第40話 全国女子高生議会 水戸、尾張、紀州
まえがき
この小説は神聖女学園を舞台にした近未来小説です。
ライトノベルとしてお読み頂ければ幸いです。
三日月未来
神聖女学園の着陸専用滑走路に空中浮遊自動車が次々に着陸している。
「なんだろうね」
「珍しいかな」
「全国生徒会メンバーの方も数日、神聖女学園の宿泊施設に滞在するそうよ」
「学園寮の隣のビジネスホテルみたいな建物ね」
「そうね、今の時代、授業だけなら何処にいても不自由しませんから最適なお宿よ」
「秀美の言う通りね」
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信美は、大江戸山脈の稜線を眺めながら大きく深呼吸を繰り返した。
「深呼吸って自発呼吸なので体にとても良いそうよ」
「利恵は物知りだから、利恵が言うなら太鼓判ね」
秀美も横で頷く。
「明日は演劇部が双子の白雪姫を演じるそうよ」
「なんか面白そうね」
「信美は見に行く?」
「利恵に言われたら断れないよ」
「秀美なら断ったのですか」
秀美が信美の服を引っ張る。
「秀美、言葉の綾よ綾」
「みんなーー そろそろ執務室に戻りましょう」
「利恵に賛成して戻りましょう」
秀美だった。
⬜︎⬜︎⬜︎
生徒会室は殺気だった雰囲気だった。
信美、秀美、利恵は刺激しないようにして執務室に入った。
執務室の青いソファでは、康代、静女、光夏が腰掛けてお茶をしている。
「康代、生徒会の方はどうなりましたか」
信美だった。
『大丈夫よ、生徒会の方で目処が立ちましたので、私たちが手伝えることはないわ』
「良かった!」
秀美と利恵もねぎらう。
「会長、全国生徒会のメンバーの方が来られてますが」
『待って、そっちへ行くわ』
康代は執務室を出て、生徒会室の大部屋に移動した。
『神聖女学園生徒会長の徳田です』
「徳田さん、すみません。明日の文化祭を見に来たのですが、突然押し掛けて」
『いいのよ、気にしないで』
「折角、近くまで来たのでつい」
『分かるわ、遠くから来られれば無理はないわ』
「私たちは、みんな別々の藩から来ています」
『女子高生議会は支部のみなさんの協力無くしては成立しませんので』
「徳田会長からそう言われて安心しました」
「水戸藩の女子高生支部の水上泉です」
「尾張藩の女子高生支部の尾上ゆかりです」
「紀州藩の女子高生支部の紀戸茜です」
『自己紹介をありがとうございます』
『これからの時代を支えるのは女子高生たちの純粋な考え方です』
「私たちは徳田さんに付いて行く覚悟で参りました」
『ありがとうね。みんなの気持ちを大切にするわ』
『ところで今夜は、学園寮の食堂で夕食をご一緒しませんか』
「よろしいのですか」
『じゃ、隣にいる光夏に連絡先を伝えてね』
女子高生支部の面々は光夏に名刺を手渡した。
『食堂には光夏が伝えるから大丈夫よね』
「はい康代さん、早速、手配しておきます」
明里光夏が即答で応じた。
「お気遣いをありがとうございます。徳田会長」
水上泉は一礼をして、他の者と一緒に生徒会室を出て行く。
康代は女子高生たちの後ろ姿を見送りながらコンパクトを取り出した。
鏡の中の自分を見つめ呟いた。
[何かがしっくりしないわね]
今夜も賑やかな夕食会になりそうだと思いながら夕焼け空を眺めていた。
『いよいよ明日ねーー 』
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三日月未来




