第43話 秀美の機転
まえがき
第43話 第43話 秀美の機転
改編前「女子高生は大統領」
【二十四】アトランティスなんてあり得ないわ!
康代たちは文化祭の人混みを避けて立ち入り禁止エリアとなっている生徒会室に戻り呼吸を整えた。
黒サングラスに黒マスクの一団も康代に随伴している。
織畑、前畑、豊下の別行動グループは先に到着していた。
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秀美が康代に尋ねる。
「康代さん、そちらの男性は」
『こちらは、ちょっと事情があって今は言えないの。言えることは幕府の関係者よ』
「分かりました。康代さんの判断に従います」
『今日は文化祭ということで男性も女学園に入れたので同席して頂いています』
秀美は機転を働かせ話題を切り変えた。
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「演劇は、どうでしたか?」
静女が紫色の瞳をキラキラ輝かせて呟いた。
「あれは見応えのある展開でござる」
『そうね、双子のシンデレラでも神々の前ではバレバレでしたわね』
「そういう物語でしたか」
「そう、ガラスの靴は双子でも無理だったのよ」
「なるほど、足は環境で変わりますから無理もない」
『あれは、脚本の勝利だわ』
「姫乃さんたちの演技はどうでした」
「秀美、あれは申し分がない演技でござるよ」
『静女は、キラキラしていたものね』
『ところで、秀美、宝田劇団からの連絡はありましたか』
「いえーー ありませんので予定通りと思いますが・・・・・・」
『オーディションって、何をされるのかしら』
「康代、多分、即興演技じゃないかしら・・・・・・」
「信美のいう即興演技の可能性があるかもしれないですね」
利恵が感想を弱々しく漏らす。
「オーディションに参加する側と見学側じゃ、月とスッポンの違いね」
信美は大きな溜め息をついた。
「康代さん、これから全員で屋上に行きませんか」
『そうね中庭は人だらけですから、通行止めになっている屋上が良いでしょう』
「屋上ですか。私はこのあと用事があるので失礼します」
『一郎さん、本日はありがとうございます。あとで連絡します』
康代に一郎と呼ばれていた20代の男性を別の女子高生警備隊が地下玄関まで見送る。
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女子高生警備本隊を引き連れて大統領キャビネットは屋上に移動した。
「屋上への階段って、なんか薄暗くて不気味な感じしない」
「利恵の気の性だよ。もう屋上だ」
屋上についた途端、神使セリエが現れる。
「利恵が正しいにゃあ」
「暗がりには邪気が溜まりやすいのにゃあ」
「大勢が集まる場所も同じにゃあ」
「人同士から発生する波動が絡み合うのにゃあ」
『どんな風にですか』
「強い波動が弱い波動を引き込むのにゃあ」
「例えれば、水飴だにゃあ」
「波動エネルギーの弱い者が人混みで人酔いするのもそのためにゃあ」
「其方たちは人混みを離れて正解にゃあ」
「其方たちの特殊な波動は一般人には強すぎるからにゃあ」
「じゃあ、またにゃあ」
黒猫姿の神使セリエは光になって消えた。
セリエが見えない人にはキラキラな光が目の錯覚に映っている。
女子高生警備隊にはセリエの存在が見えていない。
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三日月未来




