第37話 黒猫セリエと女子高生キャビネット
まえがき
第37話 黒猫セリエと女子高生キャビネット
【二十一】神社で打ち合わせでござる!
神聖神社の赤い鳥居が暗がりに見えている。
境内の灯篭の光に玉砂利が鈍く光っていた。
陽が落ちた空に夕焼け雲の残骸が棚びく。
田沼光博士と若宮咲苗助手が約束の時刻に社務所に到着する。
陰陽師の秋野と徳田幕府の女子高生キャビネットが奥座敷でふたりを待っていた。
いつもの顔ぶれが和室の大きな座卓を囲んでいた。
⬜︎⬜︎⬜︎
康代が田沼博士に話掛ける。
『田沼博士、永畑火山はその後どうですか』
「次の月の最大離脱ポイントを通過するまでは何が起こるか分かりません」
『どういうことですか?』
「宇宙では星団同士が衝突したり離れたりするのを知っていますか」
『はい』
「その原因は引力などの影響と波動エネルギーなどが関係しています」
『はい』
「地球と月も例外に漏れず影響を受けています」
『はい、地球で起こる天災などですね』
「そうです。まるで予め決まっていたように起きます」
『永畑火山も、西和帝国の火山もです』
「負のエネルギーも絡むでござる」
「はい、静女さんの言う通りですーー ただ・・・・・・」
『ただ、なんでしょうか』
「両方とも、まるで狙われたような感じで被害規模が一致しません」
『と言うと』
「永畑もシントンも本来なら、小規模被害なんですが不思議なんです」
「天罰でござるな」
『博士に質問があるのですが』
「なんでしょうか」
『もしも、西和大陸でアトランティス大陸のようなことが起きた場合ですが』
「伝説の天災ですね」
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セリエが黒猫の姿で田沼たちの前に突然現れた。
「伝説では無いにゃあ!真実だにゃあ!」
田沼と若宮は耳を疑った。
『神使のセリエさまです』
康代がフォローした。
「地球の女神さまに仕える神使のセリエにゃあ」
田沼たちは何が起きたのかが、わからない。
セリエは康代と静女、秋野にだけ聞こえる波長に変えて続けた。
田沼たちは、その瞬間に蚊帳の外になった。
⬜︎⬜︎⬜︎
「康代よ、科学と言うのは発展途上なのだにゃあ。人間たちは神の手のひらの中からは出れないのにゃあ」
「結果、天災と言う形の天罰が実施されているにゃあ。創造主が地球を造り直すのも自由なのにゃあ」
「その結果、地獄に行く者、天界の天国に行く者、生まれ変わる者に分かれるにゃあ。人間はにゃあ生死で区別するが、それは肉体レベルの戯言なのだにゃあ」
「其方らの魂は全てを記録しているにゃあ。神の前での嘘が通用しないのもそのためにゃあ」
「康代よ、心配するでないにゃあ。お前たちは神に守られているにゃあーー 関わるなと言うのは其方たちと皇国を守るためにゃあ」
「今、皇国の八百万の神々も準備しているにゃあ」
『セリエさま、ご心配をお掛けしました』
静女と秋野もセリエに頭を下げた。
「じゃあまたにゃあ」
神使のセリエは光になって消えた。
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三日月未来




