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森の底に瀕死のダークエルフが落ちていた件  作者: 積と和〝


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12/14

第12話 おじさん、魔王城で大暴れ

本日の3話目です。ご注意ください。

 北の魔王城。

 封印スキルが解除され、俺の体に力がみなぎる。

 拳を握ると、空気がビリビリと震えた。


 リィゼが顔を上げた。

「おじさん……なんか光ってる」

 ルシアも笑顔で言う。

「ついに覚醒! 楽しみだな~!」

 レオナ騎士団長は背後で頭を抱える。

「まさか、こんな事になるとは……」


 城の門前。

 黒い魔法陣が回転し、魔王城の守護兵たちが立ちはだかる。

 高さ三メートルのオーガ、巨人、魔獣……数百体。


 俺は拳を握りしめる。

「……面倒くさいな」

 ルシアが小さく拍手した。

「いいね、そのノリ」

 俺は一歩前に出る。

 そして――


【スキル《おっさんパンチ》発動】


 拳が輝き、空気を切り裂く。

 ドゴォォォン!!!

 オーガの頭が吹き飛び、城門の石が崩れる。

 巨人たちも一瞬で吹き飛ばされ、魔獣は空中で転がった。

 リィゼが目を丸くする。

「……やっぱりやばい」

 ルシアも楽しそうに笑った。

「面白い! もっとやって!」

 レオナ騎士団長は全員に叫ぶ。

「後退! 彼に任せろ!」


 城内。

 魔王ベルザードが玉座から立ち上がった。

「ふむ……やはり貴様か」

 その隣にルシア。

「お父さん、見てて! おじさんすごいよ!」

 魔王は冷たい笑み。

「封印が解けたか……なるほど、これは面白い」

 俺は城の広間を進む。

【鑑定】を発動すると表示される。


 魔王ベルザード

 危険度:SSS+

 魔力量:世界樹級+α


「……まあ、殴ればわかるか」

 ルシアが言う。

「おじさん、手加減しなくていいよ!」

 俺は拳を構える。

 その瞬間、城全体が揺れた。

 魔王の魔力が炸裂し、巨大な竜巻が広間を覆う。

 だが俺は踏みとどまる。


【スキル《超回復》自動発動】

 傷は瞬時に癒え、体力は全快。


 拳を振り下ろすと――

 ドゴォォォォン!!!

 魔王の竜巻を粉砕し、玉座の間に直撃。

 魔王は一歩後退る。

「……な、なんだ貴様……!?」

 リィゼが笑った。

「おじさん……楽しそう」

 ルシアも声を上げる。

「もっとやろう! 世界が揺れるくらい!」

 魔王は顔色を変え、杖を振る。

 黒い光の刃が飛び出し、俺を斬りつける。

 俺は軽くかわす。

【スキル《おっさんサバイバル》】が自動発動。

 攻撃の予測、回避、反撃が完璧に行われる。

 俺は魔王に向かって歩く。

「……戦う気ないんだけどな」

 魔王は叫ぶ。

「無礼な人間め!!」

 しかし俺の拳は止まらない。

 ドゴォォォォン!!!

 城壁が揺れ、玉座が崩れる。

 魔王が後退る。

 だがその背後、ルシアが笑って魔法陣を展開。

「お父さん、ここからは私も!」

 魔王ベルザードは目を見開く。

「貴様ら……!!!」

 リィゼは俺の隣で小声。

「この二人、本当に世界最強級……」

 俺は拳を握ったまま笑う。

「飯の時間、邪魔するなよ」

 そして――城内に静寂が訪れる。

 魔王も、ルシアも、そして俺も、笑みを浮かべていた。

【次回予告ー明日19:30投稿予定】

おじさん、魔王と直接対決!?

ルシアの本当の力とは?

そして、封印解除された「おじさんの正体」の秘密がついに明らかに――!

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