第3話 新政府誕生 その1
この話は、「女子高生は大統領」第二章【五】女子高生新政府誕生!を割愛した部分を3分割にしています。
三日月未来
無政府状態になった皇国に、全国女子高生会議が動き出した。
「選挙が廃止されるそうよ」
「不正なくなるわね」
「新しい世の中かーー 」
陛下の宣言で臨時政府が立ち上がったのだ。
すべての制限が撤廃され既存の選挙制度が廃止となった。
時計の針が逆行する錯覚を、国民の無意識が共有した。
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旧徳田家から初代大統領徳田康代が陛下の任命を受け選出される。
現役女子高生大統領が不正の温床となる選挙制度を完全に廃止した。
旧政府の闇資金のすべてを暴き出され新国家と国民に還元される。
帰化による国籍ロンダリングがすべて取り消され未承認となった。
帰化制度が廃止されたあと鎖国令が出される。
鎖国令に伴って外国籍に戻された者に帰国命令が出された。
拒否する者はには強制退去が待っていた。
『大統領の徳田康代です。皇国の危機回避のため鎖国令を発令しました』
セーラー服姿の康代は、インターネットライブで国民に向けて発表する。
『徳田幕府を復活し、役所を廃止し藩の管理下に置きます。国民のための幸せ政策を優先し国民の負担を軽減します』
全国の自治体に藩が復活した。
『すべての企業私国営化し、すべての制度が変わります。本物の国家が国民の命を守ります』
大統領は国営インターネットライブでコメントを手短かに発表した。
皇国初の女子高生大統領は徳田家康子孫の徳田康代だった。
徳田康代十六歳は徳田慶喜以来の16代征夷大将軍と大統領をも兼務する。
国家再生が動き出した。
徳田康代が徳田家康の生まれ変わりと知っているのは、女神と神使と陰陽師だけだった。
水戸藩、尾張藩、紀州藩が復活して康代をサポートする。
新しい国家の監視体制が神々の力をバックに強化された。
後に加賀藩、会津藩の子孫も参加した。
徳田幕府が三百年振りに覚醒し国政の安定に尽力する。
国会は消えインターネット議会が立ち上がる。
大統領を幕府、議会、女子高生会議が支えた。
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神聖女学園の校内食堂。
女子高生たちの声が響いていた。
「インターネット議会かーー いよいよ始まったわね 」
「代議士は交代制で、適正試験があるそうよ 」
「希望制だから、強制ないからいいよね 」
「サラリーマン議員の時代は終わったわ」
「吸血議員は天災で全員死んじゃったからいないけど・・・・・・ 」
「天罰のニュース」
「天罰って、本当にあるんだ 」
「知っている。モンスター級の雷直撃で空中分解のアレーー 」
「神さまを怒らせたら怖いね 」
庶民の噂は噂を呼び、全国の女子高でも盛り上がっていた。
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「代議士しようかな」
「供託金もいらないし、登院義務もないネット議会って、魅力だよね 」
「じゃみんなで適正試験受けないとね 」
輪番代議士希望者には資格試験が与えられ、インターネット試験が実施された。
皇国の国籍を有する16歳以上の男女で、一定以上の知能と健康が合格条件だった。
「適正試験、簡単らしいよ」
「健康かどうかは、自己申告だとか」
「知能検査は平均以上とされた」
「平均かーー 」
「なるほど、いいかもしれないわ」
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合格者には輪番代議士の資格が与えられた。
代議士に旧公務員の最低賃金相当が時給計算され幕府カードで支給された。
不正が発覚した場合、国籍が剥奪され、すべての権利が消去された。
「週一回グループとか、選べるから問題ないよ」
「同じ人が、国会を食い物にしていた時代が終わったね」
「女子高生大統領、最高よ! 」
「女子高生の時代、来た! 」
週一回から三回のグループが作られ、全国から女子高生が大勢参加した。
心身の健康な者だけに与えられた輪番代議士、資格譲渡が禁止された。
世界初の民主主義は神々の国で産声を上げる。
輪番代議士には様々な制限があった。
血税に群がっていたサラリーマン議員が全国から消えた。
全国女子高生議会が全国の高校を中心に拡大した。
新政府への希望は、ネット会議を通じて伝えられ幕府に報告された。
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神使のセリエが黒猫の姿で、神聖女学園の生徒会執務室に現れた。
「セリエじゃ、康代よ、其方の仕事はどうじゃにゃ」
『はい、問題もなく側近と幕府の協力で進めています』
「そうじゃ、其方の仕事は総括じゃから、細かな部分は配下に任せれば良いにゃ」
セリエは消えて光になった。
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三日月未来




