第46話 大江戸山脈の夕焼け雲
まえがき
第46話 大江戸山脈の夕焼け雲
改編2026 「女子高生は大統領〜転生女子高生」
この小説の改編前の元タイトルは
「女子高生は大統領」の25話
【二十五】神々のカウントダウン
自作小説を書き直して別作品としています。
大幅に割愛加筆分割しています。
三日月未来
康代と天宮静女と田沼博士は、カフェに残って西和大陸のゴールドストンを話あっている。
「現状は、差し迫った気配は無いのですが長いスパンで見ると」
『見るとーー 何でしょうか』
「明らかに異常なんですよ」
『それは、どういうことですか』
「火山性地震とか、傾斜計とか、噴出量とかじゃないんですよ」
『意味が分からないのですが』
「色です」
『色ですか?』
「はい、見たことのない色が混ざっているんですよ」
『異常の意味ですね』
「はい、異常です」
今ゴールドストンが爆発すると康代たちの計画が水の泡になるかもとーー 康代の中で云いしれぬ不安が込み上げた。
『田沼先生が異常と判断されるのであれば重要ですがどうなりますか』
「多分、カウントダウンが既に始まっています」
『時間は、どれくらいですか』
「毎月、月のプレッシャーが高い時期と低い時期が訪れます」
「その周期がすべてではありませんがハードルです」
「いくつ目まで持つかということです」
『早ければ、いつごろですか』
「早ければ、2か月以内にはあるかもと」
『火山噴火ですか』
「はい」
『規模は、どのくらいですか』
「最悪なら、破局噴火です」
『先生、どうなりますか』
「吹き飛びますね」
『何が?』
「西和大陸がです」
『皇国への影響は?』
「奇跡でも無い限り甚大です」
康代は話題を変えることにした。
『そうですか、じゃあ、永畑に影響しますか』
「無いとは言えませんが、あるとも難しい」
『玉虫色と言うことですね』
「はい」
『国内の永畑火山だけでも厄介なのにゴールドストンじゃあ』
康代は俯き眉間に指を重ねた。
「本当にーー 永畑火山の異常さだってゴールドストン級ですから」
「永畑は危ないでござるよ」
『静女もそう思うの』
「まだまだ燻っているでござる」
『新政府に出来ることは、ほぼ完了している』
「それでも、不安材料には変わりませんね」
『山崎線内がクレーターにならないことを祈ります』
「カルデラ噴火ですね」
『はい』
「それが起きたら、皇国は全滅です」
『祈るしか出来ませんね』
⬜︎⬜︎⬜︎
康代と田沼博士は、インターネットニューススピードをホログラム携帯から確認した。
「今日は大丈夫そうです」
『とりあえず命拾いと言う感じしかありませんわね 』
「スリリングな時間は体に良くありませんわ」
『現実で無ければと祈りたいこの頃です』
徳田康代大統領は珍しく弱気な言葉を漏らした。
田沼光博士の鮮やかな朱色のワンピースが血の色に見えたからだ。
田沼博士は胸騒ぎを覚えるだけだった。
「祈るしかないでござるよ」
静女は大江戸山脈の大空を眺めて呟いた。
「血の色のような夕焼け雲でござるよ」
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三日月未来




