第55話 あるがままでござる
まえがき
第55話 あるがままでござる
改編2026 「女子高生は大統領〜転生女子高生」
7万文字
この小説の改編前の元タイトルは
「女子高生は大統領」の30話
【三十】宝田劇団の舞台予行練習!
自作小説を書き直して別作品としています。
大幅に割愛加筆分割しています。
三日月未来
神聖女学園の大講堂は校舎の西側あった。
大講堂の北側には神聖ショッピングセンター、そして校舎の北側にはビジネスホテル規模の大型宿泊施設が鎮座している。
校舎側から順に体育館、大講堂、武道場、プールが並んでいる。
それぞれの施設は地下通路で繋がって警備ロボットが巡廻していた。
⬜︎⬜︎⬜︎
大講堂は小ホールと大ホールに分かれている。
康代たちは、小ホールの更衣室で身支度を整え練習着になった。
姫乃水景が慣れた口調で宝田劇団の関係者に挨拶をした。
「おはようございます。姫乃水景です、
ーー本日からお世話になります。よろしくお願いします」
和泉、徳田、織畑が続いた。
「宝田劇団の舞台監督の夜神紫依です」
「今回のテーマは台本にある通り、宝田劇団オリジナルのかぐや姫です」
「ーー みなさんは主役のみなさんと協力してファンタジーなイメージで演技をしてください」
「良く演じるとは思わないことです。
ーー 良く演じようとすれば、ガチガチになって動けなくなるでしょう。
ーー 失敗して元々なら、心にゆとりが生まれます」
「では、みなさんの配役を発表します」
「姫乃さん、和泉さんは、かぐや姫の従者の付き人役」
「徳田さん、織畑さんは、帝の従者の付き人役」
「台詞は、あまりありませんが重要な役なので頑張ってください」
康代たちの出番は、想像以上に少なく、内心ではほっとしていた。
⬜︎⬜︎⬜︎
舞台稽古のあとで、水景が康代に話掛けた。
「流石、宝田劇団の舞台ね。簡単に役は貰えませんわ」
神聖演劇部の主役の姫乃水景部長でも宝田劇団では端役のひとりに過ぎなかった。
プロと素人の違いである。
⬜︎⬜︎⬜︎
康代たちは、静女のリクエストで、ショッピングセンターのカフェに地下通路から移動した。
神聖学園都市の建物は、それぞれが地下通路で連繋されている。
校舎の中庭の地下も学園寮の中庭の地下にもやや広いスペースがあった。
康代たちは、ショッピングセンターの地下玄関で、前畑、豊下、明里と合流した。
8名はエスカレーター経由でカフェに到着。
いつもの案内で、いつもの席に案内され、いつものスイーツをオーダーしたあとで、康代たちの井戸端会議が自然に始まる。
席に座ると豊下が康代と信美を見て尋ねた。
「初日の練習はどうでした」
信美が答えた。
「全然、余裕なくてーー 楽しめる心境じゃないのよ」
康代が続く。
『信美と同じよ。心のプレッシャーと思う』
水景も続く。
「康代の言う通り、自分自身との闘いね」
「姫呼は、どう思う」
「水景部長と同じです。
ーー 誰も強制していないのに心の箍が勝手に外れないように自制していたわよ」
『限界も一度設定してしまうと、それを越えるのが難しくなるのよ』
「心の箍と限界でござるな。あるがままが良いでござるよ」
お読みいただき、ありがとうございます!
ブックマーク、評価を頂けると嬉しいです。
投稿後、加筆と脱字を修正をする場合があります。
三日月未来




