第14話 おじさん、魔王との決戦
本日の2話目です。読み飛ばしにご注意を
魔王城の玉座の間。
瓦礫と崩れた石壁が光と衝撃で揺れる中、魔王ベルザードと俺は向かい合った。
全力の魔力がぶつかり合い、空気はビリビリと震え、床がひび割れる。
ルシアは俺の横で笑っている。
「おじさん、楽しそう!」
リィゼは少し恐怖で顔を青くしている。
「やっぱり…本当に強すぎる…」
魔王ベルザードは低い声で叫ぶ。
「貴様…封印解除でここまで…!! ならば、全力でかかってこい!」
俺は拳を握る。
「よっしゃ…行くか!」
戦闘開始。
魔王の闇の剣が振り下ろされる。黒い竜巻と暗黒の光線が同時に飛ぶ。
俺は軽くかわし、拳で攻撃を弾き返す。
【スキル《おっさんサバイバル》《超回復》《おっさんパンチ》】が自動で作動。
反撃のタイミング、力の加減、全て完璧に制御される。
ドゴォォォン!!!
魔王の剣撃を受け止めた拳が、そのまま魔王に直撃。
衝撃で玉座の間の柱が吹き飛ぶ。
ルシアは魔法陣を展開し、黒い竜巻を打ち消す。
「すごい! 楽しい、楽しすぎる!」
リィゼも横で魔法を使い、サポート。
「おじさん、全力でいいよ!」
魔王は叫ぶ。
「この人間…これでも力の暴走を封じているとは…!」
俺は拳を握りしめる。
「封印のおかげで、今まで抑えてただけなんだよな」
頭の中に文字が浮かぶ。
【封印スキル《???》完全解除】
【戦闘力:∞】
【全スキル:自動強化】
俺は拳を掲げ、全力で前に進む。
魔王は防御魔法を展開するも、拳一撃で粉砕。
数分後。
玉座の間は崩壊寸前。魔王は地に膝をつく。
「…うむ、まさか…封印を解いた貴様が…ここまでとは…!」
俺は立ち止まり、拳を下ろす。
「やることはやった。世界を壊すつもりはない」
ルシアは魔王の前に立つ。
「お父さん、これで分かったでしょ?もう戦う必要ないよ」
魔王は息を整え、黒いオーラを薄める。
「…貴様、確かに強すぎる。だが…世界を守る意思があるなら…認めよう」
リィゼが小声で言った。
「…勝ったの?」
俺は拳を下ろして笑う。
「戦いは終わりだ。これで、世界を壊す力は抑えられた」
ルシアが手を叩く。
「やったー! おじさん最強!」
魔王ベルザードは肩をすくめ、静かに言う。
「…面白い。貴様には、まだ可能性があるようだな」
俺は笑って肩をすくめる。
「面倒だけど、まあいいや」
戦いの後。
魔王城は修復されつつあるが、全ての人々は俺たちの力を知った。
世界は震え、しかし平和が戻った。
リィゼが隣で笑う。
「おじさん、本当に最強だった」
ルシアは俺の肩に手を置く。
「これからも一緒に、いろんな冒険しようね!」
俺は拳を軽く握り直す。
「まあ…適当に楽しむか」
そして――
北の空に太陽が差し込む。
世界最強のおじさんと、ダークエルフ、魔王姫ルシアの旅は、まだ始まったばかりだった。
これでいったん完結です。
ぜひ評価や感想などお願いします。
ーーリィゼの秘密や運命、今回おじさんがこの世界に呼ばれた本当の理由など続きの構想はありますが、あまり読まれていないので現時点では投稿していくかは未定です。




