第41話 康代の飽和作戦
まえがき
第41話 康代の飽和作戦
改編版は割愛加筆のため本編女子高生は大統領と内容が異なる場合があります。
【二十三】美女ハッカーと女子高文化祭!
神聖女学園の隣のショッピングセンターはいつになく混雑していた。
地上5階にあるリニアモノレール駅から沢山の男女が下車している。
目的地は神聖女学園の春夏文化祭だ。
美女学園の異名を持つ神聖女学園のファッションショーには芸能界のスカウトと出版メディアの取材が殺到して殺気だっている。
女学園の地下玄関に黒スーツに黒マスクの一団が到着した。
20代の青年が高級車から降りてボディーガードを従えている。
彼はホログラム携帯を耳に当てて頷く。
「花ちゃん、これから寄る」
『一郎さん、お気をつけてお越しください』
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今年の文化祭は新政府樹立の年でメディアがヒートアップしていた。
徳田幕府と全国女子高生議会を参加させて警備を固めている。
一般人で女子高生警備に気付く人いなかった。
古い体制のメディアが新政府により処分され不確実性要素は消えている。
徳田康代は幕府の女子高生支部の多くに政府ハッカーチームを結成させた。
反政府組織の監視強化だった。
水戸藩の水上泉
尾張藩の尾上ゆかり
紀州藩の紀戸茜
この三名も政府諜報機関のメンバーだ。
表向きは文化祭見学という名目だったが・・・・・・。
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文化祭の開催期間中、女学園とショッピングセンターの地下通路のシャッターが閉じらていた。
文化祭の見学者の列が女学園の校舎、武道場、大講堂、体育館に伸びている。
大講堂の演劇部と体育館のファッション部の人気の過熱ぶりは異常だ。
体育館のファッションショーに取材が集中している。
女学園から毎年ファッションモデルが誕生していたからだ。
今年の人気モデルは、三年生の響愛衣だった。
響愛衣はスカウト慣れしていて動じない。
大講堂の【双子の白雪姫】は宝田劇団の特別臨時公演のオーディション前も重なり宝田劇団のスカウトが注目している。
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黒マスクに黒サングラスの一団は地下玄関で足止めされていた。
女子高生警備が身分証を確認して首を傾げる。
水戸の水上泉が徳田康代に連絡を入れた。
「大統領、身分証が確認できないのですが」
『金色の勾玉で確認できるわ。名前は一郎よ。鏡京子と言う側近がいる筈よ。確認できたら、お通ししてください』
「はい、早速』
水上は確認して、数人だけを許可した。
残る数人は地下玄関に残ることになる。
水上が先導して、一郎と京子を大統領執務室に招いた。
「大統領、今、到着しました」
『水上さん、ありがとう。生徒会室でお待ちください。一郎さんは、こちらに』
一郎と呼ばれた男性と隣の女性は執務室に入る。
「今日はサプライズのお忍びですから」
『一郎さんのサングラス姿を初めて見ましたわ』
一郎はサングラスを外して康代に耳打ちした。
康代は一郎の素顔に驚きながら質問をする。
『一郎さんは、前政府時代に政治暴走をどう思われましたか』
「あれは天罰以前のお話ですね。その時代、何度も承認を取り消しています」
一郎の説明では悪党たちは、すべてを隠蔽して大言壮語を繰り返していた。
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神聖女学園の生徒会は「おばけ屋敷」の申請を却下した。
負のエネルギーを助長する出し物が禁止されている。
永畑火山の暴走を抑制することが康代たちに課せらた重大任務なのだ。
不安、恐怖、心配、怒り、嫉妬などのマイナスエネルギーを排除する。
安心、安全、楽しみ、愛などのプラスエネルギーを強調した。
康代はエネルギーの中和に政府の力を注いだ。
康代は、いつもアニメで考えた。
アニメ作家が描くストーリーは書き手次第で結末が変わる。
世の中の仕組みも思考次第で結末が変わると考えた。
天国に行きたいと言う人間が破壊的思考なら本末転倒なのだ。
意識に刻まれた記憶の残存は消えないが上書きが可能なのだ。
康代の政策はある意味で飽和作戦に近いのかも知れない。
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三日月未来




