレムの影へ歩いていく。


「……そこに……誰かが落としたと思われる……『カニパン』のようなものが……」

「拾い食いしようとするな! 聖騎士のプライドはどうしたんだよ!」


俺たちは、念願の初級ダンジョン制覇を果たした達成感と、それ以上に増大する「食費」への不安を抱えながら、地上へと帰還した。


(続く)


面白いと思ったら、下の☆で評価していただけると励みになります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ