第13話 豊下秀美
読み易さ優先で、各話の長さをショートショートくらいの長さにしています。
三日月未来
社務所の巫女が来客を知らせた。
「姫子ですが、お客さまが見えています」
「どなたですか」
「豊下秀美さんという方です」
『秋野先生の言霊の威力は相変わらずすごいです』
「姫子、お通しして下さい」
「かしこまりました」
「豊下様、こちらのお部屋にどうぞ」
「失礼します。豊下秀美です」
「今、豊下さんの転校のお話をしていたところなんですよ」
「陰陽師様、意外とお茶目なんですね」
「紹介します。こちらが皇国の大統領で神聖女学園の生徒会長です」
『生徒会長の徳田です。よろしくね』
「豊下です。よろしくお願いします」
『明日、生徒会室に来てください』
「はい、喜んで」
『豊下さん、生徒会にも参加をお願いします』
「生徒会ですか?」
『秋野先生の推薦です』
秋野は隣で微笑んで頷いた。
「秋野先生、ご用はなんでしょうか」
「もう顔合わせは終えたので、今日はお開きです」
秋野は康代に豊下を紹介するために呼んでいた。
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翌日の放課後の神聖女学園の生徒会室。
生徒会メンバーが緊急招集された。
豊下秀吉藤吉郎の生まれ変わりの豊下秀美。
秀美は生徒会室の扉の前に立って緊張している。
背丈は167センチくらいの可愛い顔立ち。
赤茶髪の姫カットのボブヘアが秀美の自慢スタイル。
「豊下秀美です、失礼します」
「お入りください」
生徒会のメンバーの女生徒が部屋の入り口で豊下を案内した。
「広いお部屋ですね」
「ここは、昔、図書室に使われていたのです」
「新館に図書室が移転してから生徒会が使用しているのですよ」
「びっくりしましたわ、あまりに広いので」
「生徒会メンバーはクラス代表が兼務することが多く、高等部の生徒会メンバーは、幹部を含めて35名います」
「あなたが入ると36名ですが100人以上入れるキャパシティはありますわ」
豊下はぽかんとして佇み、室を眺めてみた。
大きな窓から初夏の暖かな日差しが差し込んで白いカーテンがそよ風に揺れていた。
部屋の中央には、図書館で見かける木製の大きなテーブルが見える。
「生徒会のメンバーはあとで紹介しますね、豊下さん」
女生徒が隣室の会長室に豊下を案内した。
「会長、豊下さんをお連れしました」
そこには、制服姿の徳田、天宮、織畑、前畑の四人が並んでいた。
⬜︎⬜︎⬜︎
『徳田です。今日はありがとうね』
「徳田会長、昨日はありがとうございます」
『立ち話もなんだから、会議用テーブルに移動しましょう』
五人は生徒会の会議テーブルに移動した。
『豊下さん、こちらが昨日、お会いした天女の天宮さん』
「天女の天宮でござる」
「天女様、豊下です。よろしくお願いします」
『こちらが、あなたの前世の恩人の織畑さん』
「信長様ですか」
「生まれ変わりの信美です。よろしくね」
「織畑様、豊下藤吉郎秀吉の生まれ変わりの豊下秀美です」
「懐かしいね」
「懐かしいです」
「今世は、猿顔が薄くなって美人になられたわね」
「信美様、相変わらずお茶目ですね」
『最後が、前畑利家の生まれ変わりの前畑利恵さんです』
「前畑です。よろしくね」
「前畑様、豊下秀美です。懐かしいです。よろしくお願いします」
『じゃあ、紹介が終わったところで、お茶会にしましょう』
「康代、今日はなんでござるかな」
『秘密よ』
生徒会のメンバーも参加しての大きなお茶会になった。
『みんな、聞いてくれ』
珍しく男口調になった康代に一同が緊張する。
康代が男口調になる時は重大発表が多いからだ。
『豊下さんを、みんなに紹介する』
「豊下秀美です。よろしくお願いします」
『豊下さんは、今日からみんなと同じ生徒会のメンバーになった。みんなで支えてくれないか』
生徒会メンバーの拍手が広い部屋に響きお茶会が開催される。
「康代、これはなんでござるか」
『ハーブティーよ』
「なんとも言えぬ香りが素敵でござるな」
天女の発言にみんな頷いていた。
「そうね、美味しいわ・・・・・・」
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三日月未来




