第44話 学園都市の真っ赤な夕日
第44話 学園都市の真っ赤な夕日
この小説の改編前の元タイトルは
「女子高生は大統領」の24話
【二十四】アトランティスなんてあり得ないわ!
自作小説を書き直して別作品としています。
大幅に割愛加筆しています。
三日月未来
『秀美、光夏、海外の火山のニュースあれば教えてくださいね』
「康代さん、ゴールドストンが最近活発とか耳にしますよ」
『利恵、それ、本当なの』
「はい、でも大きな動きは聞いていません」
『永畑火山は大丈夫かしら』
「お天気の良い日の屋上は格別でござる」
女子高生たちは青々とした大江戸山脈の山々の景観に心を癒されていた。
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田沼博士と若宮助手は研究が暗礁に乗り上げていた。
彼女たちは神聖神社に行くことにした。
「先生、此処はいつも気持ちいいですね」
「もっと奥の方へ」
「奥にしますか」
「はい、奥に」
境内の奥に行くと空気が鼻腔をくすぐる。
「陰陽師の秋野先生のお陰です」
「空気が違います」
「そう言えば先生、徳田さんが何か言ってましたが」
「ゴールドストンとか」
「あれは、論外でしょう」
「あんなもんが爆発したら、マグニチュードのレベルじゃ計れないわ」
「アトランティスですか」
「西和大陸がアトランティスになったらなんて」
「想像できませんが、もしもあったら」
「皇国の海抜が変わります」
「考えるのもおぞましい」
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田沼博士と若宮助手は珍しく季節談義を始めた。
「水無月って不思議よね。水の無い月なのに梅雨なの」
「先生、今日は、もう夏至ですよ」
「夏至は二十四節気で、乃東枯は、七十二候ですね」
「季節の言葉は難しくて苦手ですが勉強になります」
「一年の分け方によって名前が付いているのって不思議ね」
「二十四節気はよく聞きますが七十二に分類した人って凄いです」
「季節の目安が必要だったのでしょう」
「そうですね」
「まあ生命は、この頃からぐいぐい成長するらしいから良いことですが」
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「さて、アレはどうなっています」
「先生、またアレなの」
「そうよ、アレ」
「最大離脱は、2日後です」
「そうね、そろそろ用心ね」
「まあ、だからと言ってする手立てはありませんが先生」
「警告を出すための決定的データが無ければ無理なのが現実よ」
「徳田大統領に知らせますか」
「まだ時期尚早かも知れないわ」
「先生、躊躇いますね」
「因果研究にはキリがありませんわ」
「しばらく、傍観ですね、先生」
「若宮さん、カフェでお茶にしません」
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田沼と若宮がカフェに到着すると、康代たちがカフェの入り口にいた。
「徳田さん、私たちもお茶をする所でした」
『奇遇ですね、先生』
「ご一緒してもよろしいですか」
『ご一緒しましょう、田沼博士、若宮さん』
カフェの店員が康代たちを窓際の大きなテーブルに案内した。
静女、康代、光夏、若宮が窓側から順に腰掛けた。
反対側は、利恵、信美、秀美、田沼の順となった。
静女以外は、永畑町火山と西和大陸の話題に終始していた。
天女の静女は外の景色に夢中な様子。
「何度来ても、ここからの景観は抜群でござるよ」
『静女の太鼓判じゃ、カフェの店長も喜ぶね』
「静女は天女でござる」
康代たちは、慣れた手つきでホログラムディスプレイからオーダーを選んだ。
康代たちはスイーツを選び田沼たちは冷たい紅茶だった。
インターネットニューススピードが連日、西和大陸のゴールドストンの話題を伝えていた。
真っ赤な夕日が白いテーブルを染めた。
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三日月未来




