第31話 神さまの絶対命令
第31話 神さまの絶対命令
第七章【十八】神さまの絶対命令と皇国の結界!
秋野晴美は西和帝国の大惨事のニュースに釘付けになっていた。
インターネットは首都シントンの国会地下で発生した火山噴火を伝えている。
東都の国会大惨事から僅かなタイミングの大事件に苦いものが込み上げた。
陰陽師の直感がまさかと呟く。
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地球の女神アセリアは裁きのトリガーの2発目を発動していた。
女神は神使セリエを呼んだ。
セリエは小さな黒猫の姿で女神の御前に現れた。
「アセリアさま、セリエでございます」
「セリエよ、皇国の東都の方はどうなっている」
「徳田康代たちの活躍で、皇国の波動が調整されつつあります」
「西和の半分は海に呑まれるだろう。人間たちの心の波動が人間たちを抹殺しているーー 皇国はこれからの地球の希望となるだろう」
「はい、アセリアさま」
「陛下と康代に伝えよ。鎖国を維持するように、皇国に汚れた集団意識を入れてはならぬ」
「はい、アセリアさま。同情は禁物と言うことですね」
「左様じゃセリエ、直ぐに2人に伝えよ」
「心得ました。直ちに」
神使セリエは光になって女神の前から消えた。
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神聖学園都市に近い陛下の屋敷からは学園都市の田園風景が見える。
陛下は畑の手入れをしている最中だが遠目には誰か分からない。
神使セリエが黒猫の姿で陛下の前に現れた。
セリエの姿は、霊力がない一般人には見えていなかった。
「セリエさま、ご用ですか」
「そうじゃ、用があるから来ておる」
「失礼しました」
「女神の使いで参上しておる」
「はい、セリエさま」
「西和の大事件は聞いておるか」
「はい」
「西和の半分は水没する」
「存知上げません」
「地球規模の大事件となるが鎖国を継続せよとの命令じゃ」
「と言うことは?」
「一切の汚れた意識を皇国に入れてはならぬとの地球の守護神さまの指示があったーー 皇国が次の時代の地球の希望となるためと仰せじゃ」
「はい、承知しました」
「陛下よ、康代を支えてくれるか」
「生まれ変わりとは言え、まだ若いからのう」
「わしはこれから、康代に伝えに行く」
神使セリエは光になって消えた。
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徳田康代の寝室には、天女の天宮静女に加えて織畑信美が訪問していた。
宝田劇団の企画はオーディションの手前まで来て順調だ。
康代は、あと一名を信美にお願いすることにした。
『信美、オーディションを受けてくれ! 』
康代の語調が男口調に変わった。
「そう言われても私は剣道しか知らないよ」
『信美は、中等部時代、演劇をしていたじゃないか』
「康代も一緒にしていたよね」
『姫乃さんや和泉さんと並んで映えるのは信美くらいだ』
「そんな背丈はありませんよ」
『でも容姿とオーラが劣らぬ』
「拙者も康代殿の意見に賛成でござる」
根負けした信美は康代を見て笑った。
「康代、条件次第よ」
『と言うと・・・・・・』
「康代もオーディションを受けて頂戴」
『何を言うか、信美』
「じゃないと、拒否権を行使するわよ」
「仕方ないなぁ」
頑固な信美の性格を知っている康代は、相手が悪過ぎたと後悔して苦笑いを浮かべた。
『信美、分かったわ、受けるだけよ』
「私も受けるだけよ、康代」
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三日月未来




