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魔眼姫戦記 -Record of JewelEyesPrincesses War-  作者: ひろすけほー
奈落の麗姫編
336/340

第三十三話「磨斧作針」後編

挿絵(By みてみん)

 第三十三話「磨斧作針(まふさくしん)」後編


 ブゥオォォォン!!


 ゴォォォォォッ!!


 立ち上がったのも信じられないという重傷で!


 大男は巨大な鉄の大剣を振り回し続ける!!



 「大言壮語も、鉄の大剣(なまくら)を振り回すだけか?無駄なことを……」


 荒れ狂う嵐のような大剣を軽々と(かわ)しながら、天都原(あまつはら)十剣(じゅっけん)一之太刀(いちのたち)鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)はそのまま懐へと――


 「ふん、不死身さだけは天下一と認めてやろう」


 大振りな大剣を潜り抜け、具教(とものり)が間合いに入ろうとした瞬間!


 ドォォォン!!


 熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)は大きく地面を踏み叩き!


 「っ!」


 一瞬、視界を無くすほどの砂煙を上げて相手を再び退()かせていた。



 ――”間合い”に入らせたら終わりだ


 住吉(すみよし)理解(わか)っていた。


 「ヒョロいなぁ?オッサン。剣を極める以前(まえ)にもっと飯を食ったらどうだぁ?」


 あの”奥義・一之太刀(ひとつのたち)”を回避する手段は自分には無いと……


 核心を誤魔化す様に軽口を叩く。


 ――


 当然、具教(とものり)もそれは見抜いていて、


 「ふん、(ほざ)きよ……」


 「オラよぉぉっ!」


 ドゴォォォォォォッ!!


 言葉を返す間もなく住吉(すみよし)の攻撃は続けられる!


 だが――


 剛剣の一撃をこれまで通り運歩(うんほ)の足裁きで擦り抜け、具教(とものり)は……


 ブゥゥ――――オォン!!


 「させるかよぉぉっ!!何度もぉなぁぁっ!!」


 それでも住吉(すみよし)もまた、相手に付け入る隙を与えさせないよう嵐の如くに大剣を振り回しては必死に”侵入(それ)”を阻止していた!


 ゴォォォォォッ!


 ブゥゥオォォン!


 それはまるで荒れ狂う暴風!!


 攻撃は最大の防御を地で行く怪力無双!!


 「……」


 これにはさしもの具教(とものり)も容易には間合いに入りきれないと……


 ヒュゥ――――――ン


 (いな)っ!!


 入らずに刀を振るう!


 「はぁ!?そんなトコから届くかっ!焦ってんじゃね…………がはっ!!」


 だが、なんということかっ!?


 刀の間合いに入りきれていないはずの一刀は住吉(すみよし)の胴を一閃に薙いでいた!


 ブシュゥゥ――


 「く……はっ」


 ズズゥゥン!


 またも血飛沫を巻き上げて堪らずその場に片膝を着く大男。


 「クソ……だらぁぁっ!!」


 ブゥゥ――――ォォォォン!!


 「……ぬぅ」


 さらなる追い打ちをかけられまいと!血塗(ちまみ)れでも豪快に空振りされる鉄塊に――


 具教(とものり)も再び距離を保って退()がっていた。


 ――


 「はぁはぁ……なんだぁ?そりゃ……」


 頑強な造りの顔にある大雑把な口端の血を拭いながら住吉(すみよし)具教(とものり)を睨みつけて問う。


 「()れは(かげ)流は”延金(のべがね)”だ。蛮王よ」


 ジャキ!


 具教(とものり)は律儀にもにそう答え、そして再び刀を構えていた。


 「ちっ……なる……ほどなぁ。は、八寸の延金(のべがね)……かぁ?聞いたことはある……な」


 大男の体からは絶えずボタボタと生命が(したた)って大地を赤く染めるが、常人ならとっくに致死量であるはずの傷を放置した状態でその大男……熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)は、(いま)だ殺気を纏っていた。


 「ふん、見た目通りに頑丈だな。だが、幾多の技を唯一つの(もと)へと回帰させ、ひと繋ぎの流れに乗せる剣理が我が奥義、その流れを止められようと何の問題も無い。その逆もまた(しか)り。幾多から取り出したる一つの技もまた剣理であるのだ」


 対峙する剣豪は再びジリジリと間を詰める。


 「な、なるほど……なぁ」


 ――(そもそ)も、(いん)流は”八寸の延金(のべがね)”とは


 刀を握る持ち手を変化させて射程を伸縮させる一連の技である。


 そして今回、具教(とものり)住吉(すみよし)に見せたのは……


 刀の柄部分の上部を握って刃を振るいつつ、甘くした握りから握り(それ)滑らせて下部に移動、伸びた分の射程で”見切った”と思い込んだ相手を斬り伏せるという、巧妙な刀技であった。



 「雑な脳でも理解できたか、蛮王?」


 「ああ、うっとうしい小技ってぇのはわかったぜ……がはっ!」


 住吉(すみよし)は笑って返そうとするも……


 如何(いか)に化物級の頑強(タフネス)さを誇る巨人であっても、このレベルの負傷は最早限界であった。


 ――不味い状況だ


 しかし……


 「小技?ふふん、”基本の先は奥義に、奥義の核は基本の内に在る”と知れ、蛮王よ」


 鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)は片膝を着いた熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)を見下ろしたまま油断なく距離を詰め、そして手にした刀をスッと振り上げる!


 「くっ……た、たいそうな御高説……」


 ブゥゥゥゥ――――

 「痛み入るぜぇぇっ!!」


 熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)は片膝を着いたままで!


 ――――――オォォォォォォン!!


 杖代わりにしていた巨大な剣を相手に向けて大きく薙ぎ払っていた!!


 「っ!悪あがきを」


 当然、そんな大振りが具教(とものり)に当たるはずもなく、


 具教(とものり)は冷静に後方へと半歩だけ下がっただけで……


 「っ!?」


 ブゥゥゥゥ――――


 だけでは!?


 ――――オォォォォォォン!


 避けられないっ!!


 「ぬっ!?」


 タンッ!――タッ!、タッ!


 具教(とものり)は即座に目測を誤ったことに気づき、さらに後方へと数歩、跳ぶ!


 ――ぬぅぅ!剣の間合いが伸びた、だと??


 通常を凌駕するスケールの大剣とはいえ、ここまでの戦いで射程は把握しきっているはずであった。


 ――だが!ここにきて!!


 「の、延金(のべがね)……なのか?」


 具教(とものり)は一瞬、そう考えるも……


 (そもそ)もが一朝一夕で習得できるような技でない。


 が――


 ブゥゥ――――――――


 「……っ」


 ――――――オォォォォォォン!!


 その射程はさらに……


 「……」


 だが、理由がどうであれ、具教(とものり)はここにきて無理をする必要は無い。


 ダッ!ダッ!――――――トン!


 十分に安全策を採択し、さらに後方へと数歩ほど跳んで完全な安全圏へと至る。


 ブゥゥゥゥ――――――――――


 至……る??


 ブゥゥゥゥオォォォォォォ――――――


 伸びて――


 伸びて――


 伸びて迫る鉄塊っ!!


 ブオォォォォォォ――――――


 「き、貴様っ!!投げ……」


 ――――――――ガシィィィィッ!!


 瞬間!!


 十分な距離を取って退()がっていたにも拘わらず!


 巨大な鉄塊の先は具教(とものり)へと直撃していた!!


 ギギギギギ!!ギャリィィン!!


 しかし、流石!!


 辛うじて刀で防御(ガード)する十剣(じゅっけん)一之太刀(いちのたち)鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)


 「くっ……死んだ武器でなにができるか!」


 そう、具教(とものり)の言う通り。


 しっかりと握って振り下ろす剣術、


 つまり”生きた剣”でなくば一流の剣士は斬れない!


 ギギギギギ!!


 ――()してや剣士の命たる剣を、石ころの様に投げつけるなど……


 「田舎の蛮王がぁぁっ!!剣士の風上にも……」


 ヒュ――――ドカァァァァッ!!


 「土産(みやげ)だっ!もってけぇぇっ!!」


 「なっ!?」


 ギギギギ…………ガッ!ギィィィィィン!!


 「がはぁぁぁっ!!」


 敵に衝突した大剣の柄尻を豪快に蹴り込んでぶつけるっ!!


 まさに”剣士の風上にも置けぬ”片田舎の蛮族王っ!!


 ガッ!ガッ!――――ズザァァァッ!!


 だがその絶大な威力で!!


 剣術ではない強引すぎる攻撃で!!


 受けていた鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)の刀はへし折れ、強烈な衝撃で数メートルは飛ばされ豪快に転がる!!


 「ぐっ……がっ……はぁぁっ」


 胸部に走る激痛!


 逆流する血の味!


 堪らずその場に血を吐く具教(とものり)


 「くっ……がぁぁぁ」


 ドドォォン!


 そして、無理に無理を押し通した巨人もまた数瞬後れでその場に崩れ落ちる。


 ――


 「はっ……はっ、は……」


 ――あ、(あばら)が数本、下手をすると内臓も少々やられた……か?


 地に伏せたまま、痛みで痺れる脳を回転させて具教(とものり)は現状を確認する。


 「ぬぅ……ぬぅぅ!」


 無様に地面に両手を着き、肘に力を込めて足掻くも――


 「くぅぅ……はっ、はぁぁ」


 即座には立ち上がれない。


 「くっ……はぁ、はぁ……」


 熊谷 住吉(てき)も完全に地面にひっくり返っているとはいえど……


 「が……はあ、はぁ」


 流暢なことは言ってられない!


 流石にあの重傷で大立ち回りを演じた巨人は動けないだろう……


 いや、既に息絶えていてもおかしくないが。


 この戦場で敵はなにも”あの巨漢”だけではないのだ!


 この状態で他の兵に襲われれば……


 「ぬ……ぐぐっ……」


 必死に立ち上がろうと足掻いて顔だけでも上げようとする具教(とものり)だが……


 ザッ!


 「……………………なっっ!?」


 その眼前に信じられないものを見上げていた。


 「……よお?」


 今し方ひっくり返っていた大男が、


 死んだとさえ思える重傷の巨漢が、


 平然と仁王立ちしているのを具教(とものり)は地面から見上げる形になっていたのだ。


 「うっ……く……」


 自分よりもずっと深刻な重傷であるはずの熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)が……



 「……んだと……いうのだ……おま……え……は」


 到底、人間とは思えない頑強さ(タフネス)


 「よお、どうした?寝っ転がって……」


 言葉にならず目を剥く具教(とものり)に巨人は(わら)う。


 「”やわ”だなあ?おい、天都原(あまつはら)の”一之太刀(いちのたち)”」


 「……う……うぐ」


 満身創痍は間違いない。


 負傷した傷の深さも流した血の量も……


 一度どころか二、三度は死んでいてもおかしくない重傷だ。


 斬った本人が言うのだから間違いない。


 だが――



 「どうした?オッサン、有り難い御高説はもう無いのか?」


 「くっ……け、剣を……がは!」


 「おお?大したもんだ、聞いてやるよ」


 血を吐きながら挑発に応える具教(とものり)は……


 「剣……を……い、石ころの如く……がはっ!……け、剣士の……か、風上にも……」


 なんとか身体を起こしつつ、相手を見上げながら回復する時間を稼ぐ。


 ――刀は折れたとはいえ……


 三分の二ほどの刀身は残っている。


 ――未だ斬れる!


 「き……き、さまは……剣士……の……」


 具教(とものり)は気付かれぬよう、右手の刀を確認しつつ、


 「はああ?ただの武器だろうが?武器に剣も石っころもないだろう?」


 ――相手は素手だ


 紛れもなく重傷でもある。


 油断も……


 「か……風上にも置けぬ!!」


 ヒュ――――


 最早、意地だけで立ち上がり、即座に斬りつけるも――


 ザシュゥッ!


 「ああ?」


 丸太のような剛腕でそれは受けられ!


 「な……なん……だ……と……」


 刃は相手の腕に三分の一ほど切れ込んだまま、切断はできていない。


 「う……ぐっ!……この!」


 そのまま、押したり!引いたり!


 大の大人が死力を尽くしても刃はめり込んだまま。


 「く……この……バケモ……」


 分厚い腕の筋肉によって”万力”に挟まれたかのように微動だにしない!


 「テメエは確かに(つえ)えが、惜しいな。”やわ”過ぎる」


 「っ!?」


 そんなワケがない!!


 鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)は無論、筋力の鍛錬も怠ったことはない!


 だが……


 「くっ!」


 最早、無意味だと判断した具教(とものり)は即座に刀を手放して再び距離を……


 ブワッッ!!


 「なっ!?」


 同時に!具教(とものり)は巨体の黒い影に覆われていた。


 「熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)にとっちゃぁなぁぁ!剣で斬るも!足蹴にするも!拳でえぇ!!」


 ゴォォォォォッ――――


 そのまま巨大な拳が振り上げられ!


 そしてそれは――


 ――――――――――――ドカァァァァァッ!!!!


 「ぎゃ――――ふ!」



 そのまま具教(とものり)の顔面に直撃し!諸共、地面に突き抜けて大地をも陥没させる!!


 ガシャァァ…………パラパラ


 ゆっくりと、大地にめり込んだ拳を戻す大男。


 「俺にとっちゃなあ、剣で斬るも、足蹴にするも、拳で殴り殺すも結果は変わらねぇ、圧殺(つぶ)れて終わりだ」


 ”圧殺王(あっさつおう)”と畏怖される蛮王の足下には――


 落石事故に遭った直後のような惨状があった。


 そして――


 「おう!撤収だぁ!どうだあ!?」


 熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)は振り返ってそう叫ぶと、辺りを確認していた。


 ――


 ギィィン!ガキィィン!


 「か、完全に包囲されていますって!撤収は困難です!!」


 襲い来る天都原(あまつはら)兵士たちに対処しながら、(おさ) 龍左衛門(たつざえもん)が返す。


 ギギィィン!ドカァ!


 「ってっぇ!!無駄に多すぎだってぇぇ!無理!無理だぁぁ!!」


 同じく、敵兵を蹴散らしながら、(だん) 伴右衛門(ばんえもん)が泣き言を零していた。


 ワァァァァァ!!


 ワァァァァァ!!


 ――


 「…………ふん」


 住吉(すみよし)が改めて見回すも、一騎打ちの間に周囲は天都原(あまつはら)兵で溢れ脱出は到底不可能としか思えない状況だ。


 「まぁ、あれだ……撤収するぞ。道を開け」


 しかし住吉(すみよし)の方針には微塵の変更も無いようだった。


 「ちょっ!?この状況でどうや……びっ!?」


 ガッ!――――メリメリメリ……


 龍左衛門(たつざえもん)が慌てて反論しようと近寄ってきたのを待たずに、住吉(すみよし)は地面へと手を伸ばして死体(ソレ)を掴み、見事に地面にめり込んで張り付いていた体を引っぺがして――


 ぽいっ!


 ――投げる


 「ひ、ひぃぃ」


 とんでもない惨状の遺体を投げつけられて悲鳴をあげる龍左衛門(たつざえもん)


 「総大将の”成れの果て”だ。それを使ってやれ、俺はちょっと、もう寝る」


 ドサッ!


 そして住吉(すみよし)自身は、乗馬へと戻るとその背に乗ってから突っ伏して倒れた。


 「…………うう」


 熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)の指示は、十剣(じゅっけん)で実力も人望も在る鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)のこの姿を敵兵士達に知らしめて動揺を誘うこと。


 そしてその隙に一気に騎馬で突破して九郎江(くろうえ)城に撤収するという方法だろうが……


 「はぁぁ…………(コレ)を前面に押し立てて突破する!!」


 渋々と無理矢理に納得したように溜息を吐くと、龍左衛門(たつざえもん)鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)の遺体を担いで指示を伝える。


 「おいおい、マジかよ……」


 遅れて戻った伴右衛門(ばんえもん)でさえ呆れる大雑把な退却方だが……


 「伴右衛(ばんえ)住吉(すみよし)の大将が乗る馬はお前が責任を持って連れて行け!」


 「龍左(たつざ)ぁ、無駄に命がいくつあっても足りねぇぞぉ?」


 言いながらも伴右衛門(ばんえもん)も、突っ伏して馬上で眠る?熊谷(くまがや) 住吉(すみよし)の馬の手綱を自身の乗馬へと括り付けていた。


 「……で?この”お坊ちゃん”はどうすんだ?コレも担いでいくのかぁ?」


 そして、縄でグルグル巻きにされ転がった意識の無い”真加部(まかべ) 幹生(みきや)”を指差す。


 「お前は大荷物で手一杯だろうが?そんなのは捨てていけ」


 チラリと一瞥だけし、龍左衛門(たつざえもん)は言い捨てる。


 「なら、()っとくかぁ?」


 至極、当たり前にそう言う伴右衛門(ばんえもん)に向けて龍左衛門(たつざえもん)はこう答えた。


 「いや、生かして放置した方が好都合だ。”それ”は剣士としてはとんでもない才能持ちだが人間としては未熟の極地だ。どうやら軍の副将らしいしな、生かして今後の指揮を”それ”に執らせた方がこっちもやりやすいだろう」


 「おおっ!無駄に天才っ!!」


 伴右衛門(ばんえもん)は大いに感心して頷く。


 「問題は……」


 「おおう??」


 だが、相方の好反応にも龍左衛門(たつざえもん)は渋い表情で付け足す。


 「問題は、この……鷹司(たかつかさ) 具教(とものり)?……が、敵兵に認識できれば良いのだが……」


 (おさ) 龍左衛門(たつざえもん)の手には、全く原型を留めない潰れた顔面の人間?が在って……


 「おお…………おおう?む、無駄に煎餅みたいだなぁ……」


 (だん) 伴右衛門(ばんえもん)が馬鹿な、しかし彼には珍しく的を射た感想を述べる。


 ――


 ワァァァァァ!!


 ワァァァァァ!!


 なんにしても――


 否応なしに、熊谷(くまがや)隊による決死の敵中突破が始まるのだった。


 第三十三話「磨斧作針(まふさくしん)」後編 END

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