第13話 おじさん、魔王ベルザードと対峙する
魔王城の玉座の間。
黒い瓦礫と崩れた城壁。
魔王ベルザードは玉座から立ち上がり、全身に暗黒のオーラを纏っている。
空気が振動し、床がひび割れるほどの圧力だ。
ルシアは俺の横に立ち、指を鳴らす。
「お父さん、今日は私も戦うよ!」
魔王は低く唸った。
「貴様ら……封印を解いたのか」
俺は拳を握る。
「封印解除して、やっと本気出せるんだが」
頭の中に文字が出る。
【鑑定】
魔王ベルザード
危険度:SSS+
魔力量:世界樹級+α
戦闘能力:SSS
俺は深く息を吸った。
「なるほど、俺の全力でもこの人には警戒必要か…」
ルシアが肩をすくめる。
「まあ、やってみないとわかんないでしょ!」
魔王は手を掲げた。
暗黒の魔力が玉座の間を覆う。
床が割れ、天井が揺れる。
「覚悟しろ、人間!」
俺は拳を握りしめる。
【スキル《おっさんパンチ》】
【スキル《超回復》】
【スキル《生活魔法》】
頭の中でスキルが自動で選択される。
「めんどくさいな…」
魔王の一撃。
黒い竜巻が俺に襲いかかる。
俺は軽く踏み込む。
【スキル《おっさんサバイバル》】が作動。
攻撃の予測、回避、反撃が同時に行われる。
竜巻を両手で受け止め、力を相殺。
ドゴォォォン!!!
床が吹き飛び、玉座の間全体が崩れる。
ルシアが笑う。
「わぁ、おじさん強すぎ!」
リィゼもびっくり顔。
「…これは、本当にやばい」
魔王は目を見開き、冷たい声。
「……貴様、まさか封印解除でこの力を持ったのか!」
俺は肩をすくめる。
「いや、今まで封印されてただけで、別に特別なことは…」
頭の中に文字が出る。
【封印スキル《???》】
【真の力:覚醒】
【戦闘力:SSSS】
俺は初めて文字を見て驚く。
「……え、俺、SSSS?」
ルシアが目を輝かせる。
「やっぱり!」
「私も強いけど…負けるかもね!」
魔王は冷笑。
「この力……封印の解除によってさらに…!だが貴様の覚醒の代償は大きいはずだ!」
俺は拳を掲げる。
「大丈夫。ブラック企業で鍛えた俺の体力なら余裕」
リィゼが小声。
「そこ比べちゃう?」
戦闘開始。
魔王の闇の剣が振り下ろされる。
俺は踏み込み、拳で弾き返す。
ドゴォォォン!!!
ルシアも参戦。
黒い魔法陣が周囲に展開し、闇の魔法を打ち消す。
「やっぱり、魔王と魔王娘とおじさん…」
リィゼが小声で呟く。
「最強すぎる組み合わせ…」
魔王は全力の魔力を解放。
黒い竜巻、闇の槍、暗黒の光線。
玉座の間は戦場と化す。
だが俺は軽くかわし、拳で殴るだけで攻撃を無効化。
「……あれ?」
ルシアが笑いながら魔法陣を展開する。
「すごい! 一緒に戦うと楽しいね!」
魔王は怒りで顔を歪める。
「なぜ…力を使わずに…!?この人間…!」
俺は拳を握る。
「本気出すと危険らしいから、まだ半分にしてる」
ルシアが頷く。
「正解!」
リィゼが小声で言った。
「このままだと、魔王城全部壊れる…」
俺は笑う。
「まあ、それも悪くない」
その瞬間、頭の中に文字が光る。
【封印スキル《???》】
【真の力、完全覚醒】
【戦闘力:∞】
俺は空気を吸い込み、拳を掲げる。
魔王ベルザードは玉座の間で目を見開いた。
「…この人間…!!」
リィゼとルシアは同時に笑う。
「世界最強だね!」
「おじさん…やばすぎ!」
俺は小さくため息。
「……めんどくさいけど、仕方ない。戦うか」
こうして、世界最強のおじさんと魔王、そして魔王姫ルシアの、
前代未聞の戦闘が魔王城で始まった――!
ーーー
魔王城の玉座の間。
瓦礫と崩れた石壁の隙間から、黒い魔力がうねる。
魔王ベルザードは拳を握り、全力で俺を睨む。
リィゼが小声で言う。
「おじさん…魔王、すごく怒ってる」
ルシアは楽しそうに笑った。
「さあ、ここからが本番だよ!」
俺は拳を握ったまま、頭の中に響く声を聞いた。
【封印スキル《???》覚醒】
【発動者情報:古代魔導師】
【目的:佐倉潤也の力を制御するため】
俺は眉をひそめる。
「古代魔導師……? 俺、そんな昔から関係あるのか?」
リィゼが不安そうに聞く。
「おじさん、何を思い出したの?」
俺は深呼吸。
「どうやら、俺は…異世界転生前から、この世界の“特別な存在”らしい」
ルシアが興味津々で言う。
「え、何それ! 教えて!」
魔王ベルザードが低い声で言った。
「貴様の正体を知れば、この世界の全てが理解できる」
「…なるほど、だから封印されたのか」
俺は思い出す。
数百年前、この世界には“無限の力を持つ存在”がいた。
人々はその力を恐れ、封印することを決めた。
その存在――まさに俺自身だった。
頭の中に、文字が浮かぶ。
【佐倉潤也 真の能力】
•戦闘力:∞(封印時はSSSS級に制限)
•魔力量:世界樹級+α
•特性:全スキル自動取得・自動強化
•制御不能時:世界規模の破壊可能
俺は息をつく。
「……俺、元々この世界のチートだったのか」
ルシアが笑顔で言う。
「だからあんなに強いんだ!」
リィゼも小声。
「うそ…やっぱり最強すぎる」
魔王ベルザードは深く息をつく。
「…なるほど、封印の理由はこれか」
「世界のバランスを保つために、古代魔導師が封印した」
「貴様の力が完全に覚醒すれば、この世界は変わる…」
俺は肩をすくめる。
「まあ、普通に考えたら危険すぎるわな」
ルシアが興奮して跳び上がる。
「やっぱり! おじさん、元からすごかったんだ!」
「ねぇ、どうする? 本気出す?」
俺は拳を握り直す。
「うーん…せっかくだし、少しだけ…本気出すか」
リィゼが小声で呟く。
「少しだけ…って、どれくらい…」
頭の中に文字が浮かぶ。
【スキル《超回復》《おっさんパンチ》《生活魔法》《鑑定》《封印解除能力》完全起動】
【戦闘力:∞】
俺は空気を吸い込む。
拳を掲げ、魔王に向かって歩く。
魔王ベルザードは目を見開く。
「…まさか、封印解除でここまで…!」
ルシアは嬉しそうに笑う。
「やっと、みんなで戦えるね!」
リィゼは少しだけ恐怖の色を見せる。
「本当に、世界がひっくり返りそう…」
俺は静かに言った。
「世界を変えるかどうかは…俺次第だな」
そして――
拳を握りしめ、前に進む。
魔王城の闇が光に変わり、全てが揺れ動く。
【次回ーこの後20:00投稿予定】
おじさん、魔王ベルザードとの直接決戦!
封印解除後の全力を使い、世界最強の力がついに炸裂――!




