第14話 大都の異変
改編版では長い話を3分割しています。
安甲晴美は秋野晴美に変更しています。
三日月未来
インターネットニュース・スピードから号外が配信された。
生徒会室のホログラムディスプレイを見た生徒会メンバーは事態の深刻さに凍り付く。
大都の反政府組織の集会で永畑町と同規模の陥没事故が発生した。
[ビルが地中に消えました]
[反政府メンバーの殆どは絶望視されています]
「また、ヤバイよこれ!」
「永畑町かと思った」
「東都でなくて良かった」
徳田幕府の反対勢力組織が女神アセリアの意向で駆除されたのを知っている人間はいなかった。
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ニュースを関係者から知らされた康代は困惑した。
永畑町と同規模の陥没事故。
康代は永畑町に加え大都の陥没事故の対応にも追われることになる。
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田沼博士は大都の関係者から地震データを入手した。
解析作業に入り永畑データと比較して顔色が変わった。
「若宮さん、これーー 永畑とは別物かも知れない」
「博士、私も同意見です」
「衛星情報の分析からはマグマの気配が無いですね」
「ただ、被害規模が地震規模と比例していない矛盾が残ります」
「被害規模は永畑町と同じなのにーー まるで別のタイプです」
「ですが永畑町も地震規模とは比例して無かったので・・・・・・」
若宮も田沼の疑問を引き継ぎ考えた。
「マグマの直接関与の有無が分かれ目です」
田沼と若宮は神聖女学園の部室を研究室として仕事を継続していた。
神聖地震火山天体研究所と名称も変更済みだった。
女学園と言う環境が幸いして、研究室が人手に困ることは無かった。
「今年は、空梅雨かしら、先生」
「ハイビスカスの季節ですね」
「紫陽花も綺麗ですよ」
「今度、学園内を散策してみたいわ」
今日も夕日が大江戸平野の山々に反射し透明な空が輝いていた。
豊下秀美は、豊下秀吉藤吉郎の生まれ変わりと知る関係者は少ない。
秀美は陰陽師の秋野先生の紹介で徳田会長の下で生徒会役員をしていた。
背丈167センチくらいで、この時代としては普通だった。
姫カットのボブヘアが似合う愛らしい顔立ちだ女子高生。
そんな秀美が大都への出張を織畑信美首相に懇願していた。
「向こうは、徳田幕府の藩もあるから心配ない」
「織畑首相、失礼しました」
「学園内では、信美で良い」
「はい、信美さま、ありがとうございます」
「秀美は、相変わらず固いな」
天女の天宮静女は好奇心か、転移魔法で大都へ行って戻って来た。
『さすが、静女は天女様ですね」
「康代、全員、裁きの庭に移動したみたいでござる」
『まだ天罰の続きがあるのかしら』
「続きは分からないでござる」
康代としては、大都事件が永畑町事件にならないことを願うだけだった。
皇国に反乱分子がいたことを康代は心配した。
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黒猫の神使セリエが、突然現れた。
「康代よ、大都の件は女神アセリア様が対応済みなので心配ないにゃ」
『ありがとうございます。セリエ様」
「だが、まだまだ異分子の負の波動が皇国に残っているにゃ」
「大半は康代の幕府軍の力を必要としないにゃ」
『セリア様、地盤の沈没は大丈夫でしょうか』
「長畑町の二の舞にと言う事だにゃ」
「今回も負のエネルギーの暴走じゃが、極めて小さいから大丈夫にゃ」
『永畑町は切り捨てて対応したいと思いますが』
「それで良いにゃ」
神使セリエは消えて光になった。
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康代の心の声。
[どうも神使のセリエ様にはテレパシーで相手の心が読めるらしい]
[康代もあるにはあるがーー レベルがまるで違う]
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三日月未来




