第51話 夏越し大祓前の学園寮
まえがき
第51話 夏越し大祓前の学園寮
改編2026 「女子高生は大統領〜転生女子高生」
この小説の改編前の元タイトルは
「女子高生は大統領」の28話
【二十八】天女静女のスタンドイン?
自作小説を書き直して別作品としています。
大幅に割愛加筆分割しています。
三日月未来
神聖女学園は、中等部、高等部、大学の一貫教育なため学園寮が5棟ある。
学園寮は独立棟ではなく上から見ると5角形の形をしていた。
学園寮の棟は、それぞれ赤レンガ色の火の棟、青色の水の棟、焦げ茶色の木の棟、白色の金の棟、茶色の土の棟と呼ばれている。
5棟の学園寮の食堂も各棟の地下と地上にあった。
地下連絡通路から別棟への行き来が出来る構造になっている。
寮の入居者条件には年齢制限が無かった。
しかし神聖女学園の校舎も寮も例外なく男子の立ち入りが禁止となっている。
学生たちと関係者の学園寮の往来に制限はない。
中学女子がいて女子大生、女子高生が出入りしている学園寮食堂は一般の雰囲気には程遠い。
女学園の廊下では女子高生たちの賑やかな声が聞こえていた。
「今日の夕食は、どこの食堂にする」
「金の棟の地下食堂の日替わりディナーが人気よ」
「土の棟の2階のディナーも捨て難いよね」
「迷ったらジャンケンね」
⬜︎⬜︎⬜︎
女学園の研究室では田沼光博士と若宮咲苗助手が永畑火山のデータを調べていた。
「先生、特に大きな変化は起きていませんーー このまま沈静化すれば良いのですが」
「若宮さん、まだまだ先になりそうですよ」
「先生、西和のゴールドストンの排出ガス量が増加しているようですが」
「それは悪材料で注意です。若宮さん」
「祈るしか出来ませんね」
「若宮さん、明日は夏越し大祓の日ですが、どうされますか」
「じゃあ、一緒にお参りに行きましょう」
夏至を過ぎたばかりの外は未だ明るく、夜の帷の気配が東の空を紫色に染めていた。
⬜︎⬜︎⬜︎
田沼と若宮は神聖女学園の研究室の関係で女学園と学園寮の食堂利用が許可されている。
二人が学園寮の食堂に向かう途中、女子学生たちが行き来していた。
そんな中で、田沼たちは秋野先生とばったり出会う。
「秋野先生、こんばんは」
「あら、田沼さんと若宮さんじゃないの」
「今日は寮の食堂をと考えてましたが神社側の食堂を選び良かったわ」
「田沼博士は神聖女学園の臨時教師でもあるから学食も役得ですね」
「はい、お陰様で助かっています」
「康代さんは若いのに出来ていますからね」
「陛下に大統領に任命されるなんて普通じゃ考えられませんわね」
寮の廊下で立ち話をしていたら、康代、静女、信美、利恵、秀美、光夏が現れた。
「紹介するわ、今度の春夏文化祭で宝田劇団の舞台に出演する姫乃さんと和泉さんです」
「姫乃です。徳田さんと織畑さんも出演します」
「姫乃さん、和泉さん、私が田沼で、こちらが若宮です」
「若宮さん、よろしくお願いします」
『田沼博士、若宮さん、是非、舞台を見に来てくださいね』
『ありがとうございます』
康代たちは、秋野先生と田沼博士に一礼して学園寮の階段を上がった。
田沼と若宮は食堂に向かう。
秋野先生は、やり残した神社の準備を思い出し足早に学園寮をあとにした。
すっかり日が落ちて月が輝いていた。
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三日月未来




