第18話 青天の霹靂
改編2026では、各話をショートショートの長さにしています。
一部内容が異なります。
三日月未来
豊下秀美と明里光夏は、ホログラム・ディスプレイの前でインターネット会議を待っていた。
徳田康代大統領も参加して事前通知を行う予定になっている。
神聖女学園の大講堂には全校生徒が着席していた。
ディスプレイの向こう側では全国女子高生会議役員が発表を待っていた。
インターネットニューススピードもネットの向こう側で待機している。
大統領補佐官明里光夏が会議の始まりを告げた。
「大統領補佐官の明里光夏です」
「みなさんに大統領から大切なお話があります」
「では徳田大統領お願いします」
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16歳に見えない顔立ちの徳田康代は切り立てのセミロング姿で登場した。
ホログラム専用カメラの前で立ち止まり礼儀正しく深々と一礼した。
『今日は、みなさんに学校改革の内容をお知らせします』
『長くなりますが、おつき下さい』
『手短かにお伝えします』
『大学受験が医大、航空大、防衛大を除いて廃止されます』
大講堂の女子高生たちがどよめく。
明里が「静粛に」と声を荒げた。
『その結果、一般大学は分割され高校に四年、五年が新設されます』
『短大と大学の一年、ニ年は、そこに編入されます』
『大学三年、四年は大学院に編入されます』
『高校は二層化され三年で一層の修了を選択出来ます』
『希望者は二層に進んで修了を選択出来ます』
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『現在この国は偏差値差別社会を造り上げている途中でした』
『不正の温床を根こそぎ排除することで新しい社会が完成します』
『受験戦争は数々の悲劇をもたらし平和な世界に逆行しました』
『みなさんは自由に好きな事に専念して明るい青春を謳歌出来ます』
『まだまだ物質的な問題も山積しています。無償化政策と並行して推進します』
『以上が皆さんにお伝えできることです』
会場は拍手と歓声に包まれた。
[パチ、パチ、パチ・・・・・・」
明里光夏が再び登場した。
「徳田康代大統領、ありがとうございました」
[パチ、パチ、パチ・・・・・・」
再び、会場は拍手と喝采に包まれた。
「徳田さん、最高よ」
「受験バイバイね」
「歴史が変わる瞬間よ」
インターネットニュース・スピードも号外で伝えた。
「徳田大統領が学校制度を大きく変更しました・・・・・・」
徳田幕府の復活を受けて天下りの温床となった省庁は廃止されている。
汚職に塗まみれた職員の殆どは幕府警察により逮捕されていた。
徳田幕府は、カネ、試験、偏差値、学歴主義を負の呪縛から解放した。
ディスプレイの向こう側の全国女子高生会議も改革の賛同を意思表示した。
大人たちが作り上げた不正を可能にするシステムは、土台から崩壊したのだ。
女子高生による女子高生の政治が世の中を変え動き出した。
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康代には神使セリエの声がテレパシーで聞こえいる。
「康代、成人年齢を引き下げにゃ」
『成人年齢16歳で決まりね』
康代のスキルには、霊視、前世記憶、心眼、洞察力に加え、テレパシーと予知能力があった。
にもかかわらず、文武両道には程遠い。
康代は大統領キャビネットに支えられていた。
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三日月未来




