第15話 戦国チート絵巻 なかった歴史
本編、【九】戦国チート絵巻 なかった歴史を参照。
分割2話
天女の静女と康代は、同じ寝室を共有していた。
この夜、静女から真実の歴史の一部が康代に知らされた。
「明里光秀の謀叛でござるが信長殿と同じく改竄された歴史でござる」
「信長殿は光秀に殺害されていないでござる」
「真犯人は歴史に隠蔽されたでござる」
「あれは今でいう内部告発でござる」
『ではーー 本能寺はどうなったのですか』
「本能寺には密通者が潜入していたのでござる」
「信長殿は密通者によって消されたのでござる」
『本能寺の変は無かったのですね』
「そうじゃ、光秀もその者たちによって消されたのでござる」
『それじゃ、光秀殿は敵では無かったのですね』
「今で言う冤罪でござる」
『大昔から陰謀は歴史まで塗り替えていたのですね』
「そうじゃ、起きていないことを起きたようにしていたのでござる」
『じゃあ、歴史の教科書はどうなるの』
「あれは、作家の創作と変わらないのでござる」
『小説皇国ものがたりですね』
「左様でござる」
珍しく静女と康代の歴史談義は盛り上がっていた。
『明里光秀の生まれ変わりを生徒会に参加させてと、秋野先生からお願いされてーー 』
「歴史の改竄故にその方は問題無いでござる」
『そうね、それで安心!でも濡れ衣は許せないわ』
「大丈夫、その時は、天女である拙者が人肌脱ぐから安心でござる」
「信長の家臣が神聖女学園の生徒会で揃うのも不思議な縁でござる」
『ある意味、今世紀最強の布陣ですわ』
「名前は何でござる」
「確か、明里光夏と聞いています」
康代は自分を含めて戦国時代の仲間を思い浮かべた。
前世が戦国チート絵巻になっていた。
徳田康代 家康
織畑信美 信長
前畑利恵 利家
豊下秀美 秀吉
明里光夏 光秀
天女まで加わる皇国最強のキャビネットの完成になった。
⬜︎⬜︎⬜︎
織畑信美と前畑利恵が学園寮の康代の部屋を訪ねた。
「康代、突然、悪いわね」
二人は康代と静女の前の青色のソファに腰掛け寛ぐ。
『悪いどころか歓迎よ』
「気持ち悪いよ」
『実は静女と歴史の改竄の真実を話し合っていたのよ』
「そうね、私たち戦国時代からの縁で結ばれているわね」
『信美、そうなのよ』
『それでね、そんなこんなを考えていたら信美たちが来たのよ』
「じゃあ、康代のテレパシーで呼ばれたのかしらね」
利恵が笑いながら呟く。
『本能寺の変の真実を静女から聞いて驚いたのよ』
「康代に真実を伝えたのでござる」
「そうね。前から変と思っていたのよ」
信美は答えながら考え込む。
「何と言うか、私の前世の無意識が違うと夢の中で言うのよ」
『つまり本能寺の変と別の事件がすり替えられたのでしょう』
「そうなの、何というか、別の何者かに襲撃されたと夢が言っているの」
『静女が言う通り、光秀犯人説は無かったと言う訳ね』
「左様でござる」
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三日月未来




